このバイクは大変に色あせています。シートも切れたままで、直す気配もありません。たまに行く酒場の人のらしいです。いつもここに停めています。
前は、この手のバイクを見ると、愉快な気持ちはしませんでしたが、これはこれで持ち主が愛着を感じているマシンで、自然体に接しているだけかもしれません。
このバイクは 「壊れ難い」 です。欧州では一旦手に入れた人が手放す事も少ないし、「一生もの」 のバイクです。このバイクの持ち主もそんなことを十分に分かっている、「雰囲気のある」 バイクです。
私は長い間このバイクに興味がありました。とてもヨーロッパ的な感じがしますし、ABSも日本のバイクとしては早くからチョイスできたからです。でも、買うことはなかった、それは何故かと聞かれれば、「まとまり過ぎていて、自分にとってバイクらしく無いから」 とでも言えばいいのでしょうか。