ZZR1400GTR's Tagebuch(日記)

主に独逸・墺太利・瑞西・南チロルの欧州事情を発信。

田舎 ~

2009-06-23 22:15:27 | ZZR1400

この写真の場所で、バイクに跨ったまま休憩しましたが、「田舎 ~ 」と思いました。ルーマニアなのに、まるで日本の田舎に居るような錯覚に陥ったのです。

電気か電話か判りませんが、木製の細い柱が斜めになっていて、電線の張りでかろうじて立っている、牧草も刈って盛り上げただけ、家か小屋らしきものがポツンポツンと見えて、空も穏やかさに満ちて、緑基調で青に白、土色もまじり、「これ以上に目に優しい光景があるのかな」、と考えていました。

こんな場所でバイクを飛ばすのはナンセンスです。バイクの傍に座って、毛布でも持っていれば敷いて寝転ぶのが作法でしょう。でも他の人と一緒だと思い通りに行かない事が多く、この休憩の前後では4台のバイクが120キロ前後で縦走していました。

こんな時、「あまりに気持ちいいから俺はここに残る、後でどこかで追いつくよ」、と言い放ったらどうなるのでしょう?残れたと思いますが、後々いろいろなストレスが生じそうです。

 


ウイリーあんちゃん

2009-06-23 20:43:46 | ZZR1400

少年?青年?、多分歳は20歳前後だと思いますが、このルーマニアの街中で見かけたバイクのあんちゃんに声をかけたら、ガンガンとウイリーしてくれ、あっけにとられて写真を撮り損ねてしまいました。

こういうあどけない愛すべき 「馬鹿加減さ」 が、昔の日本の若者にもあったように思い返します。ルーマニアはまだまだ若い国、バイクに乗っていると通り過ぎる村々で少年たちが手をふってくれるので、その度に手をふって応えましたが、バイクを見る青少年の目が、昔の日本の青少年のそれの様にギラギラしていたのが印象的です。

若かった頃、バイク・女の子・勉強(?)の3つしか頭の中に無かった日々。このあんちゃんを見ていて、ワクワクした自分が居ました。ただバイクに乗りたかった、どうしての理由なんて百も言えただろうけど、走り出してしまえばゴタクは要らなかった。そんなシンプルさは二度と味わえないかも知れないですが、そんな真っ只中にいるバイク乗りを目の当たりにすることは可能です。

 


フェリーの甲板

2009-06-23 20:03:29 | ZZR1400

「雨が降って濡れていたら、バイクは乗船も、降船も無理かも」、と思えた甲板のフェリーが上です。ルーマニアの渡河用フェリーですが、大型甲板の上は寿司詰めでギュウギュウ。甲板は鉄板地で4輪のための滑り止め用なのか、工事用の太い鉄筋棒をくの字に曲げた物を溶接しまくっていて、乾いていれば何とかなるものの、濡れていたらどこもかしこもツルツルで、爪先立ちの足先も滑って、エンストや転倒の危険が高まります。

下の渡河船の甲板は板張り、しかも1直線に乗船・降船が可能でした。ハンガリーの河で乗った船です。これなら雨の日でも楽勝です。

バイクは常に転倒する危険があります。田舎の片側1車線道路などは、排水のために中央が盛り上がり気味で、左右のアスファルトの切れ目以降の土の部分には大抵の場合、段差があってしかも下がり気味、左上がりの地面に引っかかるのでサイドスタンドも出し切れず、左足を出すだけで、イザという時に右足でバイクを支えることが右下がりの土部分では出来ません。Uターンなんかも格好つけていると、狭い道路で旋回しきれず、反対車線のアスファルトが切れた土部分の縁まで使っても危うく、側溝に前輪が落ちるかもしれないので、さっさと降りて反対車線でバックさせてから方向を変えることもあります。

要は、静止状態だろが走行中だろうが、バイクを転ばせなければ、旅は気持ちよく続けられるのです。