これは最近に越えたスロバキアとオーストリアの国境をオーストリア側で撮った組写真です。ドイツ・チェコ・スロバキア・オーストリア・ドイツと出張した時のものです。「国境とは?」、この問いに答える事は容易だとも難解だとも言えます。
この同じ国境を22年前に越えるのは難儀でした。車でしたが、エンジン番号までパスポートにチェコスロバキア側で書き込まれて、越えるのに小1地時間かかったのを覚えています。そんな国境が、両国共に欧州共同体となった今では4番目の写真の様にかつての国境事務所棟は埃被りになっています。
何の検査も無く、無人な国境。人気もまばらで、国境の面影はその広大な敷地と球場の様なナイター照明に見て取れます。写真撮影なんてもってのほかだった東西国境、今となっては誰も咎めるような官憲は居ません。
「バイクで国境を越える」、パスポートコントロールがあった時代、荷物をひっくり返さん勢いで調べられたあの時、「今は昔の物語」ですが、私には昨日(きのう)のことのように思い出されます。
国境はいつか無くなる、欧州に居るとその事が良く分かります。次はアメリカ近辺、アジア、アフリカなんて順でしょうか...