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サイケおやじの生活と音楽

なぎら健壱の国民的ヒット曲

2014-07-13 15:41:20 | Singer Song Writer

悲惨な戦い / なぎら健壱 (エレック)

さて、いよいよ本日から始まった大相撲名古屋場所は、ど~にも日本人力士の奮起云々ばっかりが注目されそうな気配ですが、現実的には常に外国人力士の活躍が目立っている以上、もう少し平坦な見方をしないと、せっかくの興業が楽しめないような気がします。

そこで本日掲載したのは、相撲の歌としては有名すぎる名(迷)曲「悲惨な戦い」でありまして、サイケおやじと同じ世代の皆様に限らず、これが放送禁止になった経緯以上の話題性は忘れられるものではありません。

もちろん内容はジャケ写イラストでツカミはOKでしょう。

テレビで全国放送されていた大相撲の土俵上で、取り組みの最中に褌が外れて落ちるという事件をシニカルなユーモアを交えて語った、つまりはトーキングスタイルのフォークソングでありまして、自作自演のなぎら健壱にとっても、発売した昭和48(1973)年以来、代表的なヒット曲!

実際、当時のラジオの深夜放送では爆発的にオンエアされ、レコードも忽ち売れまくったんですが、なんとっ!

その勢いが猛烈だった上昇期に「自主規制」と言われる放送禁止措置が!?!

しかし、そうなればなったで、かえって話題は盛り上がったんですよねぇ~♪

ちなみに件の「自主規制」は当然ながら日本相撲協会とNHKに対する気遣いから、民放各社が足並みを揃えたものと言われていますが、確かに実在の力士の四股名を歌詞に入れていても、リアルタイムの状況は外しているのですから、パロディ&コミックソングとしてウケていた事は言うまでもありません。

なぎら健壱にとっても、芸能界が歌謡フォークブームの最中に、そんな仕打ちがあろうとは……、等々の気持は強かったはずですが、ライブステージの現場では歌っていられたのですから、逆説的に人気と知名度をアップ出来た事は幸いだったと思います。

そして現在のなぎら健壱は、酔いどれの芸人みたいに思われているかもしれませんが、ミュージシャンとしての歌とギターの本物度は相当に高いですし、役者としての味わいも深く、また各方面のコレクターとしても一目置かれる存在として、なかなかの要注意人物なんですよっ!

この「悲惨な戦い」のジャケ写イラストにしても、本人が描いたものですからねぇ~。

まさに多芸多才のなぎら健壱は、果たして最近の大相撲をどのように考察しているのか、大いに気になるところでもあります。

ということで、この世の「悲惨な戦い」は、現時点でも世界の何処かでやっている戦争という名の殺し合いから、悲喜こもごものスポーツの試合、博打や仕事の駆け引き、さらには人間関係の縺れ等々も含めて、決して笑えないものばっかりですから、なぎら健壱が提供してくれた同曲における泣き笑いは大切にしなければなりません。

既に述べたとおり、この歌がリアルタイムで放送禁止の自主規制に相成った経緯は、それが「何故?」という疑問すら報道されないまま、流れの中で勝手に決められたように思います。

見せたがっているもの、聞かせたがっているもの、報道したがっているものにしか接する事が出来ないのでは、何処か隣国の人民と変わらないわけですねぇ……。

そんな事まで、考えさせられてしまうのでした。

コメント (4)
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