北京の青空もf16

2006年 帰国。いつの日かまた中国へ

お人柄ともう一人のワタナベ先生

2007-01-21 20:07:54 | 写真
ギャラリー冬青へ写真展を見に行った時のこと、ギャラリーで受付をしていた人と話をした。ワークショップ2Bの受講生だと言うと、「私もいろんなワークショップを知っていますが、2Bはよいワークショップですね。渡部さんのお人柄でしょうね」と言う。「普通のワークショップは、撮影旅行に行く場合、先生の費用は生徒が頭割りするんですよ。渡部さんはそういうことはしないですからね、なかなかできることではないですよ」とのこと。へえ、そういうものなんだ。自分でかかった費用は自分で払い、自分の安全は自分で確保するという2Bの「自己責任ツアー」はワークショップ界では画期的な試みなのか。そういえば、以前渡部さんが「先生になる気はないんだよね」と言っていたことを思い出しだした。ワークショップも「場」を提供するのが目的で、自分が中心になる気もなる必要もないのだとも。
この話を通じて、もうひとりのワタナベ先生に思いを馳せた。渡邊先生が主宰していたのは「操体」というボディワークのワークショップだった。「場を提供すること」と「人と人をつないでいくこと」が技術や考え方を伝える以外に、ワークショップののねらいだということ聞いたことがある。渡邊先生はすでに他界されているが、渡邊さんの言葉はふとしたことで心の中に蘇って来る。
Watanabeさんの写真展に行き、渡部さんの話題になり、渡邊さんに思いが繋がった。ワタナベという名前には
「人と人を渡す(つないでいく)」という意味があるんだよ、と渡邊さんが言っていたことを思い出し、不思議な気持ちになった。ぼくはワタナベさんたちから「人柄」も学べているのだろうか。

写真展へ行った

2007-01-21 11:20:49 | 写真
モノクロ写真を焼くのもここ2ヶ月ぐらいは控え、その分、写真展を見に行こうと思っている。人の作品を見ることは、春から自分の写真を焼く時に役立つはずだ。
というわけで、昨日は冬青社ギャラリーへHiroshi Watanabe写真展を見に行った。写真仲間の日記に紹介されていたので、興味をもったのだ。Watanabさんはアメリカで活躍しいている写真家だ。アメリカでは6軒のギャラリーと契約していて、月に2~30枚オリジナルプリントが売れるらしい。被写体は特別なものではないが、情緒的でモノクロプリントがとても美しい。買いたくなる気持ちはとてもよくわかる。一通り写真を見た後、自分の部屋に飾るならどれを選ぶかなと、もう一回りしてみた。Watanabeさんの使っているカメラはハッセルだ。いままでハッセルは大きくて重いので、自分がカメラを買う選択肢の中にまったく入らなかったが、ハッセルに心魅かれてしまった。プリントとカメラを同時に欲しくさせるキケンな写真展だった。
午後からは会社へ。年度末にかけて休日出勤が増えてくる。