Rhythm Technique Fightingspirits

藤枝MYFCを中心としたサッカー観戦記やサッカーに関する個人的な意見の書き込みが中心です。

ダルビッシュ有氏の公式ブログ

2020年01月18日 22時48分55秒 | その他
ダルビッシュ有氏の公式ブログより
日本人と欧米人の感覚の違いについて述べていた内容が印象的だったので紹介。

ーーーーーーーーーーーーー
球数制限の議論の中で一番多いと思うのが、「高校野球の選手は3年間しかない」「プロを目指している選手ばかりではない」と。だから、「そういう選手たちの思い出のためにも球数制限を設けるべきではない。それに、厳しい状況に置いたほうがその選手の将来に生きてくる」。こう言う人がすごく多いんですよ。
 でも、日本経済界に優秀な人材がどれくらいいるかを見ると、他の国に比べて少なくないですか? 例えばアメリカ。いわゆる先を行っているこの国には優秀な人材がたくさんいます。アメリカには根性論のような考え方がないのに、なぜそんなに優秀な人材が生まれるのか。それってきっと、人生でたくさん訪れる苦しい場面を乗り越えていくための打開策を、自分自身で考えているからだと思うんですよね。
 一方で日本では、いろいろな経験をしたのに、自分の成績や収入、能力に結びついていない人が多い。それは教育にとって良い状態ではないと思うんです。だから、根性論については一度考え直さないと。もちろん、それしかやってきていないから、根性論を否定することによって自分の人生を否定することになってしまう人が多いとも思います。ただ、だからと言って、自分のやり方や考え方を正当化するのはやめてほしいと思う。
ーーーーーーーーーーーーーー

日本人の感覚とは少し違った感覚を持っているダルビッシュ氏らしい主張だと思う。
ダルビッシュ氏の主張は的を得ているとは思うが、日本人も100%アメリカ人と同じようにすれば、それで全てがうまくいくとまではさすがに思わない。
例えば経営用語を見てみると「イノベーション」「コア・コンピタンス経営」「ダイナミック・ケイパビリティ戦略」「ホワイトスペース」「ジョブ理論」等のカタカナ用語が氾濫するが、そのほとんどがアメリカ人の考えた概念であり、それをそのまま日本に持ってきた状態で使っている。そしてそれは日本に根付かないものも多い。
重要なのは、アメリカで優れていると思われる概念があるのなら、それをどのようにして日本の中に落とし込むのかという事。
日本人をいきなりアメリカ人にすることは出来ないのだから。

補筆
球数制限について、昨年の甲子園予選で大船渡高校の佐々木投手が決勝戦に登板せず、チームや監督に批判的な世論が出たことがあったが、これは問題の要因は大会スケジュールのレギュレーションであり、批判をするのならその対象は高野連だと思う。
利権が絡むとどうしても、「育成<利権」という構図になってしまいがち。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする