OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

もう一度会いたいザ・シュークリーム

2011-09-17 15:48:58 | 歌謡曲

つらい時代の娘たち / ザ・シュークリーム (コロムビア)

現在の日本芸能界からは、ほとんど登場しえないのが、所謂セクシー歌謡グループでしょう。

しかし、そうしたジャンルは最近、韓国から出稼ぎに来ているKARAが物凄い人気を集めていることでも実証されるように、常に需要が多いのですから、特に中年者は、それが全盛だった昭和40~50年代の我国の幸せな状況を思い出してしまうのも当然でしょう。

例えば本日ご紹介のザ・シュークリームは昭和46(1971)年にデビュー、あのゴールデン・ハーフのライバルグループ的な売り出し方で人気を集めた4人組ですが、狙いはモロにセクシー路線♪♪~♪

なにしろ掲載したジャケ写でも明らかなように、彼女達は何時も超ミニスカやピッチピチのホットパンツ、あるいは薄いスケスケの衣装や水着姿が「お約束」のテレビ出演やライプステージが嬉しいほど多かったのですから、今もって忘れられない存在になっているはずです。

しかもメンバーの新谷邦子=クーコ、ホーン・ユキ=ユキ、谷上いく子=イッコ、甲山暁美=ノロの4人はナイスバディにキュートなルックスが際立つばかりか、ひとりひとりが芸達者だったことも人気のポイントで、例えばクーコはグループ解散後にバラエティ系のタレントとしてブレイクし、新たにクーコ&エンジェルスとしての歌手活動よりは、そっちで売れまくりでしたし、ユキは巨乳系セクシー女優として多くの出演作を残しているのはご存じのとおりです。

また巨乳と言えばイッコも負けずに素晴らしく、さらにノロは1973年度のミス・ユニバース日本代表選考会で準優勝した勲章を得て、以降はトップモデルに君臨したほどですから、実に粒揃いのグループだったわけですが、肝心の歌唱力もイッコを中心にカチッと纏まった実力は侮れません。

ただし残念なのは、残された3枚のシングル盤を聴くかぎり、個人的には楽曲がイマイチ冴えない感じというか、グループの個性にジャストミートしていないように思うんですよねぇ……。

しかし、ザ・シュークリームの存在価値は、決してそこでは無い事が、既に皆様ご推察のとおりで、今回、このシングル盤を特に掲載したのも、ジャケ写&デザインがグループの特質を一番良く表現しているからに他なりません。

とにかく彼女達が出演するテレビの歌番組やバラエティ等では、何か華やかさが一段に違うというか、見ている野郎どものスケベな熱視線が、それをさらに増幅させるが如き超越的なリンク現象は、リアルタイムを体験された皆様であれば自覚されると思います。

そして個人的な思い出としては昭和47(1972)年、某パチンコ屋の新装開店のイベントに登場したザ・シュークリームが会場となった店の駐車場に現れた瞬間、その場はパニック寸前!? ちょうどサイケおやじは当時、その駐車場でバイトをやっていたのでラッキーにも彼女達のバックステージ姿にも接する事が出来たんですが、強烈なフェロモンが放出され過ぎでしたねぇ~~♪

今でも、その時の彼女達のムチムチしたエロ脚やヒップライン、さらにはタッチ欲望を抑えるのに苦労したほどの巨乳が鮮烈な記憶になっているほどです。

しかも本番のイベントがスタートする前から過熱状態という事で、実演時間が短めになった結果、主催者に怒号が飛び、物が投げられるという騒ぎになったのですから、流石にザ・シュークリームは素晴らしいかったと思います。

ちなみに、そうした彼女達は自らの恵まれた資質だけで芸能活動をやっていたわけでは決してなく、実は所属していた渡辺プロの養成機関でもあったスクールメイツから選抜された4人だったのですから、歌や踊りや演技、礼儀作法や業界の仕来たり等々を基本からトレーニングされていた事は、最近の素人っぽい部分をウリにしている日本のアイドルタレントとは大違い!

前述したKARA等々のKポップのスタア達も、おそらくは本国で同様のシステムを通過し、厳しく仕込まれた芸人だろうと思えば、我国のガキタレが束になっても勝てない魅力があるのは当然でしょう。

ということで、ザ・シュークリームはデビュー直後から華々しく活動し、2年ほどで解散してしまった、まさに昭和元禄に相応しいガールグループの極みつきでありました。

そして既に述べように解散後もメンバー其々が個性的な活躍をしていますが、ご存じのとおり、クーコは享年38歳の若さで早世したことも記憶に新しく、ホーン・ユキは最近になって癌を告白した俳優の入川保則と結婚して引退、ノロはモデル事務所や輸入商社を経営しているという噂もありますが、イッコは完全にソロ歌手として南麻衣子や北原由紀の芸名で幻の名盤級の素晴らしい歌が楽しめるシングル盤を数枚出しています。

芸能史的に考察すれば、同じ渡辺プロに所属していたゴールデン・ハーフキャンディーズを繋ぐ位置にあるグループとして、その両者より実績は劣るかもしれませんが、存在感は絶大! 決して忘れ去られることはないでしょう。

そして、こういうガールグループに再び出会いたいと願っているのは、決してサイケおやじだけではないと確信する次第です。

コメント (6)
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