4月23日。今日は京王堀之内駅から秋葉台公園~せせらぎ緑道~別所公園~長池見附橋~長池公園~せせらぎ緑道~京王堀之内駅というコースを散策しました。
秋葉台公園では
石段の隙間にキュウリグサ等に混じってヨツバムグラ(四葉葎)が咲いていました。ヨツバムグラはアカネ科ヤエムグラ属の多年草で道端等に生え小さな白い花を付ける雑草です。花期は5~6月で葉が4枚輪生しています。
ギンランらしきものが生えていました。よく見ると距があるものの小さくクゲヌマラン(鵠沼蘭)でした。さらに距がまったくなくなり、6枚の花弁が全く同じ形になっているものをヤビツギンランといいます。
クゲヌマラン
長池公園に咲いていたギンランをご参考に挙げておきます。こちらは特に右方についている蕾には距がはっきり見えます。
せせらぎ緑道では
ミツガシワ(三槲)がまだ咲いていました。もう終盤です。ミツガシワ科・属の一属一種の多年草で本来寒冷地の湿地や浅い水中に生えます。ここには植栽されて増えたようです。花期は4~5月。
長池見附橋では下流側の歩道脇の敷石の間にツメクサ(爪草)が咲いていました。ナデシコ科ツメクサ属の1~越年草で路傍等に生え花期は3~7月。花弁は5枚の小さな白い花です。
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一方、上流側の歩道にあったツメクサに似た花ですが、花弁が小さくてしかも一部しか付いておらず違和感があります。これもツメクサでしょうか?ご意見お聞かせいただければ幸いです。
長池公園に入り
自然館周辺では自然館のHPに記載されているメギとミツデカエデが咲いていました。なお、メギは自然館前だけでなく第1デッキにもありました。
メギ(目木):メギ科・属の落葉低木で枝や根はアルカロイドのベルベリンを含み洗眼、健胃、整腸の薬効があります。別名コトリトマラズやコトリスワラズともいい枝には1cmぐらいの棘があります。4~5月に淡黄色の花を2~4個つけ果実は赤く熟します。
ミツデカエデ(三手楓):カエデ科・属の落葉高木で葉の形から名付けられたようです。雌雄異株で花期は4~5月で総状花序を出し黄色い小さな花を多数つけるのはチドリノキに似ています。
ミツデカエデの葉
同じく自然館前にはゴマギやウンナンオウバイも咲いています。
ゴマギ(胡麻木):ガマズミ科・属の落葉高木で花期は4~6月でガマズミの花によく似ています。名前は生葉を揉んだり葉や枝を傷つけるとゴマにいた臭いがするため。
ウンナンオウバイ(雲南黄梅):中国南西部原産で明治時代の渡来。黄梅より花が大きい。
自然館の裏に
カナクギノキ(鉄釘の木)が咲いていました。クスノキ科クロモジ属で日本唯一の落葉高木で箱根以西の丘陵や山地に生えます。花期は4月でご覧の通り多数つけます。冬芽はクロモジとよく似ている。
中央園路では
コバノガマズミが咲いていました。ガマズミより少し早く咲く。ちなみにガマズミはまだ蕾でした。
ホタルカズラが満開です。
ハンショウヅルはまだ蕾でした。
夕陽展望台の近くに早くもヤセウツボが出ていました。
長池の道では
エビネが満開でした。
アマドコロ(甘野老)も咲いていました。キジカクシ科アマドコロ属の多年草で花期は4~6月。ナルコユリに似る。アマドコロは花数が1~2個と少ないが、ナルコユリは3~8個つける。
ご参考までにせせらぎ緑道の民家にフイリアマドコロが咲いていました。
体験ゾーンではフデリンドウがが沢山咲き、キンランもありました。
帰り道では
カナメモチがここでも蕾を持っていました。
人家の垣根に名前が分かりませんが、葉が一部赤くて薄いピンクの花を付けた木が植えられていました。初めて目にしました。
以上