がんに克つ

父のがんを治すためにがんを研究しました。がんは意外と簡単に治ることを知ってもらえたら、亡き父も喜んでくれると思います。

喫煙の害

2011-04-25 15:41:19 | 健康・病気

多くの疫学調査によって、喫煙習慣とがんの発症部位との因果関係が調べられているそうですが、それによると、肺だけでなく、多くの部位のがんが喫煙の影響を受けているようです。(詳しくは「国立がん研究センター」のホームページをご覧ください)

それでは、喫煙の害はどれくらいあるのでしょうか?

アメリカ疾病予防管理センター(CDC)のホームページを見ると、アメリカでは喫煙が原因で毎年44万3千人が死亡していると推定されるそうです。

一方中国は、タバコの生産量が世界一で、喫煙人口も3億人以上と世界一の愛煙国だそうですが、中国全土の40歳以上の成人約17万人を対象に行なわれた研究によると、2005年に喫煙が原因で死亡した人は67万3千人と推定されるそうです。

また、世界保健機関(WHO)のホームページを見ると、現在のままだと、全世界で喫煙が原因で死亡する人は2020年までに毎年数千万人に達し、現在喫煙している人の半数(約6億5千万人)はタバコが原因で死亡するだろうと警告しています。

この数字を見ると、喫煙の害がいかに深刻なものか、理解できるのではないでしょうか?

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タバコを規制する理由

2011-04-24 23:28:30 | 健康・病気

日本を除く欧米先進国では、がんの死亡率が減少に転じているそうですが、これはタバコの規制が進んできたことも大きな一因だそうです。

タバコが健康に及ぼす影響については、1951年にイギリス人医師5万9600人を対象に調査したのが最初のようです。

1964年に発表された調査結果によると、1000人当たりの死亡率は、非喫煙者が0.07だったのに対して、喫煙者は0.93(非喫煙者の13.2倍)、1日35本以上吸う人に限ると3.15(非喫煙者の45倍)だったそうです。

この結果から、タバコが強い死亡原因であり、タバコを規制することによって死亡率を下げることが可能であることが判明しました。

これを受けて、欧米ではタバコを規制する動きが強まり、これが、欧米先進国でがん罹患率やがん死亡率が減少に転じた理由の一つだと考えられています。

日本でも、最近やっとタバコを規制するようになってきましたが、これは2003年5月21日に「タバコの規制に関する世界保健機関枠組条約」が世界保健機関(WHO)第56回総会で全会一致で採択されたからです。

日本では、2004年5月19日に国会で承認され、2005年2月27日に効力が発生しています。

この条約の前文には、「タバコの消費及びタバコの煙にさらされることが死亡、疾病及び障害を引き起こすことが科学的証拠により明白に証明されている」と書かれています。

そして、この条約の目的は「タバコの消費及びタバコの煙にさらされることが健康、社会、環境及び経済に及ぼす破壊的な影響から現在及び将来の世代を保護すること」であると述べられています。

現在タバコを吸われている方は、この国際条約の精神を理解し、1日も早く禁煙されることをお薦めします。

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寿命と食事

2011-04-23 12:05:09 | 健康・病気

2010年に世界保健機関(WHO)が発表した国別平均寿命ランキングで、日本は193か国中第1位でした。

しかし、昔は「人生50年」という言葉もあったぐらいで、日本人はそれほど長寿ではなく、地域によっては特に短命なところもあったようです。

そういった、日本人の寿命に関する研究をまとめた『新版 日本の長寿村・短命村』(近藤正二:著、サンロード:1991年刊)という本があるので、ご紹介しましょう。

近藤正二さんは、東北大学医学部で衛生学の研究をしていた方で、昭和2年から長生きの研究を始め、昭和10年からは全国すべての地方にわたって長寿村・短命村を捜しては現地に行ってその原因を調査したそうです。

そして、調査の結果、食生活が寿命を左右していることが明らかになっていきます。

例えば、白いご飯を大食(1日6~7合)する地方では、みんな40歳ごろから脳溢血で倒れることや、切り身の魚を大食する地方では、40歳を越すくらいになって狭心症、心筋梗塞、心臓マヒなどの心臓の病気で若死することが分かったそうです。

また、ハワイの日系二世、三世の人たちは肉ばかり食べて野菜や豆腐、海藻を食べないため、やはり40歳をすぎると心臓の病気で若死することも明らかになったそうです。

逆に、人参、カボチャ、いも類、小魚、大豆製品、海藻をよく食べる地方では、長生きで健康な人が多かったそうです。

この研究は、日本人がまだ長寿ではなかった時代のもので、直接がんと関係があるわけでもありませんが、健康で長生きするための秘訣が詰まっていると思いますので、ご興味のある方は読んでみてはいかがでしょうか?

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玄米の抗がん作用

2011-04-22 16:07:26 | 健康・病気

ご飯は、おかずと違って毎日食べるものなので、これを白米から玄米に変えるだけでがんが予防できるとしたら、これほどすばらしいことはありません。

『安保徹の免疫力を高める食べ方』(安保徹:著、中経出版:2009年刊)という本には、玄米食だけでがんを治した人の話がちらっと出てきます。

この安保徹(あぼとおる)さんという方は、免疫学の世界的な権威だそうで、がんに関する著作も多く、そういう方が玄米食を薦めているわけですから、玄米に抗がん作用があることは間違いないのでしょう。

実際、「デザイナーフーズ計画」でも玄米は中位群に登場しますし、インターネットで検索してみると、玄米菜食でがんを克服した人のホームページやブログがいくつも見つかります。

しかし、なかには玄米は健康によくないと主張する人もいて、判断に迷われる方も多いのではないでしょうか?

私の個人的な見解を言わせてもらえば、日本人は古くから玄米を主食として生きてきたので、もし玄米がからだに悪かったら、とっくの昔に日本人は滅んでいたのではないでしょうか?

私自身、20年以上玄米を食べていますが、非常に健康です。

これは私の勝手な想像ですが、玄米の悪口を言う人は、玄米を長期間食べたことがないのではないでしょうか?

ここで、玄米をおいしく炊くために私がやっていることをご紹介しましょう。

それは、無農薬玄米を使うことと、玄米を研いだら、ぬるま湯に12時間以上つけて、炊飯前にもう一度研ぐことです。

無農薬玄米は少し値段が高いのですが、水分をよく吸収するため、炊きあがりがふっくらしています。

また、長時間ぬるま湯につけることでアクを抜くことができるようで、こうすると炊飯器の内蓋が汚れなくなりますし、味もおいしく感じます。

なお、時間的に余裕がある人は、ぬるま湯の温度を30度程度に維持しながら丸1日置いて、発芽玄米にしてもよいでしょう。

発芽玄米は玄米よりもさらに栄養価が高いので、私も以前は発芽玄米にしてから炊いていたのですが、現在私が使っている象印のIH炊飯ジャーには「玄米活性」というメニューがあって、玄米の栄養価をそれなりに高めることができるようなので、今はこれを使っています。

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果物の抗がん作用

2011-04-21 15:34:04 | 健康・病気

またまた中国江蘇省における疫学調査の続きですが、ニンニクや生野菜以外に、果物にも胃がん・食道がんを予防する効果が認められたそうです。

やはり数字をご紹介しますと、果物を週3回以上食べる人の割合は、胃がん・食道がんの罹患率が高い地域では3%だったのに対して、罹患率が低い地域では42%だったそうで、確かに明らかな違いが認められます。

果物に関しては、「デザイナーフーズ計画」では柑橘類(みかんの仲間)が、がん予防効果が高いと評価されていますが、実際、柑橘類からは多くのがん予防成分が見つかっているそうです。

「放送大学」の『食と健康 第13回 がん予防に期待がもたれる成分』によると、温州みかんなどに多く含まれるβ-クリプトキサンチン、グレープフルーツなどに多く含まれるリモニン、甘夏みかんの果皮などに多く含まれるオーラプテン、シークヮーサーなどに多く含まれるノビレチンといった成分が発見されていて、いずれも動物実験で発がん抑制作用が確認されているそうです。

なお、こういった薬効成分は果皮(みかんの袋)にも多く含まれているそうなので、みかん類は袋ごと食べるのがよいようです。

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