北京の青空もf16

2006年 帰国。いつの日かまた中国へ

中国カメラ(その3)海鴎205

2007-01-07 15:21:07 | 写真
暗室始めということで、2Bの暗室へ行って来た。今回は最近気になっていた中国カメラ・海鴎205で撮った写真を焼いてみた。海鴎205は35mmのRFカメラで、1960年代から80年代にかけて製作されたものだ。もともとは上海205という名称で上海照相機二廠で製造されたものだが、60年代末には海鴎205へと名称が変わっている。さらに、工場が内陸部の江西に移り江西光学として再編成され、83年には、海鴎205から鳳凰205と名称が変更された。日本でも数年前まで、鳳凰205Eという、露出計内蔵タイプが新品で販売されていた。海鴎205も鳳凰205もレンズは同じ、ボディもマイナーチェンジがあった程度で、ロゴ以外に外観の差はほとんどない。中国の写真マニアの間では、このレンズに対する評価は大変高く、ネット上には205愛好家の掲示板もある。
手元の海鴎205は北京で180元(約2700円)で購入したものだ。正直写りにはあまり期待していなかったのだが、焼き上がった写真をみて、本当にびっくりした。暗部もつぶれないし、ハイライトも飛びにくい。トーンもよく出る。2Bの写真仲間はもちろん、渡部さとる師匠も、「すごくよく写るね」と感心していた。さらに、50mmのファンダーはクリアかつ等倍で、ピント合わせやすい。なおかつパララックス自動補正という優れもの。ボディデザインはシンプルで好感がもてる。欠点や弱点もあるのだが、値段から言って文句は言えない。今年は、この海鴎205をじっくり使い込んでみようと思う。