九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

えっ「平和な国」比べで5位?          まもる

2008年05月22日 10時56分34秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 中日新聞によれば、英国誌エコノミストの調査部が2008年度の「世界平和度指数」を発表し、日本は昨年と同じ5位という評価でG8では唯一のトップ10入りだとか。ご同慶の至りである。
 百四十か国が対象で、スイスもベスト10に入っていないというのだから大したものだ。(感覚がちと古いか)
 調査法は、政治的安定性、テロの潜在性、軍事費など24項目の数値化だという。
 ちなみに、平和度の高い順に、①アイスランド②デンマーク③ノルウエイ④ニュージーランド⑤日本・・・・
 そして、60位中国、96位アメリカ、97位イラン、108位ミャンマー、
118位、ロシア、133位北朝鮮、140位イラク

 なるほどと肯ける国もあり、どうして?と思う国もある。

 アイスランド・・氷河と火山の国だものね
 デンマーク・ノルウエイ・ニュージーランドは、何となく絵本にしたいような国だものね、でも大戦中はねそうでもなかったよな。
 日本・・後回し

 中国・・「えっ」というランクだ。オリンピックへのご祝儀評価だ。それとも英国流ジョーク?
 アメリカ・・元凶なのにね! これも同盟国のご祝儀だ。
 イラン・・・仕掛けられて可哀想。
 ミャンマー・・自由がないからイラクより下だろう。
 ロシア・・・ロシア国民は納得。
 北朝鮮・・・正しい評価。
 イラク・・・イラク国民には気の毒だが正しい評価。

 さて日本・・戦後史として見ればちょと高すぎるが納得。
       しかし、現状や落ち行く行く先を考えるとね。高点すぎだ。
       30位がいいとこでしょう。
       こんな評価が頂けるなんて

       あれも、これも 九条の御蔭ですよ!!!
       
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やさしい日本? 落石

2008年05月22日 09時34分33秒 | 文化一般、書評・マスコミ評など
日本人の気質が変わった。
電車のなかでケータイで話す人に注意したら
睨まれてしまった。
人にうっかり注意も出来ない。
反発を食らうから。反発を恐れて何もいえない。
なぜ、そうなったのか。よく分からない。

  こんな疑問に答えてくれる本を読みました。
  その概要です。

   

前提は、豊かな社会の実現。
それとともに言われるようになった自己実現。
人生の自己目的化。
それは人生を自己のためだけに使うこと。
自分こそ、もっとも価値がある。
自分が「聖」なる存在となった。

もともと都市は自由を求める人々が集まった。
個が尊重されることが前提にできあがった空間。

自分が犠牲になるような価値を認めない。
(かって国のためと言われて死んでいった親や祖父の世代と違って、
その強烈な反省から、この世代には、
他者のために自己犠牲を、という思考はない。)
今の楽しさが一番大切。
(かっては、今を堪え、未来に希望を。
未来とか、他者という価値が第一目標の地位から滑り落ちた。)

人生は一度きり。自分の値打ちが無駄になることは惜しい。
人生は楽しむためにある。
自分のために生きる。楽しさ至上主義。

豊かな社会は、こういう考えの人間を大量生産してきた。
(これはとても良いこと。しかし全面的な善はない。)

   

もうひとつの特徴は、平等感覚。
(これも戦前の反省から強く支持されている。)
若者は世代を超えて交流しない。上下関係を嫌うための。
仲間うちの関係は当然、対等が原則。

これは、言うは安く実際はムツカシイ。
そこで採用されたのがお笑いタレントの世界の模倣。
ボケ、ツッコミの役割分担。
キャラは楽しく過ごすための発明。
対等なキャラ。
キャラがかぶることは嫌われる。平等感覚を傷つけるから。

こうした新しい人間関係をあらわすコトバが「やさしさ」
やさしいから、傷つけるようなことは言わない。

上下関係への強い嫌悪感が裏にある。
価値観の押し付けに強く反発。
上からの目線にむかつく。
無条件反射のように反応。

    

この50年、子供は、こわれもののように扱われて成長してきた。
未来のために我慢することなど知らない。
傷つけられたら、いつでも爆発してしまう日本人として大量生産された。
平等をタテマエとした自尊心の強い武士の集団のような日本が誕生。
どうも、簡単にキレてしまう武士の集団らしい。

こうした関係も、物理的な距離が充分保たれていれば衝突の機会は少ない。
しかし満員電車のように、肌を接するほどに接近した空間では、
ちょっとしたことが爆発のキッカケに。

とくに上からものを言われると、反発が起る。
電車のなかでのケータイ問題。
注意するほうは、正しいことを言うので、ついつい上からの物言いに。
そこで睨まれてしまうことに。

    

でも、非国民といって睨まれるよりはずっと良いか?

どうも、こんな背景があるようです。
本は、

  ほんとうはこわい「やさしさ社会」 森真一 ちくまプリマー新書

です。




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グランパス、3分の1を終わって(3)  文科系

2008年05月22日 02時16分50秒 | スポーツ
3 名ボランチの時代

先回の最後に中村直志のことを述べた。ところで今のJリーグ、強いチームは全て良いボランチがいる所。そんな気がする。

ボランチとは、ブラジル語(ポルトガル語)のハンドルという意味らしいが、普通には守備的MFと呼ばれる後ろ目のミッドフィールダーである。漢字で言えばいわば後中衛と言ったところ。立場上攻守を繋ぐ役目であって、守備の前線に立ちつつ、そこで敵ボールを奪えたら即座に攻撃に移る第1攻撃手でもある。
もちろんボランチ個人の才能によって攻守の比重も変わってくるが、今の日本ではその両方を備えた最高の選手がここにいないチームは、もう勝てないのではないかと思う。

守りに比重をかけつつも、第1攻撃手としては正確な中長距離パスも繰り出し、攻撃時には時にワンツーなどで敵ゴール前にも顔を出し、スルーパスも放ち、(中長距離)シュートも打つ。このように何でもできると良いのだが、できることをフルに繰り出すためには、なんせ走れなければお話にならない立場である。それも特に前後の長い距離を。さらに、危険を察知したら即、左右にも馳せ参じなければならないのである。グランパスの中村直志はその上この13節まで、タックル数でJリーグ・ナンバーワンときているのだから、一体どれだけの体力の持ち主なのだろうか。途方もないことである。

浦和ではトゥーリオがボランチに上がった。中村(名古屋)、今野(東京)、憲剛(川崎)、小笠原(鹿島)、遠藤(ガンバ)。上位チームの第1ボランチは皆、オシムのお眼鏡に適った人物ばかりの感がある。いやむしろ、オシムのめがねに適った選手が、オシムに教えられたことを生かしてこの下克上を勝ち抜き、チームを上位に上げてきたと言うべきではないだろうか。
ただ走るというのなら、今の日本チームは世界1であろうと識者は言う。だから、「考えて走る」。「敵に走らせ、自分らは走りをなるべく倹約する」。そのためには、「ボールを走らせる。『ボールは疲れない』」。これら全て、オシムの言葉である。この言葉のように組織的指揮を各チームにおいて取っているのが、今の上位チームのボランチなのではないか。

こうして、今の「Jリーグ下克上」を作ったのは、他ならぬオシムなのだと僕は思う。そしてちなみに、若きピクシーは昔、オシムの弟子として世界デビューを果たしたのであって、名古屋の監督になる直前の段階から、常に彼に相談し、助言を求めてきたことも既に判明している。
ストイコビッチが初めての監督業でひとまずこんな成功を収めたその背後には、オシムが存在するに違いないのだ。そして、このまま2人が見事にかみ合っていくならば、「日本、ワールドカップベスト4に。代表監督はピクシー! 」と、こんなシーンも今や単なる夢ではないだろう。少なくともオシムは今、そんな目論みも持っているのではないだろうか。

ピクシーとサッカー監督との関係ということで言えば、もう一つニュースがある。ピクシー自身がこう述べているのだ。
「アーセン・ベンゲルとは去年のクリスマスの時期に1週間ほど一緒に過ごす機会がありました。ロンドンで買い物をしたり、アーセナルのトレーニングを見学させてもらったりしたのですが、彼と話していて改めて感じたのは、お互いのサッカ-観が似ているということです」(サッカーダイジェスト4月29日号)
フランスで監督実績を積み、グランパスに来ては選手ストイコビッチとともにチームただ1度の優勝杯をもたらし、現在は、クラブ実績世界1のイギリスで大活躍している名監督である。


(続く)

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