昨日、三菱一号館美術館で開催中ヴァロットン展へ行ってきた。
チケットにある絵「ボール」他何点かはこれまでに観た記憶はあるものの、ヴァロットンの名前は知らなかった、意識がなかった。何人かの知人から薦められていたこともあって、開期終了迫ってやっと。
ヴァロットンの作品を観て、100年程も前に描かれた作品だとは思えなかった。その理由は明確にはわからないが・・・。
ひとつには作品のタイトル。なかでも一連の版画には、「嘘」「もっともな理由」「最適な手段」「他人の健康」などがあって、そのちっと皮肉めいた感性が印象的だった。決して"どうだ!"という感じではなく、でも、誰にでも"そうともとれるかな?"くらいの雰囲気を版画にシンプルかつシャープに漂わせていたところが、心地よかった。
三菱一号館美術館のサイトをみると、かなりの数のヴァロットンの版画を収蔵しているとのこと。これから先の他の作品を観る機会が楽しみだ。