金曜日に明治大学で行われたブランド・マーケティングのセミナーに少し出てみました。
セミナーは第一部と第二部に分かれていて、第一部は実務家の方を2人招いて近年のブランドマーケという題名で公演。なかでも、トヨタ自動車のデザイン本部でデザイン開発室長をされている長屋明浩氏のプレゼンは、ブランドをつくる上でいかにデザインという「情報の具現化」する手法を使っているかを説明する興味深いものでした。
車にあまり興味がなく、基本的には「車なんて安全に走れば良いんじゃないの~?」と思っていた私にとって、車を所有する喜びや表現手段としての一つととらえる考えは馴染みが薄いのですが、今回のセミナーでは、どんな小さなパーツでさえもレクサスという新しいブランドを築くにあたり、手を抜かず、コンセプトと沿うように開発されたことが良く分かった次第です。
なかでもレクサスは、塗装に並々ならぬ力を入れているそうで。普通のラインでは導入していない手磨きの工程が2回も施され、塗装の色自体もレクサスの為だけに開発された色20色以上が使われているとか。
確か車を販売するレクサスのショールームでも、独自のアロマオイルを開発して店舗内に放つなど、レクサスというブランドを五感に訴えるような手法がとられていると読んだことがあります。
このような作り手の想いがたっぷり込められた車作りに、デザインの果たす役割は大きいと感じたプレゼンでした。
現場の「仕事」を聴くとすごくいい車なんだなと
思います。
「ブランド」というとよくケースででるレクサス
ですが、日本を代表する車として応援したいですね。