ゆらゆら生活

2012年に始まったゆらゆらとした生活の中、絵を描くことの魅力に。

後部硝子体剥離

2015-07-17 | 内科・整形外科 ほか

6月末、ある日突然、右眼を動かすとアルファベットJ型の黒い羽のようなものが飛び出した。羽の毛先も分かるくらいに鮮明、3Dで回転しながらドローンのような動きをする。うっとうしいことこの上ない。一向におさまらないので数日前に眼科へ行った。

診断は後部硝子体剥離とのことだった。若いうちは眼球の中いっぱいに硝子体があるために、眼底との隙間がないが、年齢とともに硝子体の水分が抜け眼底との間に隙間が出来てしまい、硝子体表面の膜に皺がよってしまうそうだ。この皺が眼底に影をおとすため眼を動かすとゆらゆらと蚊が飛ぶように見えてしまうとのこと。以前左眼におきていたが、今回ほどくっきりしたものではなかった。実年齢より早い?老化現象のようだ。ただ、いまのところ、網膜剥離はおきていないので経過観察続行しましょうとのことだった。しぼんでしまった硝子体が戻ることはないが、時間がたつと硝子体の膜のシワが伸び、蚊のような影は気にならなくなると言われた。

親切丁寧な診察をしてくださる先生には10年以上お世話になっている。服用中の薬を含め、眼以外の疾患についても経過報告しているので安心だ。小さなクリニック、待ち時間の長さが難点だけれどもそれは仕方ない。

先生に言われた通り、今は影の輪郭がぼんやりしている。飛行物体を'さきちゃん'と名付け共存することにした。


アクリルテーブル

2015-07-17 | 人物・静物

前回の人物デッサンクラスでの静物画。このところ、パステルと水彩で挑戦している。実際のモチーフはこんなかんじ。

マネキンに巻きつけられたストライブ布を描きたいと思ったのだけれども、程よい場所が見つからず断念した。

そんなこともあって描き始めた時は少し修行のような気持ちだったが、次第にアクリル板の映り込みに引き込まれた。見れば見るほど、いろんな表情が見えてきて、面白くなってきた。先生の意図するところだったのか否かは不明だけれども。じわーっと魅せられたので、結果ちょっと時間切れになってしまった。今見るとアクリル板の下の台2つが捻れている。


サントセシル大聖堂 2

2015-07-15 | 風景(旅行)

描き直してばかりでなく・・・と思う反面、気がすむまで描くのもありかと。F6にに描いていたアルビ橋からの眺め、サントセシル大聖堂をF4に描いてみた。

今の私には、F4この大きさがほど良いのかもしれない。しつこくなりすぎず、でも色ははっきりとざくざくと描いてみたい。

意識していたわけではないが、気がつくと柔らかい毛の筆だけで描いていた。その昔お習字をしていた時のような感じで。もう少しこの感じで描いてみようかと思った。


エスタン城 2

2015-07-12 | 風景(旅行)

前に描いたエスタン城をもう一度描いてみた。圧巻の眺めを思い浮かべるとどうしてもさらっとは描くことはできず、一段としつこくなってしまった。

川に映るお城を全景描いてみたものの何だか落ち着かないので、まずは写真で切ってみた。この位の方がいいかな、と。

 


ロカマドール

2015-07-06 | 風景(旅行)

ルブレサック滞在中に、急遽バスでロカマドールまで日帰りで行った。

昨年の南仏車での遠出がトラウマになっていて、当初は留守番を決め込んでいたのだが、是非行きたいと言い出した人の話を聞いているうちに、バスで30分程なら、と心変わりしたのだ。結果大正解だった。

実は、ロカマドールといえば美味しいやぎのチーズしか知らなかった。ルブレッサック唯一のお店で偶然見つけて、食べたところだった。

ロカマドールは世界遺産、フランスではモンサンミッシェルに次いでキリスト教宗教的重要なところともいえるそうだ。今回訪れた、コンクやエスタンと同様に聖地巡礼の要所にもなっている。

渓谷の断崖絶壁に張り付くように建っている教会や修道院は圧巻だった。12世紀腐敗していない隠遁者アマドールの遺体が発掘された奇跡を受けて、以降、国王をはじめ多くの巡礼者が訪れていた。ところが15世紀に崩れ落ち廃墟となっていたところ、19世紀になって発掘修復されたそうだ。

延々と続く階段を一歩ずつ登って、礼拝堂を目指すことが信仰上意義のあることは納得だったが、晴天30℃を越す中での挑戦は断念、全景を見渡せる隣村の高台からの簡単なスケッチ、カフェでゆっくり食事をして、後は身を守ることに徹した。

改めてF6に描いてみると、現地の記憶が蘇ってきた


ルブレサック 西門あたり

2015-07-05 | 風景(旅行)

ルブレサックという小さな村に滞在した。ホテルの部屋からの眺めも絶景、ホテルのレストランからの眺めに至っては、何をもって絶景なのか感覚が麻痺してしまいそうなくらいだった。滞在中ずっと晴天、最初の朝だけもやがかかっていたのだが、それはそれでこの世のものとは思えないような眺め、上手く表現できないのがもどかしいが、東山魁夷の世界をドーンと見るような感じだった。

前に立ち寄ったコロンジュ・ラ・ルージュと同じ「フランスの美しい村」ながら大きく異なり、生活感のある村だった。中心部には時折観光客らしき人を見かけたが、少し離れると村の人と時々すれ違う程度、お庭の手入れをしているご婦人の笑顔が印象的だった。

景色に圧倒されすぎて、描こうとするもののなかなか。陽射しに恵まれたため1時間もすると全く異なる表情に変わってしまう。現地で色をつけることはほぼ諦めて、散策を楽しんだ。

また、全仏オープン錦織選手熱戦のテレビ放映もあって、部屋で見始めてしまうとそのまま離れることはできなくなってしまった。

村の西側を谷を挟んだところから描いてみた。本当は右側に描き足したかったが、小さなスケッチブックしかなくて。

描いていた場所はおそらく私道、横には洗濯物が干してあった。その家のフランス語だけを話す伯母さんとの会話は、想像力頼りの危ういものではあったが、邪魔だと怒られていなことは明らかだった。

そんなこんなで改めて大きな紙F8に描き直してみた。予想外に可愛い絵になってしまったが、実際にそんな眺めだったのでこれはこれで。


コロンジュ・ラ・ルージュ サンピエール教会

2015-07-03 | 風景(旅行)

エスタンの次の宿泊地ルブレサックへ向かう時、40kmほど先にあるコロンジュ・ラ・ルージュに立ち寄った。これまでに何箇所か訪れたことのある「フランスの美しい村」協会の本部がここにあるそうだ。今回訪れた、コンク、エスタン、ルブレサックも認定されている。

コロンジュ・ラ・ルージュはなんでも太古の昔から人が住んでいた農業資源豊かな村だそうだ。村の建物ほぼ全てが赤土レンガで造られている人口500人ほどの小さな村、中心にあるサンピエール教会周辺はまるで映画のセット、観光客もそれなりに。教会の頑丈な感じのロマネスク様式鐘楼はなんと1100年頃建立だそうだ。

中心部から少し離れたところ、なんと個人のお宅のお庭からこの眺めを。日帰り立ち寄りではなかなか絵を描けない私でも、このチャンスには気持ちが高まった。    1時間足らずで描いた小さな絵はこれ。

できるだけ現地での空気を思い浮かべながら、F6サイズで描き直してみた。どこまでが敷地なのか見ただけではわからない、あの眺めをもたらしているお庭がご夫婦のものだったことに改めてため息。 


エスタン エスタン城

2015-07-02 | 風景(旅行)

アルビの次の宿泊地はアルビから北北東に150kmほどにあるエスタン、中世の趣きそのままタイムスリップした感じのする街だった。途中立ち寄ったコンクと同様に、キリスト教の聖地サンチャゴ・デ・コンポステラ巡礼地の要所となったいるそうだ。フランス史上の要人を輩出した貴族デスタン家の館を中心とする村、その名エスタンとなっている。

現地ではじめて知ったこと、元フランス大統領、ジスカール・デスタン大統領の姓は、このデスタン家からだった。

ホテルはエスタン城からほんの数分のところにあり、私達以外は巡礼中の人だった。まあ、ホテルというよりは宿、お部屋を借りたという感じ。ロビーもフロントもなく、外出する時は鍵を玄関近くの壁にかける。大きな荷物が玄関脇のスペースに置きっ放しだった。

はじめは大丈夫?と思ったのだが、巡礼中の方達の大きな荷物は別送、先にホテルに届いていたりするらしく、そのための荷物スペースだった。なるほど、長年このスタイルをとっているのね、と納得。連泊するうちに慣れていった。

徒歩で巡礼の人の他、自転車での長旅の人もよく見かけた。数人だったり、一人旅だったり。野宿できるような場所もあるようだった。すぐに真似ができるわけではないけれども、羨ましいなあと思った。

エスタン城は現地で3方向から描いた、何とか描こうと苦戦した分その姿に愛着が湧いている。写真を見ながら描く難しさを感じながらも、敬意を払う気持ちもあってゆっくり描いてみた。実際はありえないでしょ、と思えるくらいの絶景、絶景過ぎてそのまま描くと変、困ってしまった。後ろに見える山々を描くかどうか迷い中。

さりげなく佇むこの橋はユネスコの世界遺産だそうだ。私は日差しに負けて橋の真ん中からは描かなかったが、同行のメンバーの何人かの方は描かれていた。


今日一日が素敵な日でありますように

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