OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

やっぱりエルヴィスはロックの王様だぁ~~!

2016-08-16 20:32:09 | Rock
Little Sister / Elvis Presley (RCA)
 
本日、8月16日はエルヴィス・プレスリーの命日ということで、サイケおやじが偉大なるロックの王様の持ち歌の中でも特に大好きな「Little Sister」をご紹介しつつ、故人の冥福を祈念しようと思います。
 
あらためて述べるまでもありませんが、エルヴィス・プレスリーが登場しなければ以降の大衆音楽の状況は必ずや異なっていたはずで、異論はあるかもしれませんが、ロケンロールという素晴らしい文化遺産が認められたかは歴史上の疑義になっていたにちがいありません。
 
しかし、その線上に出現して来たビートルズやローリング・ストーンズ等々が、さらにそれを推し進めた結果としての所謂ロックの隆盛により、既にスタアシステムによる商業映画の世界でも大きな意向を収めていたエルヴィス・プレスリーは、些か保守的な存在になっていたのが1960年代前半における今日の一般的な印象……。
 
というか、拙ブログでも以前に書いたとおり、その頃のエルヴィス・プレスリーは少なくとも少年時代のサイケおやじにとっては「歌う映画スタア」であり、とてもビートルズ以上に凄いロッカーだという認識は不覚にも欠如していました。
 
ですから、昭和45(1970)年1月3日の午後4時から「エルビス・プレスリーのすべて」のタイトルで放送された通称「カムバック・スペシャル」に接した時も正直、古臭~ぇなぁ~というのがその時の印象でした。
 
ちなみに件の番組はアメリカでは既に1968年12月3日に放送済みだった、つまりは過去の遺物という見方も可能ではありますが、当時中学生だったサイケおやじのメモを読み返してみると、その日は土曜日だったので友人とボーリングに行っており、帰宅後にこの番組を観たことになっています。そして、その後は続けて「三波春夫ショウ」、さらに夜には「ドリフの全員集合」から「キイハンター」に熱狂していたという、これもひとつの昭和元禄でありました。
 
緩和休題。
 
ところが、そこからライブステージの現場に復帰し始めたエルビス・プレスリーが忽ちの本領発揮というか、天才的なボーカリストとしての資質がさらに発揮され、衝撃のメジャーデビュー時以上の興奮と感動を世界中に知らしめ、殊更本格的なロックドキュメント映画「エルヴィス・オン・ステージ」のメガヒット等々もあって、我が国でも些か忘れられかけられていたエルヴィス・プレスリーの素晴らしい歌の数々が新旧問わずにラジオやテレビから流されるようになったんですから、ありがたやぁ~~♪
 
というか、告白すればサイケおやじはそ~したムーブメントにより、ようやくエルビス・プレスリーの凄さの一端に触れたわけで、本日のお題「Little Sister」にも、その流れでシビレさせられたんですねぇ~~♪
 
結論から言うと、これはエルビス・プレスリーならではの「深い声」とカッコ良過ぎるギターリフや黒いビート感覚が見事に合致した究極のロックであり、しかも録音・発売されたのが1961年夏だったというのですから吃驚仰天!
 
説明不要かもしれませんが、その頃のエルビス・プレスリーは娯楽大作映画「ブルー・ハワイ」や関連曲「好きにならずにいられない / Can't Help Falling In Love」等々の世界的なヒットにより、ポピュラー系の芸能人どっぷりというイメージでしたからねぇ~、まさかここまで凄みのあるロックを披露していたなんて事は、不肖サイケおやじにとっては目からウロコでありました。
 
とにかく皆様にはぜひともお楽しみいただきたいロックの真髄が、エルビス・プレスリーの「Little Sister」にはハナからケツまで刻まれていると確信する次第です。
 
あっ、書き遅れてしまいましたが、そこでの演奏メンバーはスコッティー・ムーア(g)、ハンク・ガーランド(g)、ニール・マシューズ(g)、フロイド・クレーマー(p,org)、ボブ・ムーア(b)、バディ・ハーマン(ds)、D.J.フォンタナ(ds)、ブーツ・ランドルフ(as)、ザ・ジョーダネアーズ(vo) 等々の面々で、前述したカッコイ~ィ♪ ギターリフはハンク・ガーランドだと言われていますが、如何なものでしょう。
 
そのハンク・ガーランドはナッシュビルをメインに活動していたセッションミュージシャンで、スタイル的にはロカビリーやカントリー&ウェスタンというイメージが強いかもしれませんが、実はモダンジャズも十八番で、なかなか素敵なLPを残していますので、追々にご紹介しようと思っています。
 
ということで、もうひとつ、実は「Little Sister」は最初、シングル盤「マリーは恋人 / His Latest Flame」のB面扱いだったらしいんですが、結局は欧米で両面ヒットなり、それゆえにピクチャースリーヴのジャケットも2種類あるそうで、掲載した私有盤はカナダプレスと思われる、「Little Sister」をA面扱いにしたブツのようです。
 
よぉ~し、これから今夜はエルビス・プレスリーを聴きまくるぞぉ~~~♪
 
そして偉大なるロックの王様に合掌。
コメント
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