OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

暗い歌祭 part-1:初秋の水中花

2017-08-30 16:38:50 | 歌謡曲
水中花 / 井上忠夫 (キングレコード)

流行歌というジャンルがすっかり曖昧になってしまった現在だからでしょうか、最近は所謂「暗い歌」ってのが流行らなくなった気がしています。
 
それは例えば飲み屋の有線で流れてくれば、ジャストミートの感傷増幅剤となり、思わず盃を重ねるという行動に結びつく、所謂「パブロフの犬」みたいなものかもしれませんが、暗い世相には暗い歌があり、また景気の良い時期だって、その根底にある諸々の歪みは拭い去れるものではありませんでしたから、必然的に暗い歌を求めてしまうのが人間という生き物の特性なのでしょう……。

本日掲載のシングル盤A面曲「水中花」は、元ブルー・コメッツの井上忠夫が昭和51(1976)年に阿久悠の作詞を得て自作自演した、これが実に物悲しい名曲名唱で、本来はネクラな歌に対し、幾何かの拒絶反応を感じるサイケおやじにしても、某居酒屋の有線で聴いた瞬間、ギュ~~っと心を鷲掴みにされたほどですから、今日までにカバーバージョンが数種類作られ、様々な歌手の持ちネタになっているのも当然が必然かと思うばかりです。

なにしろ、これまで度々書いてきたとおり、サイケおやじは体質的に酒に酔わないもんですから、酒を飲むという行為そのものには積極的になれないんですが、この歌を聴いていると、思わず酒に溺れてみたい心境にさせられるんですねぇ……。

これは皆様にも実際に聴いていただきたいところですが、暗~い歌詞に刹那のメロディもさることながら、井上忠夫の悲痛な絶望を滲ませる節回しの上手さは、まさに作者としての強みを存分に活かしたものでしょう。

前述したカバーバージョンの中では、個人的に木の実ナナのシングルバージョンも好きなんですが、やっぱり井上忠夫のこれを聴いてしまえば、言葉もなく、悄然と感傷に酔ってしまいます。

そうです、酒なんかに酔わなくったって、雰囲気に浸れるのが、歌や音楽を聴く大切な喜びなんでしょうねぇ~~♪

ということで、実は社会人になって5年目の初秋、上司からの特命(?)で別の部署の面々と音楽サークルをやる事になり、もちろん集められた者は歌が上手いとか、喋りが得意とか、サイケおやじのように学生時代にバンドをやっていたのがバレた奴とかだったんですが、そこに集められた我々に演じる事を要求されたのは、所謂軟弱な歌謡フォークばっかりで、サイケおやじは直ぐに嫌気がモロに表出していたと自覚しつつも、ターヘなアコギを弾いていたんですが、同期のリードボーカルが、この「水中花」を歌いたがっていたので、ちょっぴり救われた記憶があります。

うむ、良い歌って、自然に伝播していくんですよねぇ~~~。

そして、この音楽サークルのあれやこれやは、別の機会に書き残しておきたいと思います。
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 朝っぱらから、あのヤロ~~~! | トップ | 暗い歌祭 part-2:本家あめり... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ミサイル (ミサイル)
2017-08-30 21:11:49
北朝鮮擁護の人は北朝鮮が日本人拉致して帰さない事軽く考え過ぎ。横田さんやそれ以外の人も拉致され北朝鮮は帰さない。新潟の砂浜で拉致された人帰さない北朝鮮。人道支援で食料援助なんか北朝鮮にする必要ない。ミサイル開発費軍事費削れば北朝鮮国民飢えない。ミサイルなくてもアメリカと話し合える。ミサイルないと北朝鮮潰されるは妄想。北朝鮮は妄想にとりつかれたアホ国家。ブルーコメッツ。ブルーシヤトウ。替え歌子供のころ歌った。歌謡曲楽しめる平和希望します。ミサイル日本上空飛んだふざけるな北朝鮮。迷惑国家ならず者北朝鮮
北朝鮮外交下手 (外交下手)
2017-08-31 11:33:00
北朝鮮は外交下手の馬鹿国家。ミサイルなんか持ってるからアメリカから警戒される。ほどほどの軍事力が韓国北朝鮮アメリカ中国軍事力均衡で平和。ミサイルなんか北朝鮮持ってるからアメリカ韓国から警戒される。北朝鮮はアホ国家外交下手。日本人拉致被害者帰さないしミサイル発射。北朝鮮はアホ国家馬鹿国家外交下手。金馬鹿委員長。中国も愛想尽かすアホ金委員長。本当馬鹿息子金委員長。子供の頃留学したと言うが一体何勉強したのか本当に馬鹿息子金委員長。馬鹿息子金委員長は切腹しろ。親父はまだ増しだったね。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

歌謡曲」カテゴリの最新記事