またまた中国江蘇省における疫学調査の続きですが、ニンニクや生野菜以外に、果物にも胃がん・食道がんを予防する効果が認められたそうです。
やはり数字をご紹介しますと、果物を週3回以上食べる人の割合は、胃がん・食道がんの罹患率が高い地域では3%だったのに対して、罹患率が低い地域では42%だったそうで、確かに明らかな違いが認められます。
果物に関しては、「デザイナーフーズ計画」では柑橘類(みかんの仲間)が、がん予防効果が高いと評価されていますが、実際、柑橘類からは多くのがん予防成分が見つかっているそうです。
「放送大学」の『食と健康 第13回 がん予防に期待がもたれる成分』によると、温州みかんなどに多く含まれるβ-クリプトキサンチン、グレープフルーツなどに多く含まれるリモニン、甘夏みかんの果皮などに多く含まれるオーラプテン、シークヮーサーなどに多く含まれるノビレチンといった成分が発見されていて、いずれも動物実験で発がん抑制作用が確認されているそうです。
なお、こういった薬効成分は果皮(みかんの袋)にも多く含まれているそうなので、みかん類は袋ごと食べるのがよいようです。
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