ご飯は、おかずと違って毎日食べるものなので、これを白米から玄米に変えるだけでがんが予防できるとしたら、これほどすばらしいことはありません。
『安保徹の免疫力を高める食べ方』(安保徹:著、中経出版:2009年刊)という本には、玄米食だけでがんを治した人の話がちらっと出てきます。
この安保徹(あぼとおる)さんという方は、免疫学の世界的な権威だそうで、がんに関する著作も多く、そういう方が玄米食を薦めているわけですから、玄米に抗がん作用があることは間違いないのでしょう。
実際、「デザイナーフーズ計画」でも玄米は中位群に登場しますし、インターネットで検索してみると、玄米菜食でがんを克服した人のホームページやブログがいくつも見つかります。
しかし、なかには玄米は健康によくないと主張する人もいて、判断に迷われる方も多いのではないでしょうか?
私の個人的な見解を言わせてもらえば、日本人は古くから玄米を主食として生きてきたので、もし玄米がからだに悪かったら、とっくの昔に日本人は滅んでいたのではないでしょうか?
私自身、20年以上玄米を食べていますが、非常に健康です。
これは私の勝手な想像ですが、玄米の悪口を言う人は、玄米を長期間食べたことがないのではないでしょうか?
ここで、玄米をおいしく炊くために私がやっていることをご紹介しましょう。
それは、無農薬玄米を使うことと、玄米を研いだら、ぬるま湯に12時間以上つけて、炊飯前にもう一度研ぐことです。
無農薬玄米は少し値段が高いのですが、水分をよく吸収するため、炊きあがりがふっくらしています。
また、長時間ぬるま湯につけることでアクを抜くことができるようで、こうすると炊飯器の内蓋が汚れなくなりますし、味もおいしく感じます。
なお、時間的に余裕がある人は、ぬるま湯の温度を30度程度に維持しながら丸1日置いて、発芽玄米にしてもよいでしょう。
発芽玄米は玄米よりもさらに栄養価が高いので、私も以前は発芽玄米にしてから炊いていたのですが、現在私が使っている象印のIH炊飯ジャーには「玄米活性」というメニューがあって、玄米の栄養価をそれなりに高めることができるようなので、今はこれを使っています。