ZZR1400GTR's Tagebuch(日記)

主に独逸・墺太利・瑞西・南チロルの欧州事情を発信。

VN 1700 Voyager との 1週間 (続)

2009-07-27 06:34:44 | ZZR1400

ここ数日で2千キロは乗ってみました。4速6千 or 5速5千 or OD4千 で時速170キロ強。最高速迄の総合的な性能は全くもって 「現代のバイク」 です。アウトバーン上でも何の不足も感じられず、コーナリング中も全く不安を与えません。横風の影響をほとんど受けず、嵐の中でも時速150キロ前後で接地感のあるクルージングできたのには驚きました。カウルやスクリーンの防風、防滴性能も優秀です。

そして、気分が良くなります。V2の振動と、現代のバイクのほとんどが、「排気音を後ろに捨ててる」 感じなのに、Voyager は、乗っている最中に乗り手に 「鼓動音をハッキリと伝える」 のにはメロメロでした。静止したバイクのエンジンを空吹かしした時の様なハッタリとは次元が違うのです。トルク感もモリモリで、絶対速度ではない、感覚に訴えてくる相対速度が抜群に速くて、ライダーをその気にさせます。

宿の部屋から見下ろした時の右のクルマに比べると左の Voyager は小さく見えますが、400キロの自重があります。この超ど級バイク、昔の高見山関の様に重量を気にさせないスピード感があって、「百聞は一見にしかず」 です。

 


VN 1700 Voyager との 1週間

2009-07-24 01:13:31 | ZZR1400

これから1週間はこのバイクと寝食(?)を共にします。あいにく今日は雷が鳴り響いたお天気、深夜にベルギー方面に出発し、土曜遅くか日曜の朝に帰宅する予定です。

これは、まさに、「バイクそのもの」 で、これをハーレーのコピーと言うなら、私は敢えて、「ハーレーをよく理解した人たちが作った秀悦な一品」 と誉めてあげたい気持ちになりました。乗ったのは先日が初めてでしたが、「ウキウキする気持ち」 を抑えられない感じで、「気分を盛り上げてくれるバイク」 とでも言ったら適当かと思います。

最高速は5速をどこまで引っ張っても時速170キロ付近で針が止まり、ODにすると回転数が5百ほど落ちるだけで変らず、でもこのバイクは最高速云々のバイクではないのは自明です。走り出だしの安心感は GW の倍もあろうかと思うほど高く、低速でのU ターンも右左自在、足つきは抜群で平均的な身長のライダーなら地面べったりでしょう。

「不思議だ、何でこんな風にバイクが作れるんだろう」 と久しぶりに考え込んでいました、帰宅途中のドライブインで。お手本があったとしても、それを消化しなければ出来損ないになるだけ。でも、「このバイクは Voyager だ」、と思えます。いくら外見の印象が似ていても、「田中さんツー」 ではなく、「吉田さんだ」 と言えます。

 


2CT と 1400GTR (続続)

2009-07-07 15:07:05 | ZZR1400

体験者談をまとめると、「タイヤ自体の軽さ」 がもたらす、利得と弊害を併せ持ったタイヤらしいです。耐久性は良いようです、少なくとも BT021 並みか、それ以上は持つらしいです、距離的には平均して1万キロ前後だと聞いています。サーキット走行が混じると極端に減ると思いますが...

超高速(時速220キロ以上)の直線でも、高速な(時速180キロ以上)曲線ででも、「嫌な感じ」 がしたら、急な減速やシフトダウンを避けて、そのネガな印象が消える状態に戻せば良いとの感想です。

リコール前のフランス生産分の2CTの既知の問題点は、ドイツのアウトバーンのように、サーキットではあり得ない 「時速200キロ超での巡航」 なんて真似をすると、既に安全上の問題はないのでしょうが、弱点が透けて見えます。 

ある境に、「ズルッ」 と行くのか、事前に何らかのシグナルを貰えるのかでは、シグナルを受信できるタイヤの方がありがたいと言えますし、公道での使用を前提に考えると、本来はそうであるべきです。

しかし、果たして、「BT021 の方が良かった」 と言えるのか、「2CT を知る事が出来て幸運だった」 と言えるのか、今はまだ結論が出ません。でも、「じゃー、楽しくないか」 と聞かれれば、「楽しくなった」 と言えるタイヤです、2CT は。


メンテの必要性

2009-07-07 14:07:04 | ZZR1400

これは昔に書いた記事

http://blog.goo.ne.jp/zzr1400_2006/e/59d537472424d586178ec3481183b480

に使った写真です。このリヤサスはすばらしい物でした。今も使っています。

サスにもメンテが必要です。この様な、本来はスポーツ系のサスが得意な会社(O社も同様)の製品は、純正品に比べて 「高性能、しかし耐久性に劣る」が普通です。何かを削ったから何かが良くなる、じゃ、何に気をつけなければならないかは、「メンテ」 でしょう。でも、サスのメンテって、フロントを整備できる人だって、リヤサスはお手上げ状態が普通で、製造元かメンテ専門の業者に任せるしかありません。少なくとも、2年に一度のオーバーホールが理想です。

現実はサスを交換したときに大枚をはたいていて、メンテ前後の取り外しと取り付けの手間や、サス無しの状態での待ちの期間、決して安くない料金を考えると、大抵の人のリヤサスが初期の性能を発揮出来ないでいるかもです。

仕事で使っているモニターは定期的なキャリブレーションが必須です。「何故か?」モニターは変化(劣化)するからです。見慣れたモニターの変化に気が付かずに仕事して、色のマッチングミスで再現されたものが不本意な物になる事があります。リヤサスも同じで、段々と劣化していきます。でも、結構、そのヘタリに気が付かないことも多いのだと思います。「慣れてしまう」 のでしょう、変化が緩やかだから。

私の1000GTRのリヤサス、年数にして2年弱、距離数も3万キロ近くになっているので、今月中にメンテに出す予定です。大体2週間かかるそうです、ウィルバース本社にメンテに出して戻って来るまで。

 


2CT と 1400GTR (続)

2009-07-05 15:41:16 | ZZR1400

押した仕事が幾つもありますが、気になって仕方がなかったので、昨晩(0時頃から3時頃まで)アウトバーンを 2CT 付きの 1400GTR で流しました。

カワサキショップのオヤジさんは、「ドイツで100本の指に入る現役のレーサー」、「危ないから公道はバイクで走らない」、御仁です。その人の一押しタイヤが、リコール後の 2CT (スペイン製) なのですが、「カーブをより高速に回れる」 が彼の視点です。

昨夜は、 「あれっ」、「あれれ」 と言う瞬間に何度も遭いました。曲がりなれた高速カーブ(時速200キロ超)で、後輪が不安定になるのを感じたからです。「滑る」 のではなく、タイヤが腰砕けたようにグニャッとなる感じです。高グリップタイヤ、高トラクション、高速カーブ、途中でトラクションが抜けたら、そのまま滑ってしまおうが、グリップ復元でハイサイドが起ころうが、いずれにしても事故に繋がります。

メーカ指定のタイヤで同じ区間をもっと高速に走り続けましたが、このような 「嫌な感じ」 になった事は1度もありませんでした。何故でしょう?突出した何かを得る代わりに、他の何かを犠牲にしたということなのでしょうか?

いずれにしても、1400GTRのアウトバーンでの使い方に制限が加わりました。ZZR1400 的に走れなくなった、と言うことです。でも、確かに低速カーブは面白くなりました。

 


2CT と 1400GTR

2009-07-05 06:18:01 | ZZR1400

この写真は以下の記事の物を縮小したものです。

http://blog.goo.ne.jp/zzr1400_2006/e/9c289bdf5d7b1ff6e6edcfe90895b570

今日のお昼にちょっとアウトバーンに出て 2CT を試してみました。時速220km位から直線で後輪に右(みぎ)左(ひだり)への小刻みな振動が感じられて、BT021 の時よりも少し硬く(4ノッチ程)しました。その後はOKでした。

新品ですので、まだ時速250kmオーバーや急加速などは試していませんが、いつもならアクセルを戻すコーナーへそのまま突っ込んで行けたりして、接地感が抜群に良いタイヤだと思います。直線番長にはもったいない。そのまま近くの峠に行って、ほぼタイヤの端まで使ってしまいました。BT021では左右5ミリは未接地部分が残っていました。

このタイヤは、私には超高速での剛性感がイマイチな感じですが、その分、コーナーでがんばってくれます。何事も経験、しかし、「次の機会に、もう一度 2CT にしますか?」と問われたら、「ノー」だと思います。

理由は、「1400GTR は ZZR1400 じゃないから」 です。メーカーのタイヤのチョイスは理に適っています。それも専用タイヤと銘打っていて、中身も市販のものと少し変えてタイヤメーカーにわざわざ製造してもらっています。

2CT は、すごいタイヤです。でも、トップにパニア付けたバイクをフルバンクさせてカーブに突っ込んで行く、「意味」「意義」「理由」 が私には見えません。今夜、もう一度試してみますが、峠に荷物満載で行って、同じ宿屋を基点にして、各ケースを外した1400GTR で峠を次々と越えていく様な使い方には最適かもです。

 


雨、雨、雨

2009-07-02 05:53:47 | ZZR1400

1泊2日の出張、雨、雨、雨な天気でした。猛暑の合間の時間を選ばぬカミナリを伴った夕立的な雨が1日に何度も繰り返したからたまりません。昨日、今日で、7回か8回は雨合羽を着込んだり脱いだり。

この写真は、カミナリが鳴り始め、濡れてしまう寸前にガソリンスタンド入り口の屋根付き部分に駐輪したのにもかかわらず、横殴りの雨にずぶ濡れになった1000GTRをガラス戸越しに見ながら iPhone で撮ったものです。

結局、カミナリがおさまりかけた頃に、カッパを着込んで出発、そして再びカンカン照りの猛暑で脱いで、また数千メートルもの厚さのある入道雲がモクモクで再び土砂降りとカミナリ...

距離的には、千キロちょっとでしたが、ほとほと疲れてしまいました。