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野宿者・日雇労働者の越年越冬闘争にご支援を!

2008年12月27日 23時10分24秒 | 国内政治・経済・社会問題
「野宿労働者の人権を守る会」の仲間から下記のような連絡がありました。

 今年の野宿労働者の状況は過去に例をみない厳しさで進行しています。報道もされぬ死者が多数出そうだといいます。緊急に支援の輪を広げたいと思います。

                        (ネット虫)
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★一人の死者も出すな!
☆ 仲間の命は仲間で守ろう!
★「白川公園シェルター」に異議あり!
☆ 行政は仕事と生活を保障せよ!

(1)現在、名古屋市内には、名古屋市発表で1318人の「ホームレス」がいるとされています。しかし支援・夜回り活動をしている私たちの実感では1700~2000名の人たちが野宿を余儀なくされていると思います。なぜ野宿を余儀なくされるのでしょうか。

第一に、現在完全失業率が5.3%という大失業時代に入っています。リストラという名の下に大企業の労働者も多数失業するようになりました。日雇労働者や不安定就労者の失業が最も問題です。彼ら(彼女ら)には貯えや保険もできないだろうから、失業によって収入の道が断たれるならぱすぐに生活に困ります。もちろん再就労に努力しますが難しく、その結果ドヤ代またはアパート代が払えなくなり、野宿に至ります。野宿者は失業の最悪の犠牲者なのです。

第二に、再就労への道は狭くなっています。失業しだ者が寄せ場に仕事を求めにいけば何とか建設労働の日雇仕事にありつけるという、寄せ場の失業者の受け皿としての機能は既に1990年代後半に入ってほぼなくなりました。まず民間求人自体が以前に比べれば非常に少なくなり、中職安の公の日雇労働紹介も全くないといった状況です。そして飯場(建設会社の附属寮)が「ミニ寄せ場」となり、駅・公園手配が多くなり、新聞広告等で募集するようになり・寄せ場経由の仕事探しが困難になっているのです。また、野宿者の中には寄せ場経由の仕事探しを知らない者も増え、日雇建設労働をやりたくないという者もおり、職安の一般職業紹介の窓口に通ったりしますが、仕事は見つからないのです。

第三に、行政の無責任があります。仕事探しについては労働市場の成りゆきまかせにして、野宿者・日雇労働者のための特別就労事業を起こすことをしていません。また戦後の日本の社会福祉・生活保護制度が野宿者・日雇労働者に正しく適用されてきませんでした。定住所をもたない生活困窮者には地方自治体は生活保護から排除してきました。そしてまた特に稼働年齢層、稼働能力のある失業者には全く適用されてこなかったのです。この行政の無策によって野宿者は拡大、長期化するのです。

名古屋市もそうです。(名古屋市は8月に「ホームレス援護施策推進本部」を、愛知県は10月に「ホームレス問題推進調整会議」を立ちあげました。しかし名古屋市は白川公園シェルター計画を発表しただけで実際にはまだ野宿者の生活支援施策を何も行っていません。シェルター計画も公園の定住層の野宿者の追い出し策の面を強くもっていて名古屋市内のもっとも窮迫している非定住層-新聞紙や段ボールで野宿する人たち-を救援しようというものではないのです。)これらの主な理由で野宿を余儀なくされている多くの失業者が存在しているのです。小泉首相の“痛みを伴う構造改革"は、こうした失業者の野宿者化を正当化する論理として非難されるべき代物です。

(2)今回また野宿者・日雇労働者は年末・年始の厳しい冬を迎えます。この冬はたんに寒い・冷たいという季節というだけではありません。今の資本主義の社会システムの間題・矛盾の結果として野宿を余儀なくされた人々にとっては、病死・餓死にまでいたる悲惨・窮迫が特に強く覆い被さってくる季節だという意味での冬です。船見寮の臨時宿泊所を除いて、名古屋市・愛知県・国の役所は年末・年始は休みに入ります。したがって中職安の職業・労働紹介、杜会福祉事務所の福社行政も行われませせん。手配師などの民間求人もありません。飯場からも追い出される人も帰ってきます。貯えがない労働者はドヤにも泊まれないで路上で途方に暮れるということになります。アルミ集めをしている野宿者も業者の買い取りがないから収入が途絶えます。またコンビニをまわって食料を得ることも難しくなります。故郷へも帰れません。…越冬越年闘争はそうした野宿者や目雇労働者が、伸間として団結して、力を合わせてこの冬を生き抜き、気持ちを新たにして新年を迎える闘いです。そして野宿者の就労保障や生活保障の闘いを一段と強めようとする闘いです。

(3)越冬越年闘争では、日雇労働者、野宿者、市民団体、宗教者、学生などが力を合わせて、いろいろな活動を推進します。
①野宿労働者・日雇労働者の労働相談に取り組みます。悪化する労働条件や賃金不払い、労災もみ消し事件等について雇用主に対して交渉・争議を起こします。
②毎日、最低限しかできませんが、野宿者への炊き出しを行い、無料散髪や衣料の無料配布も行います。
③野宿者の医療・生活・健康相談を行い、必要な人には病院や施設等に入ってもらいます。
④毎目、名古屋市内の各地に野宿者への夜間見回り活動を行い、毛布やカイロ、ビラ、薬などを配ります。
⑤野営するためのテントや資材倉庫用テントを設営し維持・管理します。
⑥焚き火、炊き出し用の資材集めに活動します。
⑦元旦にもちつき大会、カラオケ大会などを開き気分一新します。
⑧無料宿泊所の船見寮に収容された仲間たちと交流団結します。
⑨越冬越年闘争中の諸活動・事件について情宣するため『目刊越冬』を発行します。
⑩越冬・越年闘争の前段に名古屋市・愛知県などに団体交渉を行いますが、行政がしっかりと対策を行わないならば、越年越冬闘争中に抗議に行くかも知れません。

このように私たちは「一人の死者も出すな」「伸間の命は仲間で守ろう」『白川シェルター』に異議あり」「行政は仕事と生活を保障せよ」というスローガンのもとに越冬越年閾争に取り組みます。そのために多くの物資と費用がかかります。心ある方の資金カンパと物資の提供と、活動へのご理解とご支援とをお願いします。
 (なお野宿者を支援している私たちは、アメリカ合衆国とイギリスとの両軍によるアフガニスタンヘの攻撃によって、故郷の地と住み家とを追われたアフガニスタンの避難民に同情します。日本政府のアフガニスタンヘの戦争加担とそのための巨額の費用と物資の消費に反対します。それを難民・難民化防止のための援助と日本の「ホームレス」支援の特別就労事業のためにまわすことを要求します。)

【物資と活動資金をカンパして下さい】
①毛布・布団・衣類(男性用で冬物)・靴(男性用)・便い捨てカイロ等
②食料品(お米・味噌・しょうゆ・肉・果物・おもち・乾めん等の日持ちする物)
③たきぎ(パレット・木箱・廃材等の木製品)
④車両の貸与(運転手付き大歓迎!トラック・ワンボックスなどの荷物運びに適した車)
⑤現金(寸志で結構です)

《送り先と連絡先》
①と②は、福信館〒461-0004 名古屋市東区葵2丁目6-29 TEL052-935-7180
③は、12月26日から現地で受付します。
④は、越冬期間中の貸与していただける日にちをご連絡下さい。
⑤の送金先は、郵便振替口座 00840-9-11541 名古屋越冬実行委員会

【物やお金だけが支援・カンパというわけではありません。越冬活動期間中は大変忙しくなりますので、活動協力をして下さる方も募集します。空いている時問で結構ですので、運転免許をお持ちの方・お医看さん・看護婦さん・その他「私にも何かやらせて!」と言って下さる方、遠慮せずにぜひとも参加下さい。】

第27回越冬実行委員会
住所名古屋布中村区則武2の8の13 笹島労働者会館2F
問い合わせ先 笹島日雇労働組合 052-451一4176
       笹島診療所    052-451-4585
       12月27日から1月5日まで 052-582-5825 オケラ公園(西柳公園)

第27回名古屋越冬実行委員会〈構成団体〉

*全国日雇労働組合協議会・笹島日雇労働組合
*笹島診療所
*いこいの家
*野宿労働者の人権を守る会
*各古屋カトリック正義と平和委員会福信館炊き出しの会
*名古屋炊き出しの会
*日本キリスト教団中部教区愛知西地区 社会部
* 同 上              教会婦人会連合
*日本聖公会会中部教区愛岐伝道区
*日本福音ルーテル教会尾張岐阜地区宣教委員会
*名古屋夜回りの会
*怒りの広場

【主なスケジュール】
12月17日(月〕 午後7時~ 越冬突入集会 オケラ公園(西柳公園)
       午前6時~ 笹島寄せ場早朝情宣
12月27日(木)~1月5日(土)オケラ公園を拠点とした越年越冬闘争
12月31日(月) 年越しイベント
1月1日(火) 正月恒例もちっき・カラ才ケ大会
1月10日(木) 午後7時~越冬闘争総括集会 オケラ公園(西柳公園)
       午前6時~笹身寄せ場早朝情宣


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