おきらくごきらく

社会人大学院(早稲田大学大学院商学研究科プロフェショナルコース)へ通う、のんきなサラリーウーマン実録

私がルイ・ヴィトンを持たないワケ

2005年08月30日 | お遊び


本当に珍しいのですが、私はルイ・ヴィトンを一つも持っていません。

残念なことに貢いでくれる人もいなかったし、自分でも意図的に買わない理由があるのです。それは、20年近く遡るある出来事に由来しています。

当時中学生だった私は、父の仕事の都合でアメリカ・ニューヨークに島流しされていました。東海岸なのでヨーロッパ大陸がまずまず近いという理由から、毎年夏休みの家族旅行はフランスやドイツ、イタリア、オーストリアなどに遊びに行っていました。

初めてのヨーロッパはフランス。パリやその近郊ロアール地方で一週間ほど過ごし、NYへの帰るためパリのド・ゴール空港で搭乗待ちをしていた時、60歳近い見るからにおハイソで上品なおばさまが前に座ったのです。

背が高くて、小顔なそのおばさまの脇には長年使い古したヴィトンのトランクが積みあがっていました。もちろんその荷物は自分で運ぶわけがなく、専用のポーターまで引き連れて。

衝撃でした。
これぞ、ヴィトンにふさわしい人、だと思いました。

そう。当時、日本はバブル経済の真っ只中。
ソバージュ頭にどきついピンクの口紅をした日本人OL達が、ブランド品の紙袋をひっさげてニューヨークの5番街を闊歩していた時代。

ティファニーに行くと、エントランス付近のシルバーコーナーには日本人の人だかり。ショーウィンドウを覗き込みながら「じゃあ、ここからここまで、全部ください」とお土産用にネックレスをごっそりと買い込むおじさん。
ヴィトンでは、白人の店員に無理矢理日本語で「あれ、とって、あれ!」なんぞ叫びまくるおばちゃん。
…そんなんばっかでした。

同じ日本人として、ちょっと恥ずかしい。そう思っていた矢先、ド・ゴール空港であのマダムに出会ったのです。

それ以来、ヴィトンはあのマダムのような持ち方をすべき、とインプットされたがごとく自分にはまだまだヴィトンは早いと思うようになりました。

ブランド品は自分を表現する一つの手段ですが、身の丈に合わないブランド品を持つことで、自分の価値を相対的に低く見せることになるのではないか。私はそう思います。

あなたは自分が持っているブランド品に自分がふさわしいと思いますか?

今年最初で最後の花火

2005年08月29日 | お遊び

週末、秋田県の大曲まで花火を見に行ってきました。大学時代の知人がいま仙台で勤務しているのですが、その人の実家が大曲にあるということでお邪魔させて頂きました。

新幹線の切符は発売して10秒で売り切れたため、まず仙台まで行き、仙台からはその友人が運転する車で秋田入り。

「ほんと、古い家だからびっくりしないでね」と言われていたのですが、あまりに広いお屋敷にまずビックリ。雑魚寝したら何十人泊まれるんだろう…と思う日本家屋に今はご両親二人だけで暮らしていらっしゃるとか。東京のウサギ小屋を考えると同じ日本とは思えないわ~。

大曲の花火は人口4万人の町に全国各地から60万を超える見物客が集まるそうで、当日もちろん会場は大混雑。でも運良く桟敷席で花火見物をさせていただいた私は、友人の母君お手製のお弁当を食べ、真正面から優雅に花火を見上げる贅沢な時間を過ごすことが出来ました。

視界から溢れんばかりに打ち上げられる連続花火。打ち上げ音の振動が響き渡る中、日本の花火は本当に世界一だなぁ…と感激。

のどかで、すごしやすい東北の夏は、またゆっくりと遊びに来たいと思わせる美しい風景と和やかな地元ピープルに出会える素敵な旅でした。

世界のセレブはブータンに注目

2005年08月25日 | お遊び


ブータン…そう、そこは最近まで鎖国政策をとっていたために独自の文化が保存された未開の国。

いま、世界のセレブはブータンに熱い視線をそそいでいるとか。普通のリゾートなんて行き尽したわ、私はもっと人と違う旅をしたいの、という人にはもってつけの渡航地なんだそうです。

私が一番最初にライターさんからこの「ブータンがいま熱い」という話を聞いたときは、トイレとかちゃんと水洗なのー?なんて思ってしまったくらいでしたが、次の言葉を聞いてその認識を改めました。

「だって、ブータンにはアマンリゾーツも進出しているのよ」

えーっ!それは驚きです。
もちろん勝算があると見込んでの進出でしょうから、私が思っている以上にブータンへの観光需要はあるのでしょう。日本ではまだブームになっていませんが、MTVでは番組を組んでキャメロン・ディアスをブータンに旅させたりして、どうやらかなり注目のデスティネーションみたいなんです。

旅行費用が国定料金になっているらしく、旅行費は比較的高価なのですが、そこはセレブ。金に糸目はつけないぜ、という世界中の成功者がブータンでの休日を楽しみに訪れるとか。

ちなみに、2004年にブータンに誕生したアマンコラは、全24室のラグジュアリーリゾート。トラベルライター寺田直子さんのブログによると「アマンコラのお値段は、ひとり1泊U$825(2名1部屋利用)+U$186の税・サービス料。これには宿泊料、空港からの送迎、食事、インハウスドリンクが含まれます」ですと。

次の旅行に、ブータンはいかがですか?


「あいのり」に知り合いが出てた

2005年08月23日 | お遊び


言わずと知れたフジテレビのバラエティ番組「あいのり」。ここ数週間、あいのりメンバーは中東のバーレーンを旅しています。

このバーレーンですが、父がイラク戦争が本格化するまで駐在していたため、我が家にとっては馴染みの深い国です。私も、2回ほど遊びに行ったことがあったりして、懐かしいなぁ、なんて思いながら番組を見てました。

昨夜は、バーレーンの海で天然の真珠が採れるという場面があり、メンバーがしこたまアコヤ貝を拾って、中に真珠が入っているか和気あいあいとチェックするという内容が放映されいたのですが・・・

見つけてしまいました、メンバーの脇に座っている人は、私のダイビングの先生ではないですか!まーじーでー?

そう、私は数少ないバーレーンでダイビングのライセンスをとった日本人。もう5年以上も前になりますが、バーレーンに遊びに行っていた時に、駐在仲間の方から勧められてライセンスをとったんです。

はじめは、中東でダイビング!?なんて思ったんですが、バーレーンは中東の金融センターとして多くの欧米人がいて、紅海はダイバーの憧れとも言われている海。ダイビングショップの先生もイギリス人やオーストラリア人で、英語でOKなんです。

そんなこんなで、私の師匠も白人の元気なお姉さんだったのですが、その人がまさか、あいのりに出てくるとは・・・。なんか、これってご縁なのかしら。早速メールでも送ってみようと思います。

先生のお宅へ行く

2005年08月21日 | お勉強

昨日、ゼミの担当教授である亀井先生のお宅へお邪魔しました。

私達ゼミ生5名の訪問を温かく迎え入れてくださった亀井先生ご夫婦、本当にありがとうございました。

私は、大学院に合格したこと自体とってもツイていると思っていますが、自分のモジュールを担当してくださる先生が亀井先生だったことも、とても運が良かったと思っています。

広告論でとても有名な先生ですが、受験するまで、ごめんなさい、全く存じ上げませんでした。同じゼミの人は、受験する際に国会図書館から亀井先生の著書や論文をすべて取り寄せたというのに・・・あぁ、お恥ずかしい。

社会人大学院では、業種・職種がまったく異なる人達と机を並べることが一つの醍醐味ですが、亀井先生のように私達ゼミ生をとても可愛がってくださる教授と出会える事も大きな意味のあることだと思いました。

悔いのない人生を

2005年08月19日 | お仕事


先週末、仕事で以前弊社を担当してくれていた広告代理店の営業マンが突然他界しました。30歳、交通事故でした。

突然のお別れに、私達はただ呆然とするばかり。非常に優秀で、一人の人間としても信頼のおける、素敵な方でした。

お通夜へ行ったら実感が湧くのかと思いましたが、未だに消化できません。号泣している人もいましたが、何だかよく分からない…そんな感じでした。

その人の受け付けで待っている姿とか、電話口での話し声とか、鮮明に思い出します。電話に出たら「もしもしっ」と声が聞こえそうです。私ですらそう思うのだから、ご家族の方は、どんなに悲しいことか。

人の命は、時にしぶとく、時にあっけなく。

一度きりの人生で、五体満足(じん帯は切れてますが…)な私。やりたい事は悔いのないよう実行すべきだ、と思う今日この頃です。


声のコミュニケーション

2005年08月18日 | お勉強

CRM(Customer Relationship Management)とは、顧客との長期的な関係を構築することを中心にとらえたマネージメントのことで、よくCRMの話になると、コールセンターの重要性が話題に出てきます。

アイフルやプロミスのテレビCMで、しきりにオペレーター役の可愛いお姉さんが「うちはこんなに親切に対応しています」とアピールしているのも、消費者金融というビジネスにおいて、声でのコミュニケーションが重要視されているからでしょう。(でも、どのCMも同じようにしか見えないんですけどね…)

で、これとはちょっとレベルが違うんですが、昨日、声のコミュニケーションがいかに大事か実感した出来事があったのでご紹介します。

昨日私は、だいぶ前に買って部屋に放ってあった夏物のパンツ1本を「お直し」しようと思い、丈をつめてくれる店を探して電話をしたんです。料金と出来上がりまで何日かかるのかを聞きたかったのですが、その電話に出たオバチャンの愛想のないこと!

「あの、パンツの丈を入れていただきたいのですが」
「いつまで必要?」
「いや、急いでいないので特に何日とは決まっていないんですけど」
「一週間かかります」

…と、文字にすると雰囲気が出ないのですが「なんか、愛想ないなぁ…感じ悪ぅ」という印象を受けました。本当はそんなお店に持っていくのは嫌だったのですが、他に近くになかったので、渋々お店に行ってみたんです。

すると業務用のミシンが中央に据えられた小さな店舗にオバチャンが一人いました。お店に入っても案の定いらっしゃいませ、も言いません。

「こんにちは、パンツの丈を直していただきたいんですが」とこちらから話しかけると「どれくらいですか」とカウンターまで近寄ってきました。

何センチか分からないので「いま着替えてみることは出来ますか」というと「どうぞ」と奥の更衣室を指差しするだけ。電話での雰囲気から私は「愛想はどうでも良いから、仕事はキッチリしてくれればいいや」という気持ちでいたのですが、オバチャンはここから豹変するのです。

ピンをうちながら「そうねぇ2センチくらいからしら」と言った後「先ほどの電話の方ですか?さっきはスミマセンねぇ。お客さんが目の前にいたので、本当は急げば2-3日で出来るんですけど、規定の1週間としか言えなかったんですよ。」「中にはね、前回2日でやったんだから、今回もやれなんて言うひとがいるんですよ。特にね、若い人じゃなくてオバサンなんですけれどね、うふふ」

…えー!?キャラが違う!

しかも、気づいてしまいました。そのオバチャン、ちょっとなまってるんです。なんか東北っぽい、東京とは違う喋り方。だからちょっと冷たく聞こえたのかも。実は、ナイスな人だったんだ・・・。電話じゃ分からないなぁ。

こういう些細なことで、ビジネスチャンスを逃すことってあるんでしょうね。顧客との小さなコンタクト・ポイントを軽視するべからず…。うーむ。

エアライン・ランキングの謎

2005年08月16日 | お勉強


2005年のエアライン・ランキングが発表されました。これは、雑誌AB-ROADが毎年行っている航空会社に関する調査で、日本において定期的にこのような調査を行っているのは同誌と日経ビジネスくらいしかありません。

で、今年のランキング結果を見ていて、ふと気づいたのですが、昨年は上位にランクインされていたエミレーツ航空の名が消えているのです。

・・・どーして?

調査では、機内サービス、機内食、機材・設備、もう一度利用したい、などいろいろなランキングがあります。これら実際に利用者した人によるサービス評価のランキング5つと、利用者じゃなくても回答できる、今後利用してみたい、信頼感が持てるなどのイメージ評価のランキング3つ、合計8つのランキングによって総合評価が決まるのです。

昨年のエアライン・ランキングでは、エミレーツ航空が8位。その前の年では5位。

この評価に私は疑問を持っていました。エミレーツ航空は、航空会社別の週間提供座席数で0.5%にも満たないマーケットシェアしか持っていません。なんせ関西空港から一日一便しか飛んでいないのですから。つまり、エミレーツに乗ったことがある人はそんなにいないはずなのに、なぜ実際の利用者によるランキングが高いのか。そして何故今年はランキングから姿を消したのか。

そこで気づきました。調査方法が去年と今年で大幅に違うことを。

昨年のエアライン・ランキングは、AB-ROADの2004年2月号にてアンケート調査を実施して集計しています。有効サンプル数5635。

今年は、株式会社クロスマーケティングという調査会社のインターネットパネルより抽出した海外旅行経験者5500人のうち約4500人からの回答を集計しています。

つまり、昨年はAB-ROADの2004年2月号を買えば誰でもランキングに投票できたんです。AB-ROADの読者という、海外旅行には比較的慣れている消費者が選ぶランキング、という視点では良いのですが、ランキングを操作しようと思えば大量にAB-ROADの2004年2月号を購入し、ハガキで投票すれば出来たということなんです。

実際、某エアラインの人に聞いたことがあります。一度、社員でランキングの投票ハガキがついているAB-ROADを大量に購入し、自社名ばかりを書いて投票したところ、翌年のランキングで大躍進したと…

エミレーツがそのような操作をしているとは思いませんが、調査方法としては、昨年よりも今年のほうが、よっぽど公平だということです。

世の中、実にいろいろなランキングが発表されてしますが、その調査方法にも目を向ける必要があります。AB-ROADのエアライン・ランキングほどの名が通ったランキングでも、調査の仕方が年によってこうも違うのです。

なにか消費をする際、ランキングの結果が動機付けとして強く働く傾向がありますが、いま一度、その信憑性を考えてみてください。

月下美人が咲いた

2005年08月15日 | お遊び

昨夜うちの月下美人が咲きました。

9時頃にはまだ満開ではなかったのですが、11時半には見事にこの状態。

甘~い香りが周囲に立ち込めて、とても存在感があります。大きさは手を広げたくらいあるでしょうか。

どうやら2週間くらい前にも咲いたようなのですが、旅行していて見逃したみたい。

一晩でつぼみから花を咲かせ、次の日の朝にはしおれてしまう、神秘的で儚い命です。

春学期授業評価

2005年08月14日 | お勉強

すっかり忘れていましたが、7月の終わりに早稲田から「2005年度春学期授業評価について」という調査票が届いてました。

締め切りが8月15日必着ということだったので、あわてて記入しました。

マークシートで自分のとった授業について内容が分かりやすかったか、難易度が適切であったか、教員が熱心だったか、など13の設問に5段階評価で答えます。
そしてさらに、その授業の良かった点と悪かった点を記述式で評価します。

一応「この回答が成績などの評価に影響を与えることは一切ありませんので、率直なご意見をお聞かせください」と書いてあるので、本当に率直に述べさせていただきました。中には「授業までに読んでくる資料とまったく同じ内容を、また授業で述べるだけで全く意味が無い」と書かせていただいた授業も。。。

この評価に基づいて、来年、再来年の授業をもっと良いものにしていただけると期待します。そして、このような授業を評価する機会を与えてくれる早稲田大学に感謝。

だって、そうでしょう。生徒は授業料を払ってくれるお客さんなんです。そのお客さんの満足度を測らずに大学経営は今後できないと思います。

以前アメリカの大学では、学期ごとに生徒が先生を評価する、と聞いて驚いたことがあります。その頃、通っていた慶應では、そんな評価システムが存在しなかったからです。

とっていたフランス語のクラスでは、先生の発音があまりにも悪く、ただ教科書を訳して終わる授業内容だったのにイライラしたことを覚えています。
また、同じ単位数なのに、先生によって難易度が大きく違った必須の授業もありました。

でも少子化が進み経営が危ぶまれる今後、いかに生徒をひきつけることができる授業を提供できるかは大学存続のキモになってくるでしょう。ブランド力のない大学は、なおさらです。私は生徒による授業・教員の評価に賛成です。

先生方、おちおちしてられませんぞ。