長池公園を散策しました。
ジャケツイバラ(蛇結茨)が見頃でした。マメ科の落葉つる性木本で、この時期山歩きをしているとこの木の黄色い花がよく目立ちます。花の形はいわゆるマメ科の花(蝶形花)とは違う形をしています。
中央園路にはお馴染みの花達が咲いています。
テイカカズラ(定家葛):キョウチクトウ科のつる性常緑木本。果実は二股になった長い袋果で白い毛が付いた種子を飛ばす。歌人の藤原定家の墓に生えていたという伝説があります。
コゴメウツギ(小米空木):バラ科の落葉低木で小さな白い花を小米に例えた。
ハンショウヅル(半鐘蔓):キンポウゲ科のつる性落葉性低木で花の形を半鐘に例えたもの。この果実も白い毛の付いた種子を飛ばす。
オオバウマノスズクサ(大葉馬の鈴草):ウマノスズクサ科のつる性多年草でジャコウアゲハの幼虫の食草として知られる。多く生えている高尾山では季節にはジャコウアゲハが産卵のため飛び交います。花の形は面白いが、果実は昔馬に付けた鈴に似ているという。
炭焼き小屋の近くにあるサワフタギ(沢蓋木:ハイノキ科の落葉低木)の花は終盤でした。
この木の葉を幼虫の食草とする蛾の1種、シロシタホタルガ(白下蛍蛾)の綺麗な模様をした幼虫がいました。なお、成虫はホタルガに似るが白帯の一が翅の中央寄りになることと後翅が白色であることで見分けられる。
昆虫ではあとトホシテントウとアトボシハムシがいました。
トホシテントウ(十星天道):大きな十個の紋を持つ。カラスウリ類の葉を食べる。
アトボシハムシ(後星葉虫):大きな三つの紋を持つ小さなハムシ。前の一つの紋は不明瞭なものもある。アマチャヅル、カラスウリなどの葉を食べる。
雑木林にはヤマツツジが満開でした。
築池の土手にはニワゼキショウが多く咲いていましたが、ヤセウツボ(ハマウツボ科の寄生植物)が林立していました。
自然館の近くで
ヒメウツギの咲き残り
咲くのがすこし早いと思うのですがサラサウツギの咲き始め
以上