八王子市のお散歩日記

自然豊かな八王子市内をお散歩しながら植物・昆虫・野鳥等を日記で綴る

2023年 高尾山方面(その2/2):一丁平の桜、スミレ達等

2023-03-31 14:55:38 | 

3月30日。高尾山方面の2回目(小仏城山~高尾山)です。

一丁平では桜がほぼ満開で思いがけず2日連続の花見になりました。

今日出あったスミレ達。まず日影沢沿いでは

マルバスミレ(丸葉菫):あちこちで咲いていました。別名ケマルバスミレ(毛丸葉菫)ということもある。

 

ナガバノスミレサイシン(長葉菫細辛):白色から青色まで色の変化がある。今日一番多かったのはこれとエイザンスミレでした。共に小仏城山からの尾根筋にも沢山咲いていました。

白っぽいもの

青っぽいもの

エイザンスミレ(叡山菫):京都の比叡山に生育するスミレに由来する。別名エゾスミレ(蝦夷菫)。ヒゴスミレ(肥後菫)と共に葉に大きな切れ込みがある複葉です。これも白色から濃い桃色まで変化がある。

白いもの

桃色のもの

タカオスミレはもっと多く咲いているかと思ったのですが、意外に少なかった日影沢の上流に少しだけ咲いていました。ヒカゲスミレ(日陰菫)の仲間で葉が赤褐色なのが特徴。高尾山で発見された。

山頂近くにフイリヒナスミレ(斑入り雛菫)が多く咲いていました。ヒナスミレのうち葉に白い斑が入るものをいう。

 

ヒナスミレ(雛菫):もう終盤で綺麗に咲いているものが少なかった。

オカスミレ(丘菫):アカネスミレ(茜菫)の変種でアカネスミレの葉や茎に毛が生えるのに対し毛のないものをいう。

 

菫の仲間はこれからもっと沢山見られるでしょう。

菫以外の花達

ヒトリシズカ(一人静):片倉城跡公園でも咲いていましたがここでは一塊で咲いていました。

シュンラン(春蘭):綺麗に咲いているものがなく数も大分減ったように感じました。

ツクバキンモンソウ(筑波金紋草):キンモンソウの別名を持つニシキゴロモ(錦衣)の変種でシソ科の多年草。最初筑波で発見された。葉の裏側や葉脈が柴褐色。

 

1号路にニワトコが咲いていました。

 

ケーブル高尾山駅前にあるイヌブナに少ないですが雄花が咲いていました。

以上

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2023年 高尾方面(その1/2):日影沢~小仏城山~高尾山へ春の花巡り

2023-03-31 09:13:13 | 

3月30日。2月5日以来の高尾山です。

毎年見ているイワボタンを中心に春の花を求めて歩きました。2回に分けて第1回目は日影から日影沢沿いに小仏城山までのスミレを除いた花達です。好天のため日影沢では多くの人達が花を探して散策していました。

まず目的のイワボタンですが咲いていた場所が崩れたためか、花数がだいぶ減ったような感じがしましたが今年も咲いていてくれました。

イワボタン(岩牡丹):ユキノシタ科ネコノメソウ属の多年草で別名ミヤマネコノメソウ(深山猫の目草)。ヨゴレネコノメソウとよく似ていますが傍にあったものを挙げておきますので比較してください。

  

ヨゴレネコノメソウ(汚れ猫の目草):花がまだ咲いていませんが葯の色が暗紫色です。

 

同じ仲間のヤマネコノメソウ(山猫の目草)も咲いていました。よく似たネコノメソウは葉が対生なのに、ヤマネコノメソウは葉が互生です。これも花がまだ咲いていません。

 

スミレは主にエイザンスミレとホソバスミレサイシンが咲き、マルバスミレとタカオスミレも少し咲いていました。これらは次回に回します。川沿いなので湿地性の花が多く咲いていました。

セントウソウ(仙洞草):セリ科の多年草。他の花より一番早く咲くという。

マルバコンロンソウ(丸葉崑崙草):アブラナ科タネツケソウ属の越年草または多年草。丸い葉の崑崙草ということだがコンロンソウの由来は不明。

カントウミヤマカタバミ(関東深山片喰):カタバミ科の多年草で関東の山地に多いことから名付けられた。あちこちに沢山咲いていました。

 

フタバアオイ(双葉葵):ウマノスズクサ科の多年草で片倉城跡公園にも咲いていました。ここのは道沿いの斜面にあり花が見やすい。対をなす葉柄の間から1個のお椀型の面白い花を付ける。花弁に見える萼裂片(お椀型の部分)が3個に裂けて外に反り返っているのが分かります。

 

ヤマルリソウ(山瑠璃草):ムラサキ科の多年草。瑠璃色に濃淡がある。時として群生する。

ウラシマソウ(浦島草):サトイモ科テンナンショウ属の宿根性の多年草。苞の中に伸びた付属体の先端部が細く長く伸び釣り糸を垂れているように見える。

 

コチャルメラソウ(小哨吶草):ユキノシタ科の多年草。花の形が面白い。群生していました。花は5個の萼裂片からなる浅い皿型の萼筒があり花弁等は写真2枚目の通りです。

 

ミヤマキケマン(深山黄華鬘):ケシ科キケマン属の越年草で有毒植物。群生することが多い。深山と名が付くが深山には自生しない。

 

エンレイソウ(延齢草):シュロソウ科エンレイソウ属の多年草で名前は根を薬用としたことからだが、有毒植物なので過度に食するのは良くない。緑色で花弁に見えるのは萼片で花弁はない。

 

続く

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2023年 番外:国立昭和記念公園での花見

2023-03-29 15:54:13 | 

やっと好天に恵まれ国立昭和記念公園へ花見に行きました。

残堀川にかかる橋の上からの眺めです。満開の染井吉野(ソメイヨシノ)に咲き残りの陽光(ヨウコウ)そしてレンギョウ、菜の花、ヤマブキの黄色でとても綺麗でした。

染井吉野:あちこちで満開でした。

陽光:終盤でしたが残堀川沿いで咲き残っていた陽光

染井吉野とレンギョウ

東花畑の菜の花と桜の園の染井吉野

桜の園の大島桜(オオシマザクラ)

ハーブの丘の枝垂れ桜:下の緑はネモフイラです。

ネモフィラはこの通りまだちらほらです。

渓流広場周辺のチューリップ:蕾が多くまだまだ楽しめそうです。

  

こもれびの丘ではイカリソウが沢山咲いており、タチツボスミレやセントウソウも咲いていました。

ピンクと白のイカリソウ(錨草)

その他にクリスマスローズが沢山とポピーが少し咲いていました。

久し振りでゆっくり花見を楽しみました。

以上

 

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2023年 片倉城跡公園:桜満開、春の花達等

2023-03-27 21:22:09 | 

3月27日。片倉城跡公園でもサクラが満開になりました。しかし生憎の曇り空で花の色は冴えず花見の人達も少なかった。

片倉城跡公園にはまだルリビタキの雄が滞在しており何人かの人が撮影に来ていました。

片倉城跡公園近辺には春の花達が次から次へと咲いています。

草花では

ムサシアブミ(武蔵鐙)が咲き始めました。サトイモ科の多年草で花の形が馬具の鐙にいている。ご覧の通りこの花は葉が出るのと花が咲くのがほぼ同時のようです。

 

誰かが植栽したミズバショウが咲いていました。

白花のイカリソウ(錨草):メギ科の多年草で花の色は白色、ピンク色、淡紅色、淡紫色等種々見れられます。

ヒトリシズカ(一人静):センリョウ科の多年草でその姿を静御前に例えて名付けられた。

フタバアオイ(双葉葵):ウマノスズクサ科の多年草で三つ葉にアレンジされて徳川家の家紋となっている。花は双葉の間から花柄を出しており面白い形の花ですね。また、この葉は京都の賀茂神社の葵祭に使われるのでカモアオイの別名がある。カンアオイの仲間は常緑が多いが、フタバアオイは秋に葉を落とす。

  

オトメスミレ(乙女菫):タチツボスミレの白花変種で距に紫色が残る。距も白いのはシロバナタチツボスミレという。

キランソウ(金瘡小草):シソ科の多年草で地面を覆うように広がって葉や花を付けるため「地獄の釜の蓋」という別名を持つ。

 

ランヨウアオイ(乱葉葵)が蕾を付けています。この花は群落もあったのですが、秋~冬の下草刈りでほとんど刈り取られてしまいました。残念!

花が終わり果実となっているものは

アマナ(甘菜):果実は初見です。

 

カタクリはまだ終盤ですがほとんどが果実になっています。

花ではありませんが食用キノコの1種アミガサタケ(編笠茸)が1個だけ出ていました。出たてなので未だですが綺麗な編み笠模様になります。

羊歯植物のゼンマイ(薇)も出ていました。

 

上の畑で葱の蕾いわゆるネギ坊主が出来ていました。

樹木ではハナズオウ、コクサギ、ニワトコそしてエノキが咲いていました。

ハナズオウ(花蘇芳):中国原産でマメ科ジャケツイバラ属の落葉低木。花が美しい。

コクサギ(小臭木):ミカン科の落葉低木で雌雄異株。葉や枝に特有の臭気があるため名付けられた。これは雄株です。

 

ニワトコ(接骨木):スイカズラ科の落葉低木で花期は4~5月。果実は6~7月に赤く熟す。

 

エノキ(榎):ニレ科の落葉高木で葉はオオムラサキ、ゴマダラチョウ、ヒオドシチョウ、テングチョウ、アカボシゴマダラ等タテハチョウ類の食草になる。花も面白い。雌雄同株で雄花と両性花を付ける。新枝の先の葉腋に両性花を下部に雄花を付ける。雄花は4個の雄蕊だけがある。雌花はこの写真では分かり難いが、雌蕊と4個の雄蕊がある。

 

以上

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2023年 秋川丘陵:シハイスミレ(紫背菫)、クロコノマチョウ(黒木間蝶)等

2023-03-24 16:15:30 | 花と蝶

秋川丘陵へシハイスミレ(柴背菫)を見に行きました。秋川丘陵は八王子市とあきる野市との境界上にありますがシハイスミレがあるところは丁度八王子市側にあります。ここ何年かこの時期にシハイスミレを見に行くのが恒例になりました。今年は暖かいので少し早めに出かけましたが、丁度沢山咲いていてくれました。ただし、イノシシが地面を掘り返した跡があちこちにあり危うくスミレも掘り返されるところでした。

丘陵はヤマザクラも咲いています。

シハイスミレ:葉の裏が紫色なので名付けられた。枚数が多くなりますがこのスミレを見に来たので。

     

名前の通り葉の裏が紫色です。

 

タチツボスミレもあちこちで咲いていました。

丘陵の尾根道でクロコノマチョウ(黒木間蝶)を2頭見かけました。

 

丘陵へ行く途中の道端にノジスミレ(野路菫)が咲いていました。コスミレと似ていますが葉の形からノジスミレとしました。

 

帰り道の新滝山街道の桜並木や我が家の公園の桜は今日の暖かさで一気に満開になりました。

我が家の前の公園のソメイヨシノ

近くの公園のシャガも咲きました。

以上

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