八王子市のお散歩日記

自然豊かな八王子市内をお散歩しながら植物・昆虫・野鳥等を日記で綴る

2022年 片倉城跡公園:マキエハギ(蒔絵萩)とネコハギ(猫萩)の違い

2022-08-30 15:31:11 | 

先日掲載したマキエハギの確認と幸い人家の脇にネコハギもありましたのでその違いを確認しました。林の子様のご教示の通り次のような違いがありました。なお、マキエハギは落葉小低木、ネコハギは草本の多年草に分類されています。また、マキエハギは茎が直立して生えるといわれますが、草刈りの多い場所ではネコハギ同様地を這うようにして生えています。片倉城跡公園の近くの道路脇では地を這うように生えています。ネコハギは茎の基部から枝分かれして地を這うように生えます。

マキエハギとネコハギの違い

①マキエハギとネコハギは花がよく似ていますので花だけ見ても区別し難い。

②マキエハギは花柄が長いが、ネコハギの花柄は短いかほとんど無く茎からすぐ花になっているように見えます。

③マキエハギの茎、葉、萼にはほとんど毛がありませんが、ネコハギには毛が密生しています。

この違いを次の写真でご確認ください。

マキエハギ

  

ネコハギ

  

以上

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2022年 小山内裏公園:コヤブタバコ(小藪煙草)、タマアジサイ(玉紫陽花)等

2022-08-28 11:17:50 | 

8月27日。小山内裏公園へ散歩するのに、いつもは「絹の道」経由で行くのですが、初めて「尾根緑道」経由で歩いてきました。広い道で所々にベンチなどあり歩きよい道ですが、ちょうど草刈りの最中で花はあまり咲いていませんでした。

トウコマツナギ(唐駒繋、別名:キダチコマツナギ)が咲いていました。尾根緑道からすぐわきにあるため草刈りから逃れたのでしょう。中国原産でマメ科コマツナギ属の落葉小低木です。在来種のコマツナギが高さ40~90cmなのに比べ、こちらは高さ40~250に達する。

小山内裏公園の鮎道に入ると

あちこちにヒヨドリグサやオトコエシが咲いています。また、鮎道一面にコヤブタバコが咲き、数は少ないがヤブタバコがあって蕾を持っていました。

オトコエシ

コヤブタバコ(小薮煙草):キク科ヤブタバコ属の越年草で山野の林縁等に生え花期は7~9月。枝先に1個付く頭花は直径10~15mmぐらいで多数の苞葉が付き長い苞葉は40~50mmになる。なお、よく似た名前のヤブタバコがありますがヤブタバコの頭花は5mm前後とコヤブタバコの頭花より小さく名前が逆のような感じがします。

 

ご参考:ヤブタバコ

ヌスビトハギ(盗人萩)も咲いていました。マメ科ヌスビトハギ属の多年草で花期は7~9月。名前は果実を包む鞘が盗人の足跡に似ているからというのですが。

 

ご参考:ヌスビトハギの果実

この他園内にはコバノカモメヅル、タカサゴユリやタマアジサイが咲き、野草園にはホソバシュロソウが咲いていました。

コバノカモメヅル

タカサゴユリ(高砂百合):台湾原産の帰化植物で実生から1年目に開花する。

タマアジサイ(玉紫陽花):アジサイ科・属の落葉低木で蕾が球形であることから名付けられた。沢沿いや湿った林縁などに生育する。ここではカタクリの育成地にありました。

ホソバシュロソウ(細葉棕櫚草):シュロソウの変種で葉がシュロソウより細いそうですが区別は難しい。

ホソバシュロソウの葉

大田切池にコシアキトンボの雄がいました。今年初めて見たもので懐かしいトンボです。

なお、小山内裏公園へ行く前に先般見たタンキリマメの花がはっきり咲いているのを撮影していないので再度訪れました。

 

葉も3個の小葉がはっきり別れず、相変わらずくっ付いているものが多かった。

すぐ側にあった咲き始めたクズとアオツヅラフジの果実です。

  

以上

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2022年 片倉城跡公園近辺:オオチドメ(大血止)、カワラケツメイ(河原決明)等

2022-08-26 09:28:03 | 

8月25日。片倉城跡公園、栃谷戸公園、湯殿川辺りを歩きました。

片倉城跡公園ではマヤラン今年2回目の開花は見られませんでした。

スズメウリ(雀瓜)が一輪咲いていました。ツツジの植え込みの上に蔓を伸ばしているのですが、今公園の刈り込みが進んでいるのでそのうち刈り取られる運命にあります。ウリ科スズメウリ属のつる性1年草で花期は8~9月。果実は直径1~2cmで灰白色に熟します。

 

池の縁にオオチドメ(大血止)が直径1.5mmぐらいの小さな花(頭状花は直径3mmぐらい)を付けていました。ウコギ科チドメグサ属の多年草で花期は6~10月。チドメグサかオオチドメのどちらか迷ったのですが、淡緑白色の花の色を決め手にオオチドメとしました。この仲間はよく似たのがありますので間違っていればご指摘ください。

 

オオチドメの葉

湿地にはチョウジタデ(丁子蓼)が咲いています。この花は湯殿川沿いの水田にも咲いていました。アカバナ科チョウジタデ属の1年草で花期は8~10月。花弁は4~5個です。この花は水田雑草の一つでまだ咲き始めです。

  

湿地や水田には今イナゴが沢山飛んでいます。

ハネナガイナゴのペア

片倉城跡公園ではナンバンギセルが沢山咲き、ヒオウギもまだ咲いていました。

ナンバンギセル

ヒオウギ

片倉城跡公園の上の道路沿いにマキエハギの群落がありました。小宮公園で見かけましたがこんなところに沢山あるとは。小さいですが可愛い花です。(花がよく似ているのでマキエハギとしましたが、地面に這うように生えているのでネコハギではないかとも思います。ご意見を賜れば幸いです。良く調査してみますのでご了承ください。)

 

栃谷戸公園へ行く途中の道路脇や栃谷戸公園でメドハギ(筮・目処萩)が咲き始めていました。マメ科ハギ属の多年草で雑草扱いで花期は8~10月。メドハギは茎がやや木質化して直立し高さ1mぐらいになります。小葉は3枚ずつ生じます。

 

栃谷戸公園の水田雑草はオモダカが咲いているだけでコナギやホソバヒメミソハギはまだ咲いていませんが、タマガヤツリ(玉蚊帳吊)が咲いていました。カヤツリグサ科・属の1年草で花期は8~10月。

 

サンカクイもまだ咲いています。

池の周りに雑草に隠れるようにしてカワラケツメイ(河原決明)が咲いていました。マメ科カワラケツメイ属の1年草で漢方薬や、健康茶として利用される。花期は8~10月。

  

湯殿川沿いの水田でオモダカは白い花を付け、コナギは葉だけで花はまだです。

この水田で蝶か蛾の幼虫だと思いますがこんな虫を見つけました。何の幼虫か名前をご存じの方教えていただくと幸いです。

林の子様のご教示によりセスジスズメの幼虫と判明しました。ご参考までにセスジスズメの成虫を掲載します。

以上

 

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2022年 高尾山:ヒメガンクビソウ(姫雁首草)、オニルリソウ(鬼瑠璃草)等

2022-08-24 16:00:38 | 

8月23日。6月4日以来久し振りの高尾山登山です。変形性膝関節症であまり歩くと膝が痛くなるので今日も一丁平までの往復としました。それでも23千歩になり膝が少し痛くなりました。歳ですね。でもいつ行っても花いっぱいで楽しい山行になります。

駅への途中の公園で思いがけなくマヤランが咲いていました。片倉城跡公園でも2回目のマヤランが咲くかもしれないのでまた行ってみよう。

高尾山山麓では1号路や日影でハグロソウが咲いています。

ケーブル高尾山駅近くでは

キハギ(木萩)が咲き始めでした。マメ科ハギ属の落葉低木でしな垂れないので木の萩となったとのこと。花の色も淡黄色に見えるのでもしかしたら黄萩ではないかとも思います?

 

カーブル駅前のブナには果実が沢山付いています。ここだけに限れば今年は豊作です。ここに住む動物には朗報でしょう。

薬王院の境内では今年もフシグロセンノウやレンゲショウマが咲き、ボダイジュには果実が生っていました。

フシグロセンノウ(節黒仙翁):ナデシコ科センノウ属の多年草で花期は7~10月。名前は中国から渡来したセンノウ(仙翁)に似て茎の節が黒いため。鮮やかなオレンジ色で山中でもよく目立ちます。

 

レンゲショウマ(蓮華升麻):キンポウゲ科レンゲショウマ属の多年草で花期は8月。名前は花が蓮に葉がサラシナショウマに似ているため。この花も山中ではよく目立ちます。

 

ボダイジュの果実

冨士道にヒメガンクビソウ(姫雁首草)が3~5株ほど咲いていました。キク科ヤブタバコ属の多年草でこの仲間では一番小さく花も地味なためほとんどの人が見過ごしてしまいます。

  

モミジガサ(紅葉笠)も咲いていました。キク科コウモリソウ属の多年草で花期は8~9月。葉がモミジの葉に似ているがヤブレガサにも似ているためにこの名前が付いたとか。モミジのように紅葉しません。

 

紅葉台近くではアキカラマツ(秋落葉松)が咲いていました。キンポウゲ科カラマツソウ属の多年草で花期は7~10月。花弁のない花の一つで蕾の頃ついていた萼は開花後すぐ落ちて雄蕊と雌蕊だけになります。

 

一丁平ではスズサイコの花は終わり、マキエハギは細々と花を付け、ワレモコウも咲いていました。

スズサイコ

ネコハギ(最初マキエハギとしていましたが、花柄がほとんどないこと、葉や茎に毛が多いことのためネコハギに訂正いたしました。ご了承ください。)

萩原作業道ではイケマとベニバナボロギクそしてクサフジが咲いていました。

イケマ(生馬):キョウチクトウ科カモメヅル属のつる性多年草。高尾山では久し振りで見ることが出来ました。この果実も見たいものです。よく似たコイケマの花はあまり開きませんが、イケマはこのように全開します。このほうが結実率が高くなるかも。

 

ベニバナボロギク(紅花襤褸菊):キク科ベニバナボロギク属の1年草。よく似たダンドボロギク(段戸襤褸菊)と共に果実に白色の冠毛を付けた姿が襤褸のように見えるため。

フジウツギ(藤空木):ゴマノハグサ科フジウツギ属の落葉低木で花期は7~8月。よく似た花にコフジウツギ、フサフジウツギ等ありますが間違っていればご指摘ください。

 

沢へ降りると

オニルリソウの花は終盤になっていました。花序の下から咲きあがりますが、ほとんどが果実になっており花序の先だけに最後の花が咲いています。ムラサキ科オオルリソウ属の越年草で花期は6~8月。この仲間の花は小さいですが綺麗な瑠璃色で私の好きな花の一つです。

 

ミヤマフユイチゴ(深山冬苺)が早くも咲き始めていました。バラ科キイチゴ属のつる性常緑小低木で花期は8~10月。よく似たフユイチゴは葉の先が丸くてミヤマフユイチゴのように尖りません。

  

キツリフネ(黄釣舟)も咲き始めていました。ツリフネソウ科・属の1年草で花期は9~10月。

人家の垣根のサネカズラに雄花がまだ咲いていました。若い果実も出来ています。

 

山野草の世界ではすでに秋が始まっているようです。

今日であった蛾はアゲハモドキ(揚羽擬)です。これでも蛾で毒を持つジャコウアゲハに擬態しているといわれています。ケーブル高尾山駅近くにて。

以上

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2022年 小宮公園:ガガイモ(蘿摩)、ハゼラン(爆蘭)等

2022-08-22 20:10:06 | 

今日は小宮公園へのお散歩です。

お花畑にはキバナコスモスが満開です。

オミナエシも満開です。ここで撮影している人がいたので聞いてみると、蜂の1種であるオオセイボウ(大青蜂)を撮影しているとのこと。写真を見せてもらうと全体に金青緑色をした非常に美しいハチだでした。残念ながら待っている間には来なかったので撮影できませんでした。

これは別の蜂ですが、種々の蜂が吸蜜に来ていました。

立派なガガイモが咲いていました。ガガイモはキョウチクトウ科ガガイモ属のつる性多年草で陽当たりのよい草原等に生え花期は8月です。結実率が低いのと草刈りに会うことが多いのでなかなか果実を見られませんが、ここならもしかしたら見られるかもしれません。期待して継続観察しよう。

  

他にはツリガネニンジンが咲いていました。

小宮公園へ来る途中にキカラスウリが咲いていました。カラスウリは夜に咲き日中は蕾か萎んでいますので咲いた花は日中には見られませんが、キカラスウリならこの通り咲いた花が見られます。果実を見たいのですがここも草刈りにあうのでだめです。

山田川にかかる山田川橋のたもとにハゼラン(爆蘭)が沢山咲いていました。ハゼラン科・属の1年草で西インド諸島の原産。名前にはランが付いていますがランの仲間ではありません。花期は夏から秋にかけてです。この果実が秋になると爆(ハ)ぜて種子がこぼれるのが名前の由来です。

  

以上

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