八王子市のお散歩日記

自然豊かな八王子市内をお散歩しながら植物・昆虫・野鳥等を日記で綴る

2023年 片倉城跡公園近辺:久し振りでキジに出会った。シオヤトンボ(塩屋蜻蛉)、エゾオオバコ(蝦夷大葉子)等

2023-04-29 17:03:15 | 花・昆虫・野鳥

最近、キジ鳴き声はおろか姿も見ませんでした。いるのかなと心配になっていました。しかし、今日は小比企の畑地で今年初めてキジ(雉)の雌に出会いました。雄もきっといるのでしょう。安心です。

 

片倉城跡公園の湿地でシオヤトンボ(塩屋蜻蛉)の雌雄に出会いました。シオカラトンボより少し小さめのトンボで雄が白い粉を吹くことから名付けられた。いよいよトンボが出る季節になりました。

片倉城跡公園で

カザグルマは今日も咲いていました。

ヤブデマリが満開になっていました。

 

ヤマモモの雌株があり、雌花は目立たないためか咲いていたのに気が付かなかったのですが、花が終わって果実が出来ていました。

林下にはフタリシズカが咲いています。

ギンランがここにも咲いていました。

湿地にはナガバオモダカ(長葉面高)が早くも咲き始めました。オモダカ科の水生植物でアメリカ原産の帰化植物。花期は5~9月。花はオモダカにそっくりですが葉が異なります。

 

畑にジャガイモの花が2色咲いていました。品種によって花が異なるのですね。

 

湯殿川沿いに

浅川で見たノジシャがここでも咲いていました。

 

エゾオオバコ(蝦夷大葉子)が群生していました。オオバコ科の多年草で日本海側の海岸砂地などに生育するとあるが、こんな所にも群生しているようです。

追記

マケイヌノフグリ様からツボミオオバコではないかとのご指摘をいただきました。

上記写真の拡大ですが花が開いています。ツボミオオバコは花が開かず蕾のままなので名付けられたとのことですが、花粉を出す系統もあるとのこと。これもその系統のツボミオオバコかもしれませんが、私にはよく分かりません。「エゾオオバコ」を「花が開く系統のツボミオオバコかもしれないが不明」と訂正するということでご了解ください。

以上

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2023年 小宮公園:サワフタギ(沢蓋木)、ツルウメモドキ(蔓梅擬き)等

2023-04-29 09:15:33 | 

4月28日。小宮公園を散策しました。

行く途中の浅川大橋付近の道端で早くもキキョウソウ(桔梗草:別名ダンダンキキョウ(段々桔梗))が咲いていました。キキョウ科の1年草で北アメリカ原産の1年草。花期は5~7月で道端や荒れ地などに生育する。よく似た花にヒナキキョウソウがある。

小宮公園では

ここではコゴメウツギ(小米空木)の花が咲いていました。

ひよどり沢にあるサワフタギ(沢蓋木)に花が咲いていました。ハイノキ科の落葉低木でよく枝分かれして沢を塞ぐように茂るため名付けられた。果実は核果で秋に青色から藍色に熟し綺麗とのことなので見たいのですがまだ機会に恵まれません。

  

ギンランが咲いていました。ご覧の通り距がはっきり見えます。

ナツトウダイは果実が出来ていました。

クチナシグサも果実になっていました。なお、今年は多く咲いたようでここの他に3カ所ほど咲いた跡が見つかりました。

ハルジオンが沢山咲いている草原でアオスジアゲハが盛んに吸蜜していました。

ウグイスの小道近くでツルウメモドキ(蔓梅擬き)の雌株が沢山の花を付けていました。ニシキギ科のつる性落葉木本で雌雄異株。赤い果実が生る様子がウメモドキに似ているから名付けられた。花は果実に比べ地味で目立ちません。

   

ご参考:ツルウメモドキの果実

以上

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2023年 長沼公園等:キンラン(金襴)、ツボスミレ(坪菫、ニョイスミレ(如意菫)等

2023-04-28 09:33:36 | 

4月27日。長沼公園等を散策しました。

石橋入緑地でキンランがあちこちに沢山咲いていました。

その中に色が白いキンランが何株かありました。ギン色キンランと呼べばいいのでしょうか?面白いですね。

 

長沼公園では

霧降の道等でツボスミレ(坪菫)が沢山咲いていました。小さな花のスミレですが花をよく見ると紫色の筋があり、その濃淡に違いがあります。

  naga

筋が全くなくて花弁が真っ白なものを「シラユキスミレ(白雪菫)」といい、花弁が淡紅紫色から濃紅紫色で花弁や側弁に赤紫色の筋が密に出る湿原性の変種を「ムラサキコマノツメ(紫駒の爪)」といいます。そのあたりの統一が取れていなくて前の写真の3枚目ぐらいのツボスミレをムラサキコマノツメという方もいます。私はシラユキスミレは見ましたが、ムラサキコマノツメは見たことがありません。いすれにせよツボスミレには変異が多いですから注意して見たい花です。

長沼公園ではイヌザクラの花は終わっていました。

霧降の道ではオオバウマノスズクサやハンショウヅル等が咲いていました。

オオバウマノスズクサ:長沼公園や高尾山では既に咲いていました。

 

ハンショウヅル:まだほとんどが蕾でした。長池公園で既に咲いていました。

ホタルカズラ:これも長池公園等あちこちで咲いていますが、ここのは昨年少なかったので心配していたのですが今年は大分多く咲いていました。

  

サイハイランが早くも花序を出していました。葉1(~2)枚に花序1本を出します。

こんな所にツリガネスイセン(釣鐘水仙)が咲いていました。キジカクシ科の多年草で外来種。

 

マルバウツギが咲いていました。コゴメウツギはまだ蕾です。

野猿の尾根に

黄色い花のカロライナジャスミンが咲いていました。これは植栽でゲルセミュウム科またはマチン科の常緑つる性木本で北~中央アメリカ原産。

 

アマドコロ(甘野老)も咲いていました。キジカクシ科の多年草でナルコユリに似ています。こちらは茎が四角形なの対しナルコユリのそれは丸いのが違います。

嬉しかったのは消えてしまったと思っていたクチナシグサが去年咲いていた近くに咲いていたことです。これからも長沼公園で見られるのは嬉しい。今年はすでに小宮公園で見ています。

  

花ではありませんが

シラキ(白木)にシラキメタマバエが作ったシラキタマフシという「虫こぶ」ができていました。

また、トガリエダシャクに出会いました。前翅長20㎜ぐらいの枝尺蛾です。

以上

 

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2023年 片倉城跡公園近辺:クロハネシロヒゲナガ(黒翅白髭長:蛾の1種)、ユズリハ(譲葉)等

2023-04-25 15:08:31 | 花と昆虫

湯殿川沿いをウマノスズクサを探して歩いているとウマノスズクサはまだ数本茎を伸ばしていただけでしたが、その代わり蛾の1種ヒゲナガガ科のクロハネシロヒゲナガ(黒翅白髭長)が飛んでいるのに出合いました。先日裏高尾の駒木野公園で出会ったツマモンヒゲナガの仲間です。髭が長い方が雄で短い方が雌です。日中から飛ぶ形も蛾らしくない蛾ですね。

コガモがまだ残っていました。もう夏鳥が来ているというのにまだ残っていてもいいのかな?

野草では湯殿川の土手に

マツヨイグサ(待宵草)が沢山咲いていました。アカバナ科マツヨイグサ属の越年草で萎んだ花が赤くなるのが特徴。

 

マツバウンラン(松葉海蘭)もあちこちで咲いています。オオバコ科マツバウンラン属の越年草でアメリカ原産の帰化植物。

 

川沿いの水のない田圃にはキツネアザミ(狐薊)の群落が出来ていました。キク科キツネアザミ属の越年草でタムラソウと同じく葉に棘がないのが特徴。

 

河原にオランダガラシ(クレソン)が満開です。

途中の道端にいわゆる雑草のノミノツヅリ(蚤の綴り)の小さな白い花が咲いていました。よく似たノミノフスマは花弁に切れ目があるのに対し、ノミノツヅリにはありません。葉が小さいので蚤の衣服に例えて、「綴り」とは継ぎはぎした衣服のこと。

 

片倉城跡公園では

カザグルマ(風車)が早くも咲いていました。キンポウゲ科センニンソウ属の落葉性つる性多年草で日本在来種。花期は5~6月。

ササバギンランに続いてヤビツギンラン(ヤビツ銀蘭)らしき花が咲いていました。花を開いてみないとはっきり言えないのですが距が退化して全くないギンランの品種で神奈川県のヤビツ峠で見つかったものです。

バイモ(貝母)は果実になっていました。

畑にはネギ坊主が咲いており、ジャガイモも花を付けていました。

ジャガイモ

樹木の花も種々咲いていました。

片倉つどいの森公園ではハンカチノキが満開です。ミズキ科の落葉高木で中国原産。

花は大きな白い苞葉がハンカチのように垂れ下がる。

花弁はなく中心部に多くの雄花と1個の雌花が1個の球形を作り2枚の大きな苞葉に包まれる。この花は子房が膨れてきています。

片倉城跡公園では

トチノキとベニバナトチノキの花が咲いちました。

 

他にはカマツカも咲いていました。

別の公園の周りに植わっているハクウンボク(白雲木)も満開でした。エゴノキ科の落葉小高木。

 

ある墓地の中に植栽されている雄株のユズリハ(譲葉)に花が咲いていました。ユズリハ科の常緑高木で雌雄異株の面白い花です。雄花は花弁も萼片もなく雄蕊が6~12個あります。

雄花:赤いのは雄蕊の葯でまだ咲いて(開いて)いない。

雄花の雄蕊

畑地にカナメモチ(要黐)が咲いていました。バラ科カナメモチ属の常緑小高木で名前は材が固いから昔扇の要に使われていたため名付けられた。

 

以上

 

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2023年 高尾山近辺:ウスバシロチョウが飛び始めた、ツマモンヒゲナガ(褄紋髭長:蛾の1種)等

2023-04-24 09:29:03 | 花と昆虫

4月23日。今日はJR高尾駅から小仏川~日影~萩原作業道~一丁平北巻道~5号路~4号路~1号路~京王高尾山口駅を歩きました。

小仏川沿いでウスバシロチョウが3頭飛んでいるのに出いました。まだ飛び始めで吸蜜もせず高い木の上にしか止まらないのでうまく撮影できませんでした。ウスバシロチョウはアゲハチョウの仲間の翅が半透明の白い蝶で氷河時代の生き残りといわれています。片倉城跡公園辺りでも以前は沢山飛んでいたのですが、温暖化の影響かここ数年見たことがありません。ふわふわとゆっくり飛ぶので飛んでいるところを撮影する(飛翔撮影)のも面白い。

駒木野公園で小さな昆虫が飛んでいましたが、丁度目の前に止まったので見てみると蛾の1種のツマモンヒゲナガ(褄紋髭長)でした。ヒゲナガガ科の蛾で前翅長5mm強の小さな蛾らしくない蛾です。面白いのは触角が長くてご覧の通り体長の2倍ぐらいあります。触角(髭)が長すぎるので飛ぶのもゆっくりしています。翅の先(褄)に紋があるのでツマモン(褄紋)というのでしょう。

ウスバシロチョウが飛ぶ頃咲きだすミツバウツギが咲いていました。

野草では

2カ所でカヤラン(榧蘭)が咲いていました。もう終盤でしたが花を見られたのは良かった。ラン科の常緑多年草で樹木

の枝や幹に垂れ下がるように着生して生育する。

 

同じ着生欄のヨウラクラン(瓔珞蘭)も咲いていました。

地上にはオドリコソウ(踊り子草)が咲いています。シソ科オドリコソウ属の多年草で花が笠を被って踊る踊り子に似ているから。

 

日陰には同じ仲間のキバナオドリコソウが咲いていました。こちらはヨーロッパ東部から西アジア原産で園芸植物として導入されたもの。

川沿いのあちこちにラショウモンカズラ(羅生門葛)が咲いていました。シソ科の多年草で羅生門で切り落とされた鬼女の腕に似ているというのですが。

ツルカノコソウ(蔓鹿子草)もあちこちに咲いていました。蔓の名が付くがつる性ではありません。花の姿が鹿の子模様に似ているのが名前の由来。

 

ミヤマハコベ(深山繁縷)も咲いていました。ナデシコ科の多年草で花弁が深く裂けるので10個に見えるが実際は5個。他のハコベより花が大きい。

久し振りでサツキヒナノウスツボ(五月雛の臼壺)に出会えました。以前萩原作業道の所にあったのは消えたようです。ゴマノハグサ科の多年草で花の形が小さな臼や壺の形に似た花が5月に咲くため名付けられた。

  

日影沢と1号路でタチガシワ(立柏)が咲いていました。キョウチクトウ科カモメヅル属の多年草で果実はガガイモ科特有の袋果をつけ袋果が弾けると白い毛の付いた種子が出てくる。これも果実までは見たことがあるのですが種子を見たいものです。

日影沢のタチガシワ

 

1号路のタチガシワ

 

ヤマシャクヤク(山芍薬)は2か所見に行きやっと3輪の花を見ることが出来ました。ボタン科の多年草で花が咲いている期間は3~4日しかないため綺麗に咲いているのに出会えるのが難しい花です。この3輪も綺麗には開いていません。

  

紅葉台近辺で

オオバウマノスズクサの花がありました。先日長池公園で見た花です。

こんな所にと思う道端にクマガイソウが3輪咲いていました。

4号路ではヤマウツボ(山靫)が何株か出ていました。ゴマノハグサ科の多年草で落葉広葉樹の下の湿り気のある所に生え木の根に寄生して養分を吸収する寄生植物。

  

最後に旧甲州街道脇に生えていた樹木の花です。名前が分かりませんが面白い花なので挙げておきます。多分植木だと思います。

 

以上

 

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