多くの疫学調査によって、喫煙習慣とがんの発症部位との因果関係が調べられているそうですが、それによると、肺だけでなく、多くの部位のがんが喫煙の影響を受けているようです。(詳しくは「国立がん研究センター」のホームページをご覧ください)
それでは、喫煙の害はどれくらいあるのでしょうか?
アメリカ疾病予防管理センター(CDC)のホームページを見ると、アメリカでは喫煙が原因で毎年44万3千人が死亡していると推定されるそうです。
一方中国は、タバコの生産量が世界一で、喫煙人口も3億人以上と世界一の愛煙国だそうですが、中国全土の40歳以上の成人約17万人を対象に行なわれた研究によると、2005年に喫煙が原因で死亡した人は67万3千人と推定されるそうです。
また、世界保健機関(WHO)のホームページを見ると、現在のままだと、全世界で喫煙が原因で死亡する人は2020年までに毎年数千万人に達し、現在喫煙している人の半数(約6億5千万人)はタバコが原因で死亡するだろうと警告しています。
この数字を見ると、喫煙の害がいかに深刻なものか、理解できるのではないでしょうか?