蛇口屋

リフォーム業界のあれこれ

その名は、オスター

2009-08-02 08:43:28 | Weblog
最近、このブログによく遊ぶに来てくれている、『北の発明屋』さんとオスターの話をコメント上、色々書いてました。

多分知らない人がほとんどだと思われますが、つまりは手動のねじ切り機なんです。
30年とか40年前の水道屋さんは普通に使っていたみたいで、バイス台に鉄管をセットして、額に汗しながら、ギッコギッコと、ネジを切って言ったそうです。
全て手動なので、やはり、腕の善し悪しとかも出て来て、蛇口屋の知り合いの初老の職人さんは、ほぼ一日掛けて、数十本のネジを切って、使えるのはその中の数本だ、って言われて、愕然とした、と言うエピソードを聞いたことがあります。
蛇口屋がこの世界に入ったときは、もう完全に姿を消して、電動のねじ切り機のダイヘッドが手動のヤツがあったくらいでした。

多分、今ではこのオスター、多分、何処の水道屋さんでも、倉庫の奥で埃を被っていると思われます。
でもそんなオスターくんが一躍、脚光を浴びる瞬間が来ます。
それは、『2級配管工技士』の実技試験の時です。
この時、実技試験の配管では、鉄管は、このオスターを使ってネジを切らなければなりません。
確か、20年近く前に蛇口屋が受けた試験は、スタートはポリ管で、銅管になって分岐はVPで、最後の立ち上がりが鉄管で、銅管からの絶縁ユニオンから、確か6箇所くらいはネジを切らなければなりませんでした。

最大の山場は、オスターのネジ切りと、塩ビ管の炙り曲げですね。
どちらも失敗すると、一撃でアウトです。

最後に10キロ圧を掛けて、漏水無しで、漸く試験管が図面を見ながら、施工方法とか、細かい寸法とか当たっていあたなあ。
今考えてみれば、良く受かったなあ、って他人ごとのように思えます。
蛇口屋も、このオスター、使ったのは試験の時と、その前に練習で、2,3回でした。

それで、蛇口屋がねじ切り機として一番最初に考えているのだ、このオスターなんですよ。他の水道屋さんはどうかはわかりませんが、蛇口屋が過去行ってきた仕事の中では、オスターが活躍する局面は何度かありあました。

スラブからの立ち上がり配管とか、どうしても、工事が大がかりにならないと、その給水を生かせない場合が何カ所かありました。
もちろん、オスターを使うためには結構なスペースも必要です。でも、その条件を満たす現場も結構数あったんですよね。
出来ればLAとかHiLAとかは使いたく無いですからね。
やっぱり可能な限り鉄管はネジで接合したい物です。
40年くらい経っても、それが亜鉛メッキ管とかでも、直間部分は錆なんて全くないケースって割とあるんですよね。

まあ、蛇口屋がこれから造ろうとしている会社は、大きく存在感のある会社ではなくて、小さく、社会の隙間に潜り込んで深く刺さって二度と取れないくらいの会社ですから、こういう事も出来たら良いなあなんて思うんですよね。

確か、指定業者の申請も、このオスターで通せる筈だなあ。って言うか通します。

手動ねじ切り機、オスター。蛇口屋が今、もっとも欲しい工具の一つです。


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3 コメント

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Unknown (くだまき)
2009-08-02 14:33:41
小径管や電線管程度でしたら高いオスタでなくベビーリードでもいいのですが。狭い現場ではラチェットがないと回せませんね。クローフットレンチのように、立ち上がり部の真上から60度以内の動作で切れるようなオスタ用90度変換のラチェット機構なんてないのかな?
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不要アルコールと交換? (北の発明屋)
2009-08-03 00:38:45
ワハハ、蛇口屋さん…
現在、お宅にある不用のアルコール1式(ビール、日本酒、ウイスキー等)とオースターの物々交換でどうですか?
興味があればメールで連絡ください、…小生と付き合えば面白いこと請け合いです……多分…
メールアドレスはこちらです→sansui-gkk@jcom.home.ne.jp
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Unknown (蛇口屋)
2009-08-03 22:00:34
>こんばんわ、くだまきさん
本当に、そんなのあったら便利ですよね。
以前、壁壊して、オスター回してねじ切ったって話も聞いたことがあります。
蛇口屋としては、あのダイヘッドがもう少し小さくなってくれないかな、なんて考えてます。


>こんばんわ、北の発明屋さん
真面目に良いんですか?
確か、家には、ビールと発泡酒が少々あった気がします。
蛇口屋は飲まないので、興味がないから、銘柄まで憶えて無いですね。
じゃあ、近いうちに向かい合いにおじゃましますね。
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