八王子市のお散歩日記

自然豊かな八王子市内をお散歩しながら植物・昆虫・野鳥等を日記で綴る

2021年 片倉城跡公園:維管束痕3個または3グループの葉痕、センダンの果実等

2021-12-23 14:10:21 | 

片倉城跡公園近辺のお散歩です。

樹木の葉痕には種々ありますが、維管束痕が3個あるいは3グループのものは人や動物の顔に似ていて面白い。

これはクズ(葛)の葉痕です。「ひょっとこ」のように見えますね。維管束痕は3個。

これもクズですがこうなると少し怖くなります。

これはハンカチノキの冬芽と葉痕です。葉痕の帽子を被った人のようです。維管束痕は3個。

これはヤマハンノキ(ケヤマハンノキと区別できないのでヤマハンノキとしました)の葉痕です。維管束痕は3グループです。猿?のように見えます。

冬になるとノイバラの赤い果実が目立ちます。鳥は食べないのかな?

センダンの木に沢山の果実が付いていました。この様子を三井寺の鬼子母神祭の千団子に見立ててセンダンの名前が付いたという説があるそうです。1本の木に千個はありそうです。

 

ご参考:センダンの花(2020年5月23日撮影)

コブシの木にも来年の花期に備えて沢山の花芽が出来ています。

以上

 

コメント (3)
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2021年 高尾山:冬の蛾とシダ類

2021-12-22 16:56:03 | 

12月21日。高尾山で見た蛾とシダ類です。シダ類は他にもあったのですが名前が判明したと思われるものを掲載しています。ただし、勉強中ですので誤りがあるかもしれませんがご指摘いただければありがたいです。特にヤブソテツの仲間はこの写真だけでの判定は難しいかもしれませんが。

東日本大震災以来、高尾山でも街灯や自販機等の明かりが電力節減のため少なくなり、蛾を見つけにくくなりました。それでも片倉城跡公園や市内街中より多く見られます。

今日は冬尺蛾4種を見ることが出来ました。フユシャク(冬尺蛾)は雌の翅が退化するか無くなっていて飛べない。

チャバネフユエダシャク(茶翅冬枝尺):シャクガ科エダシャク亜科のフユシャクで模様に変化が多い蛾です。

シロオビフユシャク(白帯冬尺):シャクガ科フユシャク亜科の蛾でクロバネフユシャクによく似るがクロバネフユシャクはもう少し小さく細い。

イチモジフユナミシャク(一文字冬波尺):シャクガ科ナミシャク亜科のフユシャクです。

コナミフユナミシャク(小波冬波尺):シャクガ科ナミシャク亜科のフユシャクです。

ここからシダ植物に入ります。

まず、ノキシノブ(軒忍):単葉のシダでウラボシ科のノキシノブ属の常緑シダ植物。樹の樹皮や崖などに生える。今日は梅や桜の樹に多く生えていました。

ノキシノブのソーラス(胞子嚢群)は葉身の上半分に付く。

ジュウモンジシダ(十文字羊歯):オシダ科イノデ属の夏緑性シダ翼物(暖地では常緑性)。3羽片からなり中心に単羽状複葉の大きな頂羽片があり、最下部に2回羽状した1対の側羽片があるので十文字に見える特徴のある葉を持つ。

 

先日の多摩森林科学園の記事でも掲載しましたが、オオバノイノモトソウ(大葉の井許草):イノモトソウ科・属で1回羽状複葉の常緑性シダ植物。中軸に翼がなく平滑。この仲間のソーラスは羽片の辺縁に沿って長く付く。

 

アイイノモトソウ(あいの井許草、別名セフリイノモトソウ):イノモトソウ科・属でイノモトソウ(先般の多摩森林科学園の記事に掲載)とオオバノイノモトソウとの雑種とされる1回羽状複葉の常緑性のシダ植物。中軸の上部1段目にのみ翼がある。

 

マツザカシダ(松坂羊歯):イノモトソウ科・属で常緑多年性のシダ植物で1回羽状複葉。オオバノイノモトソウに似るが側羽片が1~3対と少なく葉が波のようにうねる。

ヤブソテツ(薮蘇鉄)の仲間。この判定がなかなか難しい。誤っていればご指摘ください。

ヤブソテツ(薮蘇鉄):オシダ科ヤブソテツ属の常緑シダ植物で1回羽状複葉。ソーラスは円形で右辺前面に散在する。葉は緑色で光沢はなく、辺縁は波状で先端に鋸歯が有る。

ヤブソテツのソーラス

オニヤブソテツ(鬼薮蘇鉄):オシダ科ヤブソテツ属の常緑性シダ植物で1回羽状複葉。葉は光沢のある革質。羽片基部上方の耳垂が突出する。

この2種(1種?)もヤブソテツの仲間でしょうが良く分かりません。左はオニヤブソテツ、右はヤブソテツか?

これも何ヤブソテツなのか判定が難しい。ナガバヤブソテツでしょうか?右上に見えるものはヤブソテツか?

今回の反省。結局ヤブソテツの仲間は帰宅してからの写真判定ではハッキリ判定できなかった。ソーラスも撮影しておけば判定しやすくなったかも。多摩森林科学園でもっと勉強しよう!

以上

コメント (2)
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2021年 高尾山:ツルマサキ(蔓征木、蔓柾)、クサボタン(草牡丹)の果実等

2021-12-22 11:01:25 | 花と蛾

12月21日。10月28日以来久し振りの高尾山登山です。

今日も山頂からの富士山は綺麗です。明日は冬至で、今日も山頂からダイヤモンド富士が見られるので、その撮影のため良い場所を確保するため昼前から三脚を備え付けている人がいました。今日は天気がいいのでダイヤモンド富士が綺麗に見えるでしょう。

昨日寒かったので氷のシモバシラが出来ているかと思い見に行ったのですが、残念ながら出来ていませんでした。

高尾山口駅から小仏川へ廻る途中で大きなツルマサキがあり非常に多くの果実を付けていました。ツルマサキはニシキギ科・属の常緑つる性木本で他の樹木に気根で絡みつき大きくなります。キヅタと同じで元の樹木を枯らすことはなさそうです。花期は6~7月で果実は10~11月頃熟し、4裂して橙赤色の仮種皮に包まれた種子を出すのはマサキと同じです。ただし、マサキはツルマサキほどの多くの果実は付けません。

  

ご参考:マサキの果実

小仏川沿いにミヤマフユイチゴ(深山冬苺)の果実がありました。先日多摩森林科学園でフユイチゴ(冬苺)を掲載しましたが、ミヤマフユイチゴの葉は尖っているのが分かります。

ご参考:フユイチゴの果実

蛇滝道ではツルギキョウの果実が沢山ありました。花期にはこんなに沢山咲いていなかったのですが。花はバラバラと咲くのに果実になると残っている期間が長いからですね。

 

ご参考:ツルギキョウの花

山頂にあるムラサキオニシバリはまだ蕾です。

アブラチャンの綺麗な冬芽、花芽と葉芽が出来ていました。葉芽は紡錘形、花芽は球形、葉痕の維管束痕は1~3個です。

ご参考:アブラチャンの花:花後に葉が出ます。

一丁平北巻道にあるクサボタンは白い髪の毛のような綺麗な綿毛の付いた果実になっていました。

 

ご参考:クサボタンの花

萩原作業道ではまだヒヨドリジョウゴの果実が残っていました。

旧甲州街道ではサネカズラの果実が沢山ありました。これもこれだけまとまって見られうのは珍しい。

 

ご参考:サネカズラの花(赤色が雄花、緑色が雌花)

 

以上

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2021年 片倉城跡公園:ワロウバイ(和蝋梅)、クヌギ等の冬芽

2021-12-20 16:21:13 | 

今日も片倉城跡公園の散策です。

ワロウバイの花がやっと1輪咲きました。他はまだ蕾です。小宮公園のロウバイはとっくに咲いているのにここのは遅い。

 

クヌギは黄葉も終わり葉はほとんど落ちています。その枝にまだ果実のドングリが落ちずに残っているものが散見されました。

また、虫えい(虫こぶ)がありました。多分クヌギエダイガフシだと思いますが、はっきりししたことは不明です。クヌギエダイガフシだとすると、クヌギエダイガタマバチが作成者です。

 

冬芽と葉痕も出来ていました。冬芽は鱗芽で縁に灰色の毛が密生しています。葉痕は半円形で維管束痕は7~10個。

コナラの冬芽を見てみました。冬芽はクヌギと同じ鱗芽ですがこちらには艶があります。葉痕はクヌギと同じく半円形で維管束痕は多数です。頂芽の周りには側芽が輪のようにつきますが、この冬芽は側芽が少ない。コナラとクヌギは似ていますが、冬芽はこのように少し違っています。

すぐ傍にミズキの冬芽がありました。冬芽は鱗芽で芽鱗は5~8個、濃紅紫色で無毛で光沢がありなかなか綺麗です。葉痕は半円形またはV字型で維管束痕はこの写真では分かり難いが3個です。

以上

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2021年 アオジ(青鵐、蒿鵐、蒿雀)等

2021-12-19 19:19:51 | 野鳥

今日は片倉城跡公園、湯殿川辺りを散策。

片倉城跡公園の住吉神社でキセキレイを見ました。普通水辺にいるのですがこんな高い所にいるのは珍しい。

薮の中にアオジがいました。アオジはホオジロの仲間で日本では中部以北で繁殖し、中部以西で越冬する。この辺りでは冬に林縁やヤブで見かける。初夏には山地でいい声で囀ります。

湯殿川でバン、オオバン、カイツブリ、コガモ、アオサギ、ダイサギ、セグロセキレイ、ハクセキレイ等に出会いましたが、もう来ているはずのクイナには残念ながら出会えませんでした。

バン

オオバン:3羽に出会いました。

  

カイツブリ

アオサギ

カワセミには湯殿川と片倉城跡公園で出会いました。

湯殿川にいた雌

片倉城跡公園にいた雄

片倉城跡公園では葉が落ちてハリギリの果実が見えました。

ラクウショウの果実が割れて種子が見えているものがありました。種子は近くにも散見されます。

 

以上

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