これは 1981年製のカワサキのZ1000なんだそうです。「1450ユーロ(価格応談)」 とタンクに張り紙がありました。連絡先の携帯電話番号も明記されていました。雨対策か、ちゃんとビニールのカバー付の張り紙です。「誰かがイタズラで貼ったものではないな」 と思いました。
この現車の状態で、「チェーンセット他たくさんの部分が新品」 とか 「24Lタンクだよ」 とか書いてありましたが、そう言われても 「ウ~ン、ウ~ン」 な感じですが、本人はいたって真面目に考えているのではないかと想像します。「この位の値段でなかったら売らないよ!」 みたいなニュアンスでしょう。
こういった 「驚き」 は、たまにありますが、「バイクが実用品ではない」 という反証でもあります。これが 「クルマ」 だったら、「アホか」 になるでしょうが、そこはバイクです。「外見はポンコツだけど、もしかすると整備良好?」、「81年製のZ1000ってあったっけ? もしかしてビンテージ?」、「男らしいかも、カワサキだもんな!」、と考えてしまう人も居ないとは言えません。
でも、どんな妄想に頭が支配されようとも、ガールフレンドや女房が横に居て 「これどう思う?」 と聞いたら、十中八九、白昼夢から醒まされることでしょう。しかし、十中一二で、「良いんじゃない」 って言ってくれる相棒だとしたら、それで返って目が醒めるのか、完全に寝入ってしまうのかは分りません。
「バイクだから、何でも有り」 で良いのだと信じます。