ZZR1400GTR's Tagebuch(日記)

主に独逸・墺太利・瑞西・南チロルの欧州事情を発信。

「売ります」 って???

2010-09-28 12:49:33 | ZZR1400

これは 1981年製のカワサキのZ1000なんだそうです。「1450ユーロ(価格応談)」 とタンクに張り紙がありました。連絡先の携帯電話番号も明記されていました。雨対策か、ちゃんとビニールのカバー付の張り紙です。「誰かがイタズラで貼ったものではないな」 と思いました。

この現車の状態で、「チェーンセット他たくさんの部分が新品」 とか 「24Lタンクだよ」 とか書いてありましたが、そう言われても 「ウ~ン、ウ~ン」 な感じですが、本人はいたって真面目に考えているのではないかと想像します。「この位の値段でなかったら売らないよ!」 みたいなニュアンスでしょう。

こういった 「驚き」 は、たまにありますが、「バイクが実用品ではない」 という反証でもあります。これが 「クルマ」 だったら、「アホか」 になるでしょうが、そこはバイクです。「外見はポンコツだけど、もしかすると整備良好?」、「81年製のZ1000ってあったっけ? もしかしてビンテージ?」、「男らしいかも、カワサキだもんな!」、と考えてしまう人も居ないとは言えません。

でも、どんな妄想に頭が支配されようとも、ガールフレンドや女房が横に居て 「これどう思う?」 と聞いたら、十中八九、白昼夢から醒まされることでしょう。しかし、十中一二で、「良いんじゃない」 って言ってくれる相棒だとしたら、それで返って目が醒めるのか、完全に寝入ってしまうのかは分りません。

「バイクだから、何でも有り」 で良いのだと信じます。

 


あっちだ、こっちだ、言う前に

2010-09-28 04:48:05 | ZZR1400

これは日本のとある交差点で信号待ちをしていた時に出会った白バイ隊員です。「写真を撮ってもいいですか?」 に、「もっとカッコ良い人がおるでしょう?」 と言いつつも、こちらを向いてポーズしてくれました。欧州での様な調子で声を掛けたのですが、同じように反応してくれました。この後に、「30年も昔の白バイ隊員だったらどうだろう?」 と考えました。昔、彼等には 「可愛がられた(必ずしも字づら通りで無い)」 想い出があるので、正直言って拍子抜けしました。でも、「望外の喜び」 でもあります。なぜなら、あっちだ、こっちだ、言う前に、こっちとこっちで同じ側な筈ですから、こんなんが理想です。

 


緩み大敵

2010-09-27 21:52:24 | ZZR1400

1400GTR の赤で記した箇所、これは左から見た所で、各気筒の手前とその次の留め金具です。反対側にもあと2つあります。ここがかなり緩んでいました。クルマだったら ECU の補正範囲を超えてしまって、「エンスト」 するかも知れない程でした。

今日は乗る時間も無く、天気もイマイチなので実走しませんでしたが、激しく汚れたエアーフィルターの交換、この緩んだ箇所の締め込みで、最初こそ回転の針が大胆に震えていましたが、空燃比の補正が終わった頃には低い数字で安定してくれました。

 

 

 


エアーフィルター交換(1400GTR)

2010-09-27 04:33:11 | ZZR1400

1400GTR のエアーフィルターを交換しました。距離数は 17832 キロでの1回目の交換でした。オーナーズマニュアルの通りにやらないとフィルターは出てきませんし、きちんと入れることも叶わないので、「その通り」 にしましたが、面倒な作業です。「どうして、こんなにたくさんのネジを外さないと交換できないの?」 と思います。

「交換しよう」 と思ったのは、「いよいよ吹け上がり音が濁ってきた」 からです。こんな時って、燃料はたくさん噴射されていても、十分な量の空気が、タイムリーに入ってきません。案の定、エアーフィルターは 「すごく」 汚れていました。後日、天気の良い日に実走で交換前と後の差を検証してみたいと思います。詰まった鼻が通る位の違いがあるでしょう。

ここまで引き伸ばしてしまった理由は、「作業が億劫だった」 、「時間が無かった」、等ですが、「少しでもヒマがあったら、乗りたかった」 が真相です。「スカッー」 とした百点に近い走りよりも、「スカー」 でも良かったのです、走れさえすれば... 

 


強引にツーリングに出たが...

2010-09-24 12:31:21 | ZZR1400

昨日は仕事てんこ盛りなのに半ば強引にツーリングに出ました。なぜかと言うと、この夏は、ほとんどのお休みが仕事で台無しになり、天気予報が 「今日(昨日では明日)から天気が1週間崩れる」 と言っていたからです。

天気は最高に良く、日中気温は25度近くまで上がって、ヘルメットの中は汗ビッショリ。しかし連日の寝不足がたたり100キロも行かないうちに疲れてきて、昼飯のための大休憩をしたのでした。と言っても、出発があれやこれやで遅れて11時頃になってしまっていましたので、「出発してすぐにご飯」 のパターンです。

写真は田舎のイタリアンですが、対面に偶然に座ったドイツ人の方が、何と日本の東北地方に本拠地がある企業(ナビ)に1年半出向していた事があったとかで、クルマとバイクのナビの現状についていろいろと意見を交換したりしました。日本人についても一家言ある人物でした。

ツーリングの醍醐味の一つに 「人との出会い」 がありますが、たった1時間も経ったかどうかでこんな出会いが生まれたのでした。彼は昼休みが終わったので先に席を立ちましたが、私は日向ぼっこを兼ねてそこで更に小一時間ほど 「ノソノソ」 して、さらに近在の低山をウロウロし、家の傍まで帰ってきた所で早目の夕飯も屋外席で不健康な物(脂ギトギト飯)を食べて、半日ツーリングを堪能しました。

久しぶりに 「身も心もスッキリ」 のような感じになれて、「リセット」 ってこんな手軽にできるんだ、と思った次第です。

 


わが子のよう

2010-09-21 11:43:59 | ZZR1400

この時のライダーの気持ち、わが子が 「かわいい」 と言われているかの如くでしょう。気持ち、分かります。日本で言えば 「目を細めて喜ぶ」 ですかね。

でも、ドイツで 「目を細めて見る」 と言うと、「凝視する」 の様な意味に取られて、まるで違うニュアンスになりそうですが...

いずれにしてもこのライダーは、一生懸命に彼のバイクの写真を撮っていた私の行為について、「快く」 思っていたようです。

 


漢字が定着!?

2010-09-21 04:21:56 | ZZR1400

これは、たまに日向ぼっこに行くバイカーの集まる峠の駐車場で見かけたバイクです。漢字のタンクパッドなのですが、ここ10年位の内にすっかり 「珍しく無くなった」 と言えます。20年以上も前のドイツなら、今もし 「アラビア文字」 のタンクパッドがあったら 「稀」 と言うか、「何だろう」 「こいつ何者?」 「何考えてんだ?」 の様な、ニュートラルからネガの範囲にだけ、見た人の考えが浮かぶ感じです。

しかし、これを 「日本語」 と認識するか 「中国語、もしくは中国関連の文字」 と考えるかだと、大部分のドイツ人の印象は 「後者」 だと思います。日本の製品は身の回りにたくさんあるのですが、良く観察すると made in china の製品はそれこそ溢れかえっていて、どんな田舎に行っても中華料理屋さんはありますし、子供の時からアジア人に接する機会は中華料理屋さんでこそ豊富にあります。そこには似たような文字(漢字)が否応無く目に付きます。

 


インジェクション考

2010-09-20 16:23:01 | ZZR1400

これは、ZX-10R のインジェクション周りです。大型のアルミの多孔板にその全体をタコの足のように伸ばして留めてあった物の一部です。これを見ていて次の様なことを考えました。 

1) インジェクションを使える 2) インジェクションを調節できる
3) インジェクションを直せる 4) インジェクションを造れる

私たちは、1) を日常的にしています。キャブ車を運転している人はもうなかなかいないでしょうし、バイクでもインジェクション仕様が普通になってきています。このボードは、2)~3) を実現するための講習用です。しかし、3) により重きを置いています。なぜなら、販売店向けの技術講習ですから、3) が重要なのです。

こういった物を直す時には、バイク側に 「診断装置」 を接続するためのコネクター口のような物があって専用のテスターをつなげるわけです。今やバイク単体でさえ、各種のセンサーが油温、水温、ノッキング、排気、なんかを監視しながら ECU が瞬時に演算して 「最適だ」 と思われる燃調で混合気を噴射していくのですが、それは「効率」 を追求してゆく為の技術革新でした。

でも効率ばかりを追求していくと、 「余裕」 が消えていくのも事実です。「余裕の無いエンジン」 って、若い時の月給日前に 「オケラ」 になった時の様な 「ひもじさ」 と似たり寄ったりと言ったら突飛でしょうか?「バイクに乗る楽しみ」 「バイクを転がす幸せ」 って、本来は実用的なものとは無縁の筈。そんな 「娯楽」 に 「効率」 を追求するっていうのは、「矛盾」 しないんでしょうか?

私は、GPZ900R のキャブのフィールが好きです。効率とは無縁だけれども、あんな900cc に満たないエンジンで時速 250 キロ以上も出るバイクです。その加速感は 500 cc も大きな排気量の ZZR1400 に較べたら、馬力で約60馬力も低く、トルクも半分ちょっと、そして燃費は100km あたりで 2L も悪い、でもその 2L のガソリンがより小さい燃焼室にばら撒かれて、一気に点火されている事実、それが 「余裕」 の正体な感じがします。

 


空振り

2010-09-19 22:46:04 | ZZR1400

ここは、自宅のガレージ前で、普段は女房の車を停めてあります。それを昨夜の内にどかしてもらって、今朝からイソイソと出かける準備をしていました。ショートツーリングに出かけるつもりだったのです。

というのも、知り合いがモスクワからオーストリアのザルツブルグにやって来るので、「一杯やろう」 と言う話でした。ここからバイクで飛ばせば4時間かからない所ですので、「天気次第です」 とお伝えしといたのですが、今日は天気が良かったのです。

でも、朝から 「仕事の催促」 が幾つも来て、「放り出すわけにもいかず」 で、今さっき出発を断念しました。今年は、このようなツーリングの空振りが何度もあった年です。遠因はとどの詰まり自分にあるのですが、溜息が出ています、この記事を書きながら...

 


男と女の関係

2010-09-10 22:28:34 | ZZR1400

ベルリンから家に帰る途中で、GL1800 をアウトバーン上で発見。一瞬だけ並走して右手でパチリ。バイク乗りはこの手の並走は喜びませんから気を使ったつもりです。すぐに追い越したのですが、後の奥さんらしき女性が前のめりになってライダーの左肩越しに旦那らしき人に何か言っていたのがバックミラーに見えました。私は右手を上げて、「アンガト」 をしたのです。ライダーがうなずいたように見えました。

表題の 「男と女の関係」 は、このカップルのように 「男女のバイクの二人乗り」 では、男の方の体格に関わらず、100% 男性の方がライダーで、パッセンジャーが女性です。私はその逆は、見たことも、聞いたことも、今までありません。中には 「ノミのカップル」 の様に女性の方が頭半分、頭一つ大きいカップルもいましたが、男の方がバイクを運転していました。

昔からの願いの一つに、「ぜひ、女性ライダー、男性パッセンジャーのバイク乗りのカップルに出会ってみたい」 がありますが、どうも叶えられそうにありません。