ZZR1400GTR's Tagebuch(日記)

主に独逸・墺太利・瑞西・南チロルの欧州事情を発信。

瞬間200馬力なZ1

2010-05-06 02:50:27 | ZZR1400

これはテクノラマ(ドイツで年3回開かれている旧車見本市)に展示されていたZ1です。1100CCに改装してあって、自然吸気で約150馬力、左側に付けた大型のNOSボンベの栓を開ければ、瞬間200馬力なZ1になる代物です。

持ち主は、ドイツのウルムにあるZ1のオーナーズクラブの一人でしたが、ドイツでは道路交通法で 「NOS使用禁止」 がうたわれているので、「大丈夫なの?」 と持ち主に聞いたら、「そりゃー、XXXX に見つかったら罰金・減点・レッカーだろう。だから、普段はボンベをリュックの中に隠しておくのさ。誰も居ないような所でワンタッチで付けられるようにしてあるんだよ」 との弁でした。

このクラブのメンバー数は16人、その中で3人兄弟が居て、合計30台余りのZ1を所有しているそうです。さすが、75人に1台のナナハン以上の大型バイクのある国ドイツ、ちょっと桁が違うお話でした。

 


スクリーン考

2010-05-02 08:28:18 | ZZR1400

アウトバーンを高速巡航した後のスクリーンは、今の時期でこんな感じです。夏になればもっと汚くなります。主に虫たちの死骸だと思いますが、これが取り難いのです。大抵は時速180~250キロの間での巡航ですが、標準のスクリーンは一番上まで上げっぱなし、それでもメットのスクリーンの真ん中からメットの上まで虫の死骸で汚れます。虫の死骸は大量になると何かが腐ったような匂いを放ちます。

1400GTRでは、ZZR1400の時の様にスクリーンの後ろで伏せるような体勢にしてもしなくても、高速巡航にはほぼ影響がありません。両足も風を受けずに汚れもしません。返って最新の GW や Voyager の方が、カウルの切れ目から風が漏れていて、長時間の雨中走行では膝下がびしょびしょになってしまいます。それに引き換え、1400GTRのカウリングやスクリーンはとても優秀です。

トップケースの中には、「虫掃除のスプレー」 が入っていて、給油の度に素早く汚れを取る事が出来て便利なのですが、掃除している間は気が重くなります。やはり何かの命を奪いながら走っている自分を振り返るからでしょう。肉食すること自体、間接的に他の動物の命を奪うことに加担している訳ですが、「他の命で生かされている」 という様な事を考えたりもします。でも、再び走り始めるとそんな考えはどっかに飛んで行ってしまうのですが...