ZZR1400GTR's Tagebuch(日記)

主に独逸・墺太利・瑞西・南チロルの欧州事情を発信。

やっと夏日

2011-08-22 07:21:52 | ZZR1400
これは昨日の写真ですが、ドイツもやっと夏日、もう8月も末ですが、今まで雨と晴れのミックスの日が多く、「スカーッとする夏日」 がなかなかありませんでしたが、昨日の午後はこんな感じでした。天気予報によると今週は常にこんな天気が続くようです。私も 「夏休み」 をとる決心をしました。無論、バイクで出て行きます。たった3日位ですが、「行きたい所に行く」 を許されております。所詮、観音様の手の平を出ないのでしょうが(笑)。

昔昔の物語

2011-08-18 19:50:15 | ZZR1400
先日、結婚した直後(21年前)に2年間住んでいた町に行って来ました。「その為に」 行った訳ではなく、出張の時に大回りして、半ば 「どうしても見たい」 と切望したからでした。動機が何だったのかの自問自答はありませんでした。雨模様の天気だったので一刻も早く帰れば良いのに、1時間位そこらをウロウロしたのです。

当時は女房だけに職があって、私は 「充電中」 の外国人だったのです。「住宅難」 だったフランクフルトで郊外に女房の職場の上司のツテで、かろうじて 「屋根裏部屋」 に住めることになり、1番目の写真中の一番上の色違いの屋根の下が我々の部屋でした。一部屋(日本での6畳ほど)に小さな台所とシャワーが付いて、1000マルク(約6万円)の家賃でした。女房の手取り給与が2200マルク程の頃でしたから、毎月の残りは7万円位でした。

写真2番目はアパート前の通りで、今見るとかわいらしい位に幅の狭い道です。私は毎日出勤する女房を近くの市電の終点まで送り迎えしていました。自分のドイツ語が職に耐えられるようにする為に地元の大学に通う 「学生」 でしたが、女房は、「いつか何かするだろう」 で支えてくれたのです。初めて仕事らしい仕事にありつけたのは、勉強し始めて3年目のことで、同時に中退しました。しかし、大学での試験にかろうじて及第する為に、真剣にドイツ語と接したのは良い経験になりました。

3番目の写真は、当時 「村で唯一のレストラン」 で、女房の給料が出ると、月に1回食べに行っていました。今ではこの位は 「いつでも」 行ける様になりましたが、毎食狭い台所で女房がやりくりしてくれた食事ばかりでしたから、この月一の食事は二人ともとても楽しみにしていたと思います。4番目の写真は、レストランの前でハザートで停車して中を覗きに行った後の 「証拠写真」 です。後で、女房に見せるつもりで撮りました。

5番目の写真は、そこからの帰りの途中のアウトバーン上で給油した後で、女房に電話して、「昔住んでいたあそこに行ってきたよ、実に19年ぶりだった」と話したら、呆れていたようでした。女性は案外とセンチなところが無い生き物(汗)だと思っていましたが、女房も例外ではなかったのかもです(笑)。しかし、帰って来て写真を見せたら、「あの頃は若かったから引越しの時も2人でソファーを3階から下ろしたりしたわよね。今だったらぎっくり腰になるかも。」が彼女の感想でした。

実は、このお話、あまりにもプライベートなことなのでブログにアップするつもりは無かったのです。小雨の中 iPhone で撮った写真自体はノートの中にありましたが、「どうして心変わりしたのか?」 は、最近の記事(タンデムの醍醐味) での コメント(ZZR1400乗りの妻さん)を通して、女房への 「感謝の気持ち」 が湧き上がったからです。女房に 「ありがとう」 のつもりでこの記事を書きました。ドイツ人の女房にこの記事の読解は難しく正確には読めませんが、何か伝わるかもです。

タンデムの醍醐味

2011-08-17 22:31:06 | ZZR1400
タンデムツーリングするようになったのは最近です。近頃は女房の方から 「ツーリングに行こう」 って言ってくれるのですが、私の方が躊躇することがあります。理由は、 「女房を死なせたくない」 です。子供はまだ15歳、 「両親がいっぺんに居なくなったら」 と考えると怖いのです。いつかそんなことを女房に話したら、 「あんたが運転を気をつければ良いのよ」 って一喝されました。自分で言うのもなんですが、見た目の印象と違って一旦走り出すと 「熱く」 なり易いんです、私は。
ただ、先週末の走りでは、あるテクニックを編み出しました。 「どかない」 「どかせないと」 の車が追い越し車線に居座っている際は、「さっさと右から抜く」 です。1400GTR は、大抵のクルマに対して 「圧倒的な」 性能差ですから、簡単です。勿論、警察に見つかれば減点や罰金ですが、 「相棒を死ぬような目に遭わせるかも」 に比べれば、遥かにスマートな解決法です。ただ、追い抜く際に時速200キロを越えると女房のメットの中の風切り音が 「我慢できないレベル」 になるようです。
タンデムするようになってから女房に対する愛情がみずみずしくなりました。 「いとおしい」 と感じるのは、 「バイクで飛ばす」 を通して、大げさに言えば 「生か死か」 の 「擬似的な緊張感」 が生まれて、二人の間の距離(隙間)を思いっきり縮めてくれて、心身共にくっつけてしまうからでしょう。男のバイクには、 「女房からの逃避」 もあれば、 「女房と共に」 もありですね。

転ばぬ先の杖?

2011-08-14 23:01:35 | ZZR1400
これは最近に見かけた GPZ900R です。めちゃ改造されていて、一瞬 「NOS?」 と思いましたが、「消火器」 でした。持ち主に聞くと、「用心の為」 だそうで、日本で言う 「転ばぬ先の杖」 な感じでしょうか。

今だに、たまに 「本当の理由だったんだろうか?」 と考え直したりします。もしかすると、キャンプ地で見たので、「バイクが燃えた際に」 ではなく、キャンプファイヤーを消す様な用途だったのかもです。

雨晴同速

2011-08-07 15:20:15 | ZZR1400
高速道路(ドイツ以外はこう表記)を走行中、雨が降りは始めそうだったので次の出口で出てショッピングセンターのヒサシを借りました。中に入ってりんごを買い、持参のナイフで皮むいて食べながら、本降りになるのかどうか見極めていました。

今回のツーリングではテンポが早くなっています。晴れでも雨でも関係なく、「雨晴同速」で、通る国々でのレーダー警報も最新版を持っていますし、早いテンポの地元ナンバーの後ろについたり、でも一番の原因は、「タイヤ」だと思います。ロード3は雨を感じさせなくて、「水膜」 が無いダイレクトな接地感が得られて、テンポが変わらないのです。

1400GTR の場合、ODで5500回転で時速190キロ、6250回転で時速210キロ、7000回転で時速230キロですが、巡航は時速210キロ位が一番適当だと思います。あと2割の余裕があるので「一杯一杯」なストレスを感じないのです。混んでいない区間では、天気が良いと、数秒に渡って「目をつむってみる」 と、「飛んでる様な気持ち」 を味わえます。

雨の時の給油は、ハイオクの上なガソリン(オクタン価98か100)を入れることにしています。95表記のメーカー指定ガソリンだと時速200キロを超えたあたりから、エンジンの微妙な振動が出てきて、それがサス周りに伝わるのが、雨の時によりはっきりと分かるからです。

「接地も8割」で、残り2割を削ったり、サス周りのキャパに鈍感でいるようなことをすると、命がいくつあっても足りません。

雷に打たれないために ...

2011-08-06 13:43:19 | ZZR1400
夏のツーリング、そんな時の大敵は 「雷」 です。雨ってたいしたことはないのですが、雷を伴う時にはどこかで避難するしかありません。これはそんな時に一コマでした。次から次へとライダーたちが避難して来た、っていう感じのアウトバーン上のガソリンスタンドでの写真です。

私は一番乗りで、屋根の下に他のクルマや人の邪魔にならない位置を陣取り、給油も済ませ、トイレにも行き、対面の野外席(日よけ傘付き)でアイスをほおばりながら、雷の止むのを待っていました。昨日の夕方の事でしたが、まだ目的地まで400キロ弱あり、既に500キロ以上走って来ていたので、ブリュッセル近郊で会う予定だった同僚とは日曜にビデオ電話会議することにしたのです。

一度、「諦めの決心」 をしてしまうと、気が楽になって、近場の大都市で投宿先を見つけ、週末でもあり久しぶりに 「ゆっくり」 することにしたのですが、次記事に続きます ...