8月20日。8月7日に中山地区でアイナエの蕾を見ましたが、もう咲いている頃かとアイナエの花を見に再度訪れました。
アイナエ(藍苗?)はマチン科アイナエ属の1年草で日当たりのよい湿地や湿った芝地や道端などに生え花期は8~9月です。葉は対生し地面に固まって2~4対付き、ここから花径が5~15cmぐらい伸び、その先に小さな白い花を散形状に数個付けます。3枚目の写真がその全体を写しています。ボケていますが花径の下方に茶色く見えるのが葉です。
湿地にはミソハギやミズタマソウがまだ咲いていました。
キンゴジカもまだ咲いています。
農道の脇には今年もニクイロシュクシャ(肉色縮砂、ヘディキウム)が咲いていました。ショウガ科ハナシュクシャ属のインド原産の多年草で高さ1~2mぐらいになります。農家が栽培しているものです。
オオニシキソウも生えていました。トウダイグサ科・属の1年草で北アメリカ原産の帰化植物。花期は6~10月でニシキソウの仲間は花が小さくて見難いが、オオニシキソウの花は3~4mmと比較的大きい。また、ニシキソウの仲間は地面を這うように生えるが、オオニシキソウは背が高くなり30~50cmにもなる。
水田脇にイヌゴマ(犬胡麻)沢山ありました。シソ科イヌゴマ属の多年草で花期は7~8月。果実がゴマに似るが食用にならず役に立たないから。
近くにジュズダマ(数珠玉)も一塊になって咲いていました。イネ科ジュズダマ属の多年草で熱帯アジア原産。花期は8~9月で稲と同じような花を付けます。私の幼少の頃はこの果実をつないで数珠玉にしたりして玩具にしたものです。
水田にはいわゆる水田雑草が4種類(オモダカ、コナギ、タカサブロウ、ホソバヒメミソハギ)、花が咲いたり蕾が出来たりしていました。
オモダカ:あちこちで既に咲いています。
コナギ(小水葱):ミズアオイ科・属の1年草で抽水~湿生植物。花期は8~10月でまだ蕾ですがこれからどんどん咲くでしょう。水色の綺麗な花です。
タカサブロウ:片倉城跡公園でも咲いていました。
ホソバヒメミソハギ(細葉姫禊萩):ミソハギ科ヒメミソハギ属の1年草で北米原産の帰化植物。花期は8~10月。同じ科のミソハギはこの地区の湿地でまだ咲いていますが、ホソバヒメミソハギは咲き始めのようでまだ花数は少ない。雑草として取られることが多いので、小さな愛らしい花ですが見られることは少ないかも。
帰り道の白山神社の下でツルボが咲いていました。我が家の花壇の雑草であるツルボはまだ花径を出していませんが、そろそろ出て来るかな。
なお、中山地区の林下で南方系の蝶、クロコノマチョウがいました。花が随分くたびれていますがふらふらと飛んでは地上に止まっていました。
以上