ZZR1400GTR's Tagebuch(日記)

主に独逸・墺太利・瑞西・南チロルの欧州事情を発信。

昔のバイク、でも新車以上!?

2011-01-25 05:51:59 | ZZR1400
先日に訪問した知り合いがレストアしていたZ1です。昔のバイクですが、新車以上の状態でした。シート下の処理も完璧、彼は歯科技工士センターを主宰している人物ですが、Z1のレストア工房も主宰(夜に)していて、ドイツのマイスター免許を2つ(歯科技工士と2輪整備士)を同時に持っている「ただ1人の人物」です。今までに2百台近くのZ1を再生してきました。彼の工房は日本のバイク屋さんの何倍もの敷地にある巨大な倉庫跡の建物の中にあり、Z1関係の預かり車輌(レスト待ち)や、販売車輌が常に20台以上置いてあって、書類有りのオリジナルフレームも50本近く保存してあります。同規模のレストア工房は本場の日本でも片手の指の数あるかないかだと思われます。

このバイク、チョッロッと見た瞬間に「メンテフリー」のバッテリーが入っていたので、「きちんと充電できんの?」と聞いたら、「万全だよ」って言って対策済みの電子回路のようなものをゴムカバーをめくって見せてくれました。彼が OK って言うんだから大丈夫なのでしょう。当時は無かったものですが、「電解液がコボレタリして腐食する心配もない」ので採用したとか、でした。乗らなかったり、冬場に充電し忘れたりすると、たまに「壊れるのは一緒」ですので、確かに転倒時や保管時に噴出すこともないメンテフリーのバッテリーは「マシ」だと言えるでしょう。他にも、メッキなどでも当時と厚さが違う方法で錆び難くしたり、ワイヤー類などの品質も優っているようです。エンジンの中も全部やり直しています。色々な点で当時の明石工場のラインを出て来た時以上のZ1だと言えるでしょう。