今日は。
3回にわたり主にオブロンガのケアシートに基づく飼育方法を述べてきました。
べき論は分かったけど、お前さんの実践はどうなの?と思われる方も多いと思います。
結果から申し上げますと7月13日、お迎え5ヶ月を経て絶好調です。
現在の飼育データです。
水温 22度
PH 7.8-8.1
塩分濃度 0.3ppm
毎日窓を開けて換気をしています。
週1回、1/4の換水でバッファー材の添加はありません。
これはおまじないのようなものですがお迎え1ヶ月前から汲み置きした水を継ぎ足して使用しています。
エサは原則1日2回、朝と晩。
給餌量は1回につき個体の頭部大のタートルプリンと冷凍コオロギ5匹を与えています。
可哀想ですが、まだ食べたがってアピールしているところでエサを切っています。
人間と同じで「空腹は最高のソース」だと思うからです。
上記を基本に冷凍赤虫、キビナゴ、芝エビにサプリメントをダスティングしておやつ程度に与えています。
曲頸のベビーは10年以上前にトゲモモのWCベビー以来でしたからかなりのブランクがあり緊張しました。
曲頸の立ち上げには少しコツが必要です。
まずは赤虫、私はキョーリンのクリーン赤虫から与えます。
https://www.kyorin-net.co.jp/frozen/fz01.html
内蔵が健全に動いていることを糞の状態で確認できたら次は冷凍キビナゴと冷凍シバエビを与えます。
住んでいる地域にも寄りますが私は交通費を惜しまずに漁港付近の地場スーパーで売っている朝獲れ地物をまとめて買います。
半分をそのまま冷凍して餌付け用、残りは生のままタートルプリンにしてから冷凍保存します。
生エサを使うのは水分補給を兼ねていますし、これにサプリメントをダスティングして立ち上げを図ります。
甲長8㎝を目安にタートルプリンに切り替えます。
経験上、プリンを与えてからは成長が早くなりますから、ここまでの育成が一つ目のゴールとなります。
こんな感じである程度の量を小分け保存して、毎日一口サイズにカットしてから与えます。
余談ですが、リクガメ飼育で羨ましいのはリクガメの場合はサプリメントのダスティングが効果的なことです。
曲頸はダスティングしても水中で剥離してしまうので無駄が多いのです。
なので私はプリンにサプリメントを大量に混ぜて与えているのです。
プリンの天然材料とサプリメントの栄養素が完璧なのか、プリンを食べるカメ達は例外なく状態が上がって病気知らずになります。
なので我が家のカメ達は皮膚病も甲羅の潰瘍も全く知りません。
食材の栄養素はネットで検索すれば概ね理解出来るので食材の組み合わせ按分を考えてから大量のサプリメントを混ぜています。
今、オブさんに与えているプリンに入れたサプリメントは通称スペフーを50%、レパシーカルシウムプラス30%、レプラーゼ、マルチビタミン20%程度を混合してあります。
http://blog.livedoor.jp/fenwickxc555/archives/1587343.html
通称スペフー、製作者様の愛情が詰まっているので効果に期待をしています。
よくSNSでは飼育者の方々がエサやりは楽しいと発信されていますが、私はエサやりを楽しいと思ったことがありません。
私の場合、エサやりは手間がかかり大変だなぁというのが本音です。
私がカメを飼っていて一番楽しいなぁと感じるのはやはり調子の良さが明確に分かる時です。
メスならば産卵であり、完璧な脱皮をしてくれたときだったり、ケージの中を全力で冷凍コオロギを
追いかける姿を目の当たりに見たとき、または追いかける真剣な眼差しに野生の片鱗をみたときです。
こんなときは自分の飼育方法で間違っていないんだなぁと安堵とともに嬉しい気持ちになります。
更に試行錯誤の飼育方法模索の中で海外文献に辿り着いたときも喜びです。
カメは長生きです。
10年かけて死んだのか、孫子の代まで託せるのか?は飼育者のウデ次第だと思います。
ブラジルヘビクビもコウホソナガクビも昔から飼育が難しいと言われてきました。
その理由は水質にうるさいとだけであり、具体がないのです。
難しいカメほど共通言語として極力数値化したデータを残すことが、その後に死ぬカメの数を極小化する手段だと私は信じています。