11月も終わり、もう少しで最低気温が0度を割るでしょう。日中気温が10度を越えてる間に、時速300キロに再トライしてみるつもりです。天気予報では明日は、まあまあな天気、来週は雨が続き、再来週から寒波が到来するようです。すると凍結防止剤の塩がアウトバーンに大量に撒かれてしまうので、春まで待つ羽目になります。
今日、ZZR1400のオリジナルサスを郵便局から北ドイツにあるサスの研究所に送りました。測定してもらうためにです。ドイツでは本格的なサス単体の測定器は数台しかありません。日本の状況も一緒だそう(測定機メーカー談)です。1台1千3百万円もするので、欧州でも50台前後だとか。たまに見かける馬力測定のバイク用ダイノジェットの実に4倍もするのだから無理もありません。
このリヤサスは、自分自身の手作りで、部品を1点1点選びました。15枚近いシムも考え抜いた末のコンビネーション(Topspeed仕様)で、組み込みのときにも1枚1枚デジタルノギスで直径と厚さを測り、重ねた時にゴミが挟まっていないかエアガンで吹いて動作を確認しました。タンクのガス室にもきっちり10気圧の窒素ガスを入れてあります。
時速270キロ(従来のメータ読みでの時速300キロ)付近から起こってくる振動がこれで解消されるのかどうかは試してみないと分かりません。でも、それ以下の速度域全域で、「全く別なバイクになったような」 印象を受けています。GPZ900R や 1000 GTR 用にタンク無しのリヤサスに交換した時ともワンランク違ったものでした。
このブログは元々ZZR1400で大台を果たすための記録用に立ち上げたもの。アウトバーンと言う恵まれた環境がありながら、なかなか達成できなかったのは、「怖い」 と思える瞬間が多々あって、きちんと対峠できなかった 「へタレ」 のせいもあります。
でも昔の大台 (時速200キロ) を、皆がこれといった危険な事も無く達成できた時が来た様に、「死に物狂いな覚悟」 のような悲壮感を持って臨まないとダメだというのには、自分自身納得できないものがあるので、同じ条件なら誰もが 1+1 が = 2 として勘定できるような体験がしたかったのです。
さっき、郵便局から帰ってきたらBMW乗りの隣人と立ち話になり、彼は峠ではピカ一な走り屋、大抵の人ははるか後ろに置いていかれてしまいます。その彼が、あるバイクでアウトバーンの同じ区間で時速300キロを試した際に、1キロ超続く直線路に進入する手前の緩いカーブで時速270キロ位から振動が出てきたが、それでも直線路で時速298キロ吹け切ったと言っておりました。
よく聞くと、PAを思い切り締めこんで、「そこまでの速度域だと F/S も無いよね」 と言い、「デジタルタコメーターが 298 と示したんだから昔のアナログの時のような誤差は無いはず」 とも言っていて、なかなか実際の速度が直線路で時速275キロ付近だったこと、カーブでは時速250キロ位だったはず、と説明しましたが、彼の気持ちを傷付けたくないので言い方に気をつけました。
この、メーター上の話と実測値の違いは永遠に平行線ですが、売られたままのバイクのメーター上の話しに限定した場合、昨今の速度規制メータのままだとメータの表示が300キロ近くの298キロになった瞬間に燃料の増量がなくなるので、体験の空白がメーター上の時速300キロで起こって、論議が咬み合わなくなるのだと思います。
ワクワクする気持ちを抑えられないで居ますが、仕事も詰まっていて、明日にどうにか試せなければ、来春までおあずけになります。