今日は片倉城跡公園近辺のお散歩です。
昨日、小宮公園でウマノスズクサが大分伸びていたので、湯殿川でも出ているかと思い見に行きました。あちこちでウマノスズクサが伸びていて、早速ジャコウアゲハの雌が飛び交い産卵していました。
ウマノスズクサ(馬の鈴草):ウマノスズクサ科・属のつる性多年草で果実が昔馬に付けていた鈴に似ることから名付けられたとのこと。オオバウマノスズクサの果実は見たことがありますが、ウマノスズクサの果実はほとんどの場所で果実が出来る前に刈り取られたりしてまだ見たことがありません。一度見たいものです。花は特徴のある面白い形をしています。また、ジャコウアゲハの幼虫の食草です。
ウマノスズクサ:見にくいですが伸びているのが分かるでしょうか。
ジャコウアゲハの産卵
湯殿川沿いで咲いていた花
キツネアザミ(狐薊):キク科キツネアザミ属の越年草で道端や空地等に生える。名前はアザミにいているがアザミではないため名付けられた。タムラソウ等と同じでアザミのようなトゲがない。
チガヤ(茅):イネ科チガヤ属の多年草で土手や草原などに群生する。6月頃には白い穂となる。
水をひく前の水田にハハコグサが咲いていました。ハハコグサ(母子草)はキク科ハハコグサ属の多年草で道端や畑などで普通に見られる。春の七草の一つ。
オオキンケイギクがほとんどがまだ蕾ですが1輪だけ咲いていました。オオキンケイギク(大金鶏菊)は北アメリカ原産でキク科キンケイギク属の多年草。花期は初夏で河川敷や道路沿いに大群落を作っているのが見られる。
片倉城跡公園では
湿地にはミヤマシラスゲ(深山白菅)の群落がありました。カヤツリグサ科スゲ属ミヤマシラスゲ節の多年草で湿地に生える。茶色い頂小穂は雄性で緑色で2~6個付いている側小穂は雌性です。
林下にはホウチャクソウと共にミヤマナルコユリ(深山鳴子百合)が咲いていました。ミヤマナルコユリはユリ科アマドコロ属の多年草でミヤマとつくが深山ではなく他のナルコユリと同じような場所に生える。花はアマドコロやナルコユリのように茎の下に直線状に付くのではなく、左右に振り分けられるようにして葉の下に隠れるように付く。
横から見ると
下から見るとわかりやすい。
ヤマボウシ:総苞片は白くなっていましたが、中心部の花はまだ蕾です。
帰路の道端にブタナが咲いていました。ブタナ(豚菜)はヨーロッパ原産のキク科ブタナ属の多年草でフランスで「豚のサラダ」と呼ばれていたものが日本では「豚菜」となったもの。別名フタマタタンポポといわれる通り茎が長い以外綿毛の付いた種子等タンポポとそっくりです。
クサノオウ(瘡の黄・王)の群落もありました。クサノオウはケシ科クサノオウ属の越年草で花期は4~7月と長い。葉や茎を傷つけると黄色い汁を出し、傷などに付けると痛み止めになるという。
人家の石垣に付いていたゼニゴケに雌器托が出来ていました。雌器托は卵子を作る器官で破れ傘とも呼ばれる。その裏側に雄器托から精子が到達して受精する。
以上