なかなか難しい母と娘の関係、娘として、母としてふたつの側面がある。特に手強いのが娘としての側面、離れて住む実家の母との関係だ。
父が脳梗塞から生還した後、地方都市郊外戸建に住んでいた両親に、弟家族の住まい近く中心部マンションへの引越を、数年かけて説得した。その後数年、母は住まいの不満でいっぱいだった。気持ちはわからないでもないが、父が主に日常生活を支えている中、母ひとりでは暮らせないことをわかってもらうしかなかった。車なしでも生活できる環境も必要だった。
父の意識がはっきりしない間病院に泊まりこんだのは私だけよ、次何かあってからじゃ困るでしょ、次面倒見ないよ、とは口にはしなかったけれども。
マンションへの不満が収まった後は "父がぼけているから私は大変だ" 話がこの3年程続いている。私が仕事を辞めてからはストーカーのように電話がかかっていた。自宅電話に私が出ない日が続いて、乳がん手術で入院していることを夫がはじめて伝えたいきさつもあった。実際の父は年相応には老いているかもしれないが、テニス歴50年以上スポーツクラブにも通っていて、そこそこ元気だ。
術後しばらくはオンフックで母からの電話に付き合い、基本母の言う通りにしていたけれども、放射線治療中に上京していた母とのランチは勇気を持ってキャンセルした。病院からタクシーを飛ばせば、母の希望する時間に間に合ったかもしれないが、放射線の時間ずらせないの?という母に、正直なところ対応する気力がなかった。その後、可能な限り逃げている。母も心細いのだろうと思いはするものの、私だっていっぱいいっぱいなのよ、と思い、父にやんわりと気持ちを伝えた。父がどんな風に捉えているかは定かではないが(≧∇≦)
母はいつも"元気なの?"と聞きつつも、本当に聞いているわけではない。その後に何かを話したくて電話をしてくる。その話は何か答えを求めているだけでなく、聞き流しておけばいいだけのことが多い。私自身に余裕にある時には、それはそれでいいと思えるのだけれども・・・。話の内容もちょっと待って!ってということもある。でも簡単に逆らうことはできない。
そんな母が来月上京する。たった2泊しかもホテル泊だけれども、結構なプレッシャーだ。今朝、だんどり確認の電話があった。娘の最後の定期演奏会、大学を見てみたいということで。幸い先のMRI検査の結果が悪くは無かったので、何とか対応できるだろうとホッとしている。就活本番で慌ただしくしている娘に母が何と言うかちょっと心配 (*_*)
その翌週の歌舞伎のチケットを買った。自分で自分にご褒美をぶら下げた (^-^)/