はないきもんめ

　勝ってうれしいはないちもんめ
　負けてくやしいはないちもんめ



　この日は晴天やったけんど、波が高ぅて寄せては返す荒波を何気に見よったら、こんなお馴染みの童歌をふと想い出したがよ…。



　あの子がほしい　あの子じゃわからん
　この子がほしい　この子じゃわからん



　実はこの童歌にゃあ、恐い意味が含まれちゅうという説があって…、どうも「口減らし」で子どもを売る歌やったとか…。



　字を変えて書き直ぃたらこんなことやったにかわらん…。
　買って嬉しい花一匁（子供が安ぅに買えた。嬉しいちや）　
　負けて悔しい花一匁（わが子が値切られてしもうて悔しいぜよ）



　そんなことを知らずに無邪気に歌わせられよったがかと思うたら…。夏真っ盛りになった「ゆずの宿」の庭にゃあ、色々ないきものが来てくれゆうがやけんど…、さ～てどの子にしようか。



　池の底に映った梅の花みたいなシルエットは、ミズスマシの仕業やけんど、なっかなか涼しげでえいね～。

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タイムトンネル

　或る朝…「ゆずの宿」へ出勤したら、懐かしい人からお便りが来ちょった。



　四半世紀を超えてやってきた手紙は、私の机の上にポッカリとタイムトンネルの口を開けたがやけんど…、先ずはお仕事優先ぢゃ。



　さて、話が前後してすまんけんど…、今年も高知県立大の学生さんらぁが北川村に来てくれたぜよ。



　ほぼ「はたち」の学生さんらぁに近所の若者（！？）を交えて交流ＢＢＱ大会のはぢまりぢゃ！



　思い返したら…、私はこの学生さんばぁの年頃にゃあ東京でなんちゃって学生をしよったね～。今の真面目な学生さんとは違うて、ほとんど世の中の役に立つことも無ぅて、酒だきゃ～一人前以上に呑んで、ただ生意気に遊び散らかしよった日々…。




　うんと違うくは…、やっぱり携帯電話や！人生で「たら話」はせられんけんど…、あの頃こんなもんがあったら私の人生も３６０度（！）変わっちょったかもしれん。とは言え…、この場で誰よりも最新携帯の機能を駆使して熱～く語りよったがァは、ＳＴＲ館のＴＹ田さんやった。



　火ダルマになっても煙に巻かれても…、オカマいなしでアタ～ック！こりゃあＭＶＰ確実やね～。まぁそれより素敵なパートナーがみつかったらえいがやけんど…。



　ＴＹ田さんの先発完投で「ゆずの宿」調理部若手のリリーフ登板はなし。ウォーミングアップは充分過ぎるばぁ出来ちょったにちくと残念やった…。



　老若男女とりまぜたＢＢＱ大会も記念撮影で大団円。立ち込める肉の匂いばぁでも、早からゲップが出てしまう湯魂おやじの前で、タイムトンネルは静かに静かに口を閉じた。

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人生なんてパッと変わるさ

　こないだ勿体つけて紹介せんかった講演のこと…。「釣りバカ浜ちゃん、高知移住の７つの理由」っちゅうお題目で、生粋の東京人で雑誌編集者を務めた文化人の黒笹慈幾（くろささ やすし）さんが、定年退職後に高知へ移住したありのままを話してくれるっちゅうなっかなか興味深いもんやったがよ。



　演壇の黒笹さんは、ビッグコミックオリジナル勤務時代に人気コミック「釣りバカ日誌」の初代担当者として作品に関わっちょって、主人公の「浜崎伝助ことハマちゃん」のモデルやとごく一部の人らぁの間で有名ながやと…。



　演壇に立つ人は、大抵が雄弁やったり、コミカルやったり、目力があったりして聴衆を引きつけるがやけんど、この人に限っちゃあ特になんちゃあない…。けんど面白いし聞き入ってしまうがァは、話の中身がきちんとしちゅうきやろね～。



　とっつきで「エッ！」と誤解を受けそうなことやち、説明を聞いたら「ほにほに」と納得させられるきにまっことたいしたもんぜよ。



　ご本人が考えた「人生なんてパッと変わるさ」っちゅうキャッチフレーズも、なっかなかパッと明るぅてえい！



　「県民所得が全国最下位」やろぅが、「日本語が通じる外国」と言われようが、「生活コストが安い」し、「スーパーマーケットがだんぜん楽しい」みたいなことで…、結果としちゃあ豊かな暮らしが出来ると絶賛して貰うたきに嬉しいぜよ。



　「高知家」で推進しゆう「高知で暮らす。」っちゅう移住促進にも、ぼっちりあてはまっちゅうきに、これから先もぎっちり応援して欲しいねや。



　ひょっと移住を考えよって下見がしとうなったら、海も山も川も近くにある「ゆずの宿」へ電話しちゃってよ～！

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脳南下症

　こないだなっかなか面白い講演を聞いたがよ。



　それは「全国安全週間安芸地区大会」でのことやったがやけんど…、その前に通りかかった「寅さん地蔵」を紹介しちょこう。



　これは安芸市伊尾木の伊尾木洞から直んぐの小道にあるがやけんど、平成八年頃に「ご存知フーテンの寅さん」の映画を撮ることが決まっちょったがやけんど…、寅さんが亡くなってしもぅて実現出来んかったきに、有志がこの地蔵さんをつくったがやと…。



　超有名な「寅さんシリーズ」にしたち、こないだ観た「県…おも…」にしたち、映画のパワーは、ごっついねや。そう言うたら、この日私が感銘を受けた講演も実は有名な映画絡みやった…。



　さて、肝心の講演は先ず「エコアス馬路村」のモナッカから。木のぬくもりをそのまんま活かした製品は、既に市民権を得ちょつてたいしたもんやと思うぜよ。



　紙面の都合で…、らぁて勿体をつけてメインの講演のことは今度の機会に改めて書かいてもらうがやけんど…。帰り道で見た空模様が、こぢゃんと極端やった。



　まず「ゆずの宿」の方面。「８４（はちよ～ん。）」と称されゆう高い森林率の山側は、どんよりどす黒い霧に覆われて、なんか感じ悪い。お散歩中のわんこも、ちっくと不安そうや…。



　けんど、その場で回れ右して海を見たら、元気な波と青空一杯の太平洋！室戸の方に目をやったら、どうも境目は海岸線あたりみたいや…。



　表題の「脳南下症」という言葉は無論「脳軟化症」の捩りで、講演の中で聞いた言葉ながやけんど、「歳がいたら寒いくぢゃあ脳が働かんようになるきに、南へ行かないかん」ちゅう発想はこぢゃんと気に入ったちや。

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ビオトープ～生息空間～

　今日のネクタイは、なかなか「高知家」に合うちゅう！



　「モネ…」へ行ったら、私の好きなビオトープが並んぢょった。夏はやっぱりこれやね～！



　ビオトープ言うたら、生物の住息環境を意味する生物学の用語やけんど、こりゃあドイツで出来た概念で、「有機的に結びついちゅう生物群。生物社会（一定の組み合せの種で構成されちゅう生物群集）の生息空間」みたいなことながやと…。



　ほかの言い方やと「周辺地域から明確に区分出来る性質を持った生息環境の地理的最小単位」ちゅうことで…、何やら難しゅうなるけんど…、要は「こぢんまりとまとまっちゅう生息空間」ちゅうことやないかと…。



　立体的な「押し花アート」や「カフェ・モネの家」の脇をすり抜けもって無事に用事を済まして、温泉初号機で「ゆずの宿」へ出勤。



　「モネ…」の立派な売店に負けンように商品チェ～ック！ついでやきに、この場を借りてオモロ～なもんをピックアップしてみるぞね。



　何ちゅうたち、こんなこんまい動物モンが人気ながやけんど、この不苦労（梟）やらニャンコは特にえい。



　けんど…、最近イチバンのインパクトはこのクマ（？）ちゃん指環！こんだけ煌びやかで３７０円は凄ぇ。



　大きな自然のなかにある「ゆずの宿」のロビイにできたこんまい動物アクセサリーらぁで出来たビオトープもなかなかえいきに、いっぺん見にきてみんかよ～。

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もやっと～天地無用～

　もう見慣れた電光掲示やけんど、暗がりで見たらやっぱりちくと怖じるがぢゃ。



　如何にもイタリアンなボトルデザインのワインに、つまみは娘が買うてきたディズニーランドの土産…。今夜は結構「もやっと」蒸すねや。



　一夜明けても「もやっと」はそのまんまで、直んぐそこの山でもボカシがかかっちゅう。



　そんな中ぢゃ～ち、１０周年の「田野駅屋」は元気一杯！イヴェントが始まる３０分前からもうどっさりお客様が集まってきちゅう！



　イヴェント会場からクルマでわずか１５分…。「ゆずの宿」近くの和田自然公園まで上がったら、こんな感じ…。まさしく「天と地の隔たり」やね…。



　この神秘的な景色は悪ぅないけんど、ちっとも人が来んがァは困るぜよ。「天地無用」っちゅう言葉があって「壊れるきに上と下を逆にしたらいかん！」っちゅう意味ながやけんど…、「逆さま」まではいかんでも、もうちっと追いつくばぁにならんろぅか？



　「ゆずの宿にしかないもの」…「国道から２０分の距離を縮めて余りあるもの」…「何度も足を運んでも飽きないもの」…、考え続けてはや二年やけんど、まだまだ答えは遠いみたいやきに、お知恵を貸してもらえたら嬉しいぜよ。

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やられたらやり返す倍返しだ！

　ちっくと話が前後するがやけんど…、昨日の「高知県立大生らぁとのＢＢＱ大会」が終わった後は…、「大入浴会」やったがやけんど、残念ながらその模様は公開出来んぞね。



　翌朝は「てんからぼし」で更に閑古鳥の安芸日曜市を憂えもって「ゆずの宿」へ早いめの出勤…。



　こうやって、若者の健全な食欲を見ゆうだけでも、何か明るい気持ちになってくるきにたいしたもんぜよ。



　地元有志の方が差し入れしてくれた「名物ゆずジュース」を飲み干したら、元気ハツラツでフィールドワーク二日目に出発ぢゃ。今日も暑いけんど頑張りなはれや！



　若者らぁの元気が効いたのか、暑さにもマケズ…「ゆずの宿」の営業もまあまあえい感じ…。



　この日は「半沢直樹」の第二話があるきに昼間から楽しみにしちょった。「クソ上司め、覚えていやがれ!」っちゅうキャッチも、現場重視で「やられたらやり返す倍返しだ！」っちゅう考え方も、なつかなかイキが良ぅてツボながよ。



　ついでに「やられたら倍返し」のイメージで何枚か撮ってみたけんど…、トンボさんのふとい目で見たち、きっちり倍にゃあなっちゃあせん微妙な感じが、またツボ。



　暑さにマケズに外へ出てみたら「ゆずの宿」の庭にある茄子色のトレニアも、青玉ゆずも、倍返しどころやないばぁ増えてくれゆうきに、こりゃあまっこと頼もしいねや。

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みちくさ

　またまた雨がパラついて…、普段より更に閑散としちゅう安芸の日曜市。



　「ゆずの宿」への道すがら、結構強い雨になったりして、山々にゃあ霞がかかってたいちゃあ神秘的な雰囲気や。　



　この日は朝イチで、お客様を高知市まで送り届けることになっちょって、いつも通りに「高知家」装着してまずは「たのえき～や」へ。



　僅か２０分で最初の道草をする頃にゃあ、お天気が急変して強い陽射がジリジリ。「いしん君」のてんこすにゃあ、ギラギラのお天道様が反射してまぶしいのなんの…。



　この時間やと、まだ陳列途中の商品もあるがやけんど、相変わらず大繁盛でホンマに羨ましいちや。　



　ここから一時間ばぁは、特に道草をくうたりせんずく無事にお客様を送り届けちょいて…。まず最初の道草は、後免駅近くにある「植物に占領されても頑張ってやりゆう喫茶店」ぢゃ！ここは前からウンと気になつちゅうがやけんど…、まだ入ったことがないがよ…。



　それからソッコーで「たてだそらこちゃん」と「のいちんどんまん」のくに続けて道草くうたぜよ。二人ともしばらくぶりやったけんど、元気そうで何よりぢゃ。



　最後の道草は前々からうんと気にしちょった「ふとい手」。実はこれ良心市の看板がわりで、良う見たら実物大のキャベツを摘んぢゅうがやけんど、手がふとすぎて豆粒を摘んだみたいになっちゅうがよ。生憎この日は市の品物が無かったきに、写真撮影だっけのヒヤカシになってしもうたけんど…。今度はきっと買うきにこらえてよ～。

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すべて霧の中

　「木曽路はすべて山の中である」っちゅう有名なフレーズがあるけんど…、七月上旬の高知県東部は「すべて霧の中」みたいなことやった。



　海岸線のへんから県土の８４パーセントを占めちゅう山林にかけてグレイがかった霧に包まれちょって何かヤ～な感じ…。



　下流から「ゆずの宿」の方角を見上げたらドヨ～ンとしちょって、こっちの気持ちまで暗ぅなりそうや…。



　小島赤鉄橋は川面から上がる霧と山から下がる霧で、何とも幻想的。青空に映える赤鉄橋もえいけんど…、こりゃあこれでアリかも…ぜよ。



　温泉初号機のヘッドライトから伸びる光芒も深い霧に阻まれて、そう遠くにゃあ届きやあせん。



　立ち込めた霧の中を独り車で走りよったら、映画「ターミネーター」のラストでリンダ・ハミルトンさん扮するサラ・コナーが、嵐の予感がする空の下へ車で走っていくシーンとカブってきた。



　トンネルの中まで攻め込んできちょう濃霧に梃子摺りもってソロソロと進みよったら、何やら不安になってくる…。



　これから先の展開を考えよったら…、色々と厄介なこともあるがやけんど…、中盤をとうに過ぎた私の人生やきに…、これから滅相変わったことがないように…、まぁだいたい八割ばぁは晴天でいきたいねや。

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あまやどり

　タマの休みやけんど、朝からお天気が怪しいきにクルマで出掛けて、あちこち雨宿りをしもってチョコチョコとウォーキングぢゃ。



　高知駅にあるブックオフカフェにゃあ初めて入ってみたけんど、想像以上の広さと在庫の多さにビックリしたちや。



　平日やら梅雨やら参院選やら…、観光にゃあマイナス材料が揃うちゅうきに、この日の高知駅はいつもより余分に閑散としちゅう…。「うちはかまんで」言うたち、もうちっと人が来んといかんちや。私にとっては勿論「ゆずの宿」へお客様が来てくれるがァが最終ながやけんど、手前の高知駅らぁに人が来てくれんことにゃあ…、何ちゃあ始まらんきね～。



　街中から直んぐ傍の山やち、なんか仙人でも出そうなばぁモヤってしもうちゅう。



　お馴染みのショッピングモールは、雨の日や夏場の暑い時期にゃあうんと有難いウォーキングコースながやけんど…、面白いモノがどっさりあるきに、どうも歩数が捗らんがよ…。



　中でもウケたががこのＴシャツ「動かざる」と「働かざる」のところやら、「ＮＥＥＴ自宅警備員」みたいに細かいところまで、なっかなか良う出来ちゅう！



　良う出来ちゅうと言うたら、話題のこの乾麺！雨宿りの途中で寄ったドラッグストアで、特売やらサービス券やらラッキーが重なって、なんと五食分を９８円で手に入れたぜよ！



　まんまのレシピでも充分美味いがやろうけんど、微塵切りのトマトにゆの酢とラー油を足したマイレシピを試してみたら…、たまぁるか！絶品やった！良かったらまぁいっぺんやってみてつかあさい。

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