毎朝8時、NHKで連続テレビ小説が始まる時刻に女房どのは正座してスマホに向かう。ネットで限定数台売り出されるミシンを求めるためだ。ここ1か月以上、この儀式めいたことが続いていた。
今朝も私の隣で女房どのはスマホを握りしめ、時計とにらめっこ。8時ちょうどに購入ボタンをクリックした。
傍で「どうだった?」と聞く私に、いつもなら即座に「駄目だった」と答えるところが、今朝は違った。
しばらく怪訝(けげん)な表情を浮かべていたが、ややあって「買えたよ!」と驚きと共に喜びの表情を見せてくれた。
そう安くもない最上位機種がこのコロナ騒動で飛ぶように売れているとのことだが、結構なことだと思う。