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サイケおやじの生活と音楽

ソフト演歌の魅力と難しさ

2024-04-06 17:49:58 | 歌謡曲

■おんな占い / 南有二とフルセイルズ (テイチク)

これまでも度々書いてきましたが、昭和歌謡史における「ムード歌謡コーラス」の存在感の高さは特筆されるべき流行であり、殊更昭和40 ~ 50年には数多のグループが登場・活躍していた状況は、時代的に重なっているエレキ ~ GSブームとも密接な関連性がある事は言わずもがなと思います。

つまりムード歌謡コーラスのグループにしても、基本的には当時のナイトクラブやラウンジ等々でのステージギグが当たり前の稼ぎ場であり、その中から公式レコードデビューしていったバンドこそが、ある意味では既にしてスタアという扱いだったのかもしれません。

で、本日の主役たる南有二とフルセイルズは何と言っても昭和45(1970)年に出した掲載のシングル盤A面曲「おんな占い」の大ヒットが有名でありましょう。

それは作詞:二条冬詩夫&作曲:村沢良介、そして編曲:山倉たかしという制作スタッフが作り上げた夜の盛り場小唄とでも申しましょうか、様々な立場(?)や佇まいの女性を恣意的に占ってしまうという、如何にも酒席の戯れが洒落たセンスで節回されたキャッチーな名曲であり、それをソフトタッチで演じる南有二とフルセイルズは、おそらくは自分達のカラーに相応しいイメージの構築に成功していたんじゃ~ないでしょうか。

というか、―― でなければ、絶対にヒットし得なかった楽曲だった様な気がするんですが、いかがなものでしょう。

ちなみに当時の南有二とフルセイルズはリーダーの南有二(vo,g,ts) 以下、吉田光男(org,vo)、小野文郎(b,vo)、春山真範(ds,vo)、津村季良(per,vo) という顔ぶれで、南有二の演奏するテナーサックスの柔らかな音色と如何にも盛り場っぽいフレーズのコントラストは個人的に好きでしたねぇ~~♪

もちろん、このレコーディングセッションではテイチク・オーケストラとの共演というクレジットがあるわけですが、実は告白すれば、学生時代に入れてもらっていたバンドの某所におけるバイト演奏で、この「おんな占い」のリクエストがあったもんですから、メンバー総意で練習したんですが、これがやってみると意想外とも思えるロックっぽさが表出し???

南有二とフルセイルズが聴かせていたオシャレなソフトフィーリングが出せなかったのは、トーシロの未熟と痛感させられましたですねぇ…… (^^;

閑話休題。

ということで、またまたの現状報告として、入れてもらっている高齢者バンドでは今、この「おんな占い」をやってみないか?

―― てな意見が纏まりそうなんですよ…… (^^;

う~ん、上手く雰囲気を出せればいいんですけどねぇ~~~ (^^;

この戯言、それに対しての早過ぎる言い訳というわけです <(_ _)>


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