ZZR1400GTR's Tagebuch(日記)

主に独逸・墺太利・瑞西・南チロルの欧州事情を発信。

うーん、と唸ってしまいました

2013-12-05 05:48:03 | ZZR1400
昔、昔、アプリリアのファルコにも乗っていた頃、近所のアプリリアの代理店でバイトしていた若者がこういう風な事故を起こしたのを想い出しました。彼は四肢を失いながらも生き延びたのですが、警察に促されて引き取りに行った店主の言では 「あたった木を巻くように潰れていてバイクの形をしていなかった」 そうです。この写真のライダーは事故現場で即死していました。ドイツ語には日本語の様な 「亡くなった」 の様な表現がなくて、「死んだ」 だけで、あっけらかんです。

自分としては今だに乾いた印象がドイツ語にはあるのですが、どう言い換えても 「死んだ」 ことにはかわりはなく、亡くなったご本人との関係で表現方法の選択肢が多い日本語はよりウェットな表現をし易い言語なのかもです。コンピューターのプログラミング言語で考えると、CPU(頭脳に相当)は一緒なのにプログラミング言語(各国の言葉に相当)が違うと、ある種の傾向(書き易さや行程数の増減、実行速度の差等)が生じるのですが、それに似ていると思います。

最近に自分も 「逝ったかも」 の大事故をバイクで起こしているので、それらは「強い関心事」 となって、ここ数ヶ月過ごしています。この写真自体は動画からの切り取りでしたが、上の写真では、手裏剣みたいに木に深く刺さったバイクのフロントの大型ブレーキディスクを消防隊員がハンマーで上から叩き落とした場面のものでした。いずれにしてもこのライダーのご冥福をお祈り致します。でも、「登山者事故」 と 「バイク事故」 への世間の関心は 「ピュアな遊び」 なせいか、とても薄いのが実情です。