ZZR1400GTR's Tagebuch(日記)

主に独逸・墺太利・瑞西・南チロルの欧州事情を発信。

整備工場

2009-06-25 19:18:30 | ZZR1400

振動でメンバーの一人のバイクのナンバープレートを留めてたビスが吹っ飛んだ際、街中で見つけた整備工場がこれでした。ルーマニアの中でもディーラー系の整備工場とは天と地の差がある、「数万円で買った車を整備してくれる庶民の味方」 です。エンジン整備から、タイヤの交換(写真2番目参照)、2輪の面倒まで見てくれるそうです。

径は合っているのだけれども、ネジが長すぎた奴を短くカットしてくれたものでナンバープレートを固定してくれて、数レイでしたが、実勢レートで数十円位です。体育館ほどの広さの敷地に、我々の眼には 「ガラクタ」 のような車やパーツがグループ別に集めてあって、「整備工場」の大きな看板が出ていました。

工場の人たちが総出(7~8人)で世話してくれました。バイクを眺めたり、ドイツ語や英語で質問してきたり、写真を撮ったりしていました。ネジ1本に大の男たちがガヤガヤやっているのを見ながら、日本に居る時に見た、予算消化の道路の穴埋め作業員一人に関係者数人が取り囲んでいる光景を思い出したりしていました。

 


さあ、飲みねえ、自慢の酒よ

2009-06-25 16:29:49 | ZZR1400

ルーマニアでは、連日違う民宿に行き当たりばったりで泊まっていましたが、どこの「民宿のオヤジさん」たちも、日本で言えば離島の民宿のオヤジさんなんかと雰囲気が一緒。酒税の事なんか知ったこっちゃ無い自家製の酒を、「よく来たねー」と、たまの来訪者にガンガン勧めます。

この晩(でもまだ明るい)も、赤ワインを途中で仕入れていたのですが、「そんな物はどこででも飲めるだろう」と、彼の洋梨を漬けた自慢の蒸留酒を振舞ってくれたのです。この洋梨は、まだ梨が小さい時に酒瓶の口を通しておいて大きくした物だそうです。なるほど、瓶底にも安物の帆船模型の様な合わせ目もありません。オヤジさんのこだわりの酒に一同抗しきれず、ご飯も食べ始めない内に5人で空にしてしまいました。その後に上機嫌になったオヤジさんは奥に引っ込んだので、食事のために赤ワインを開けました。誰かが、「誰も余計な荷物を積んでいきたくないよねー」、なんて言って、「ふん、ふん」、「そうさ」、「だろう」で酒盛りが続きました。

翌朝は二日酔い気味で、少し頭痛したのを覚えています。

 


フルボトムの末

2009-06-25 11:56:03 | ZZR1400

悪路が続いたルーマニアの地道、メンバーの一人からこんな写真を貰いました。彼は昨日に整骨院で背骨の治療を受けたそうです。スケジュールが押してたとは言え、連日10時間前後の走行時間で、私の場合はその半分以上、速度に関係なくバイクの上で立って運転していました。新品同様だったノランのメットはキズだらけになってしまいました。

私は彼に、「もっと立ったまま走った方が体に負担がかからないよ」 と頻繁に忠告してたのですが、確かに立ちぱなしだと、ふくらはぎや足首の負担が大きくて、彼は座ってしまったようです。私も軟骨と軟骨の間が縮んで骨と骨が擦りあう様な膝痛を感じたことが何度かありました。

普段はフロントフォークがフルボトムする機会はまずありません。したらしたで、余程な瞬間な訳ですが、大げさに言えば何十メートルおきにフルボトムしていたような気がします。各車とも人と荷物で450キロ近い重量だったので、フロントとリヤのサスのストレスは甚大だったでしょう。

ただ、4車とも鉄パイプフレームで、アルミのガチガチのバイクと比べたら、「ショックを全体で逃がしている感じ」 がしました。最新のバイクだったら、エネルギーの「逃げ」 がどこかに集中して、フレームのクラックやフロントやリヤサスのシール破損などを引き起こしたかも知れません。足首や膝、背中に首あたりにも、もっと負担がかかったような気がします。