ゆらゆら生活

2012年に始まったゆらゆらとした生活の中、絵を描くことの魅力に。

乳腺外科初診 2012年5月

2013-11-30 | 乳腺外科

2012年4月に受診した健康診断でのマンモグラフィー検査、その場で超音波検査の追加を薦められた。超音波検査では明らかに何物かの大きさを丁寧に計られ、その瞬間、“これはまずいことになった“と私は思った。

その8ヶ月前、毎年受けている健康診断婦人科健診で石灰化を指摘されたが、健診を受けた病院での再検査の結果 “問題ありません“にホッとし、そのままにしていた経緯があったからだ。帰宅後横になって触ってみると、左乳房下側にやや横長の塊の存在がはっきりわかった。

即座にある程度の覚悟を決め、地方に住む口腔外科医の弟に相談したところ、まず、常勤の乳腺外科専門医のいる病院へ行くようにと言われた。

紹介状の必要もあってかかりつけの内科医に相談、第一候補と薦められた専門医の先生が複数みえる病院に行くことにした。その時、内科医の先生は、病院選びに医療レベル、ホスピタリティーのいずれを優先するか・・のようなことをおっしゃっていたが、当時の私にその意味を考える余裕はなかった。

5月連休明け、健康診断結果と紹介状を携え、予約なし何時間でも待つ覚悟で乳腺外科を受診した。かなり緊張していた当日の記憶はかなりあいまいだ。

その中、印象的だったことが3つある。

⚫︎これまでの検査に比べかなり大掛かりな装置で、マンモグラフィー検査を受けたこと

⚫︎先生に “今日の検査だけで診断をすることはできませんが、悪性だったとしても今見つけられことは良かったことだと思えるでしょう “ と言われたこと

⚫︎翌々週からのポルトガル行きはキャンセルだと思い、先生に確認したところ、意外な返事 “いえ、行って構いませんよ。むしろ行った方がいいでしょう。次の検査が数日先になるだけですから“ にとても驚いたこと

先生は乳がんという言葉は使われなかったが、ぽつぽつと冷静に誠実に話され、午後かなり遅くなっての診察にもかかわらずゆっくり私の言葉を待ってくださった。その様子から、先生の机の上にあった食べかけのサンドイッチをみながら、ぼんやり少し人ごとのように、“やっぱりこれは乳がんだ“ と、9割がた私は思った。

 

 

 


柿 ささやかな楽しみ

2013-11-29 | 日常

私は、もともと食いしん坊、美味しいものさえ食べられれば基本ニッコリできた。

ところがこの1年ほど胃腸の具合がすぐれず、食べられないものが増えてしまった。おまけに、その時々実際に食べてみないと、食べられるかどうかがわからないのである。ところが、高い確率で柿は美味しくたべられることに、つい最近気が付いた。

この2週間程、スポーツクラブ後スーパーで、数種類の柿の山を前に、今日はどこ産にしようかと、ニッコリ選んで買っている。重い荷物が持てず、リュックに少しの買い物なのだが、柿は優先している。我が家では私以外柿を食べないのだけれども。

柿ばかり食べているのも・・・だが、今しばらくの旬を楽しもうと思う。


インフルエンザ予防接種(^-^)

2013-11-28 | 内科・整形外科 ほか

この一週間体調が悪化することは無かったので、昨日、インフルエンザ予防接種を受けてきた。

なんとか今のうちにに済ませたかった私の「体調悪くはないです」に、先生の「では、血液検査は来月にして、今日はインフルエンザ打ちましょう」にほっと。

長年お世話になっているクリニック、専門病院への紹介状も書いて貰っているし、総合的に診てもらえるのでとても助かっている。ただ、ひとりひとりの診察時間が長い分、常に混んでいる。先週は2時間余り待つうちにかなり疲れてしまったので、今回は受付後、1時間ほど家に戻る作戦に。

信頼できる先生の丁寧な診察 と 待ち時間 のセット、仕方ないことと思いつつ・・・


勘三郎さん

2013-11-27 | 歌舞伎・観劇ほか

今日、勘三郎さんの一周忌法要が営まれたそうだ。

勘三郎さん&中村屋大ファンの私にとっていろんな思いがある。私の乳がん手術確定時期と、勘三郎さんが食道がんを自ら公表された時期がちょうど重なり、一方的な思いに過ぎないのだが、共に病へ向き合う気持ちになりパワーをいただいていた。それだけに、突然の訃報には全身の力が抜け、言葉を失い、特番報道のテレビの前にへたり込んでしまった。

もう私は歌舞伎を観ない!なんて思った時期もあったが、思い直して、勘三郎さんが一番楽しみにしていたであろう歌舞伎座杮落公演に、中村屋贔屓として通っている。新しい歌舞伎座は清し清しく心躍ることは確かなのだが、勘三郎さんのこともあって、以前の歌舞伎座のことが愛おしく、キュンとする思いが溢れてくる。

4月杮落 勘三郎さんに捧ぐ公演、孫の七緒八くんが登場した時には、感極まりグジュグジュになってしまったため、せっかくの2階席最前列にもかかわらず、舞台がよく見えなかった。

8月杮落公演、勘九郎さんや七之助さんの舞台では、勝手に母親目線になっていた。ビシッと決まった時には、勘三郎さんが「息子達、まだまだだよ!」なんて言いながらもにっこりしているだろうな、と心から嬉しくなり、扇子さばきが少し危なかったりすると、今晩は勘三郎さんから厳しいお叱りが飛んで深夜特訓?なんて真剣に思ってしまった。

それほど歌舞伎に関する知識を持っているわけではないので、私なりの楽しみ方をしている。どんな楽しみ方でもいいんだよ、と教えてくれたのが勘三郎さんだ。

ストーリーに関わらず、瞬間のビシッとした気が身体に染み渡る、あの心地よさがたまらない。妖艶な踊りに吸い込まれていつの間にか別世界へ、時には、睡魔に負けて不思議な時空をさまようこともある。これが結構気持ちいい。(寝てしまうのは本当はごめんなさいだけど)これからお芝居はじまるぞーというワクワク感も病みつきになる。本物は、演者の人柄とともに、理屈抜きでぐっとくるものがあると思う。

昨年の浅草三社祭当日の平成中村座公演では、舞台裏から御神輿がサプライズ登場した。あの日の勘三郎さんは、ちょっとお疲れだったけど、七緒八くんを抱いて満面の笑顔だった。決して忘れない。

 

 


去年の秋何してた?私

2013-11-25 | 日常

昨晩、近くの公園へ紅葉ライトアップを見に行った。それは見事な紅葉・・・とまではなかったが、久し振り、娘とのお散歩には程よかった。

歩きながら去年の秋はどうしていたっけ、と思いだそうとしたけれども、頭の中はぼんやりしている。放射線治療が終わり一段落して、心にポッカリ穴が空いていたのかもしれない。でもよく考えると、その後の冬、春、夏も、日常生活の記憶があまりない。

一人で家にいる時間が長くなって、再び仕事をすることはないのだろうか、食生活を見直さなければいけないのに、これから家事をどうすればいいのか、この先どうなっていくのだろうか、いろいろ思うとはあった(今もある)が、良い解決策は見つからなかった。その焦りの中、自己防衛本能から?無意識のうちにふわっとしか考えないようしてきた。だから記憶がないのかもしれない。

次第にゆるゆるとした生活がすっかり板につき、結果、胃腸の調子は随分良くなってきた。それなりにギアチェンジが出来たといえるのかもしれない。

それはそれでよしとするものの、ふだんのメールの文章ですら、なかなか打てなくなっていることに、夏が終わって気がついた。このままでは老いを加速させてしまう(≧∇≦)いかん、いかん。

そこで、暫く封印していた、これまでの治療経過振り返りを思い立った。皆さんのブログを読み始めパワーをいただき、勇気を持って初コメントをした。そして、今でしょ!とこのブログを始めた。思うことをゆらゆらと書き留め、自分で自分をほんの少しでも外側から見ることができたらいいなと。

今年の秋の記憶はいくらか残せますように。

 


電車の座席に座るのは子供?親?

2013-11-22 | 日常

今朝のフジテレビ番組で、親子で電車に乗って席がひとつ空いていたら、親と子どちらが座るか が話題になっていた。

出演者それぞれの考えが語られていて、異なる考えに歩み寄ったり、共感したりする場面はあまりなかった。それだけ、ひとそれぞれなんだな~と改めて感じた。

個人的には、出演者Kさんと似た感覚(小学生くらいからは基本的に我が子を立たせて私が座ってきた)かと思ったが。出演者Cさんが、どちらが座るかはその時の疲れ具合で、と言ったあたりで、誰かがもう一歩踏み込んでくれたらなあ~と。

見た目は普通の、小学生でも、親でも、病み上がりだったり、慢性疾患をかかえていたりすることもあるのだから。できれば、ひとくくりにして、子供を座らせる派、親が座る派だけの論争で終わらせないでほしかったかと。電車に乗るのは、親子だけじゃないし。

通院には気力体力が要ることわかってーと叫ぶわけではないが、小さな子供向けの絵本か何かで、いろんな人がいるんですよ💓と優しく伝えることができたらいいな、と思った。

 

 

 


インフルエンザ予防接種が延期に(≧∇≦)

2013-11-21 | 内科・整形外科 ほか

昨日、インフルエンザ予防接種を受けようと、先週の乳腺外科で血液検査結果を持参してかかりつけのクリニックへ行った。

乳腺外科では白血球値高に「風邪をひいていませんか」に「特に自覚はありません」と答えると「次回6ヶ月後経過をみましょう」となっていたのだが、かかりつけ内科医は、白血球値がこの高さで原因がわからないうちは、予防接種はできませんね、と。

確かにそうだよね~と思いながら、前に口内炎ができていたこと、今唇が荒れていることは伝えたが、それだけであの値、前回の2倍にはならないということだった。

この1ヶ月程、体のだるさ、痛み止めが何度か必要だった頭痛、ひどい首肩背中のこりがあったが、今少し楽になっていることを伝えて帰ってきた。

1週間様子をみて再挑戦することに。その間に、何かの風邪の症状があればスッキリするという、ちょっと不思議な状況になっている。

 

 

 

 


リコピン🍅オリーブオイル炒め

2013-11-20 | 食事

しばらく続いていた胃腸の不調が、薬の力は借りているものの、随分良くなってきた。食べられるものを食べられる時に、という食生活を、そろそろ改めてなければと思い始めたが、長い間あまり料理をしていなかったことが災いして、夕食の準備は少しハードルが高い。

先ずは簡単なランチから、と、自らを後押しするために写真を撮ること思いついた。

高リコピントマトオリーブオイル炒め  調理時間5分(^-^)/


始めて術後の治療選択のことを・・・

2013-11-20 | 日常

今日は遠い昔職場でお世話になった先輩繋がりのランチにでかけた。

昨日に比べると冷え込んではいたものの、まずまずのお天気の中、美味しいお料理と和やかなおしゃべりに楽しい時間を過ごすことができた。

おそらく皆さんは私よりひと回り以上先輩、医学薬学に関わる仕事をされてみえた方、加えて、受け止めてくれるお人柄を直感的に感じて、私は、始めて人に、手術後の病理結果~治療方針を決めた時のいきさつを、不思議なほど自然な流れで話した。ずっと心の中にあった、ガンの顔つきが悪性だといういことも。

誘ってくれた先輩のお人柄、1,2年に1回程の距離感、皆さんが介護実経験をお持ちなこと、いろいろなこことが、今の私を素直な気持ちにさせてくれたのだと思う。

帰宅してしばらくして、気持ちが少し軽くなっていることに気が付いた。


今年の紅葉を満喫・・・

2013-11-18 | 風景(旅行)

昨日は紅葉を満喫するには絶好の天気、スケッチ仲間と相模湖に出かけた。

乳がん発覚少し前に仲間入りさせてもらい、月に一度、屋外スケッチを楽しんでいる。

外で絵を描くのは小学生時代の写生大会以来の私にとって、屋外スケッチはかなりの集中力を必要とする。それまでの日常生活では、使ったことのない領域の脳をえいっと働かせている感じがする。それがこの上なく気持ちいいから、きっと免疫力アップ(^-^)/

乳がんを患ったことは勿論残念だが、一瞬の大切さをしみじみ思うようになって、絵を描くには何だかオマケを貰えたと感じている。

絵にはその時の気持ちを載せることができるし、逆に、絵を描くことによって自分の中にあるものを発見することもある。絵のできにかかわらず、描いている時間が単純に楽しい。

また、個性豊かな仲間の絵をスケッチ現場で共有できること、先生の講評を頂けることは、楽しみがX人数分になる。

今年の紅葉を満喫できた一日だった。できれば、来年も・・・


今日一日が素敵な日でありますように

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