つれづれ婆は 今日も元気に!

好きなものを写していきます

紫陽花

2024-06-12 05:32:12 | 日記

                                 星空(ほしぞら)

                   

 

 

 

                   

 

太陽が輝く七月を思わせる昨日、紫陽花畑に行ってきました。新種が植えられているので撮影しなくっちゃ。いつもと変わらない構図に、レンズを交換してみようと切り株に腰を下ろして

カメラをつついていたら、白髪の上品なご婦人が近づいて来られました。私より少し年上の方のよう。

「この二人と十年前に此処に来たんです。二人とも亡くなって… 来た証拠に三人で写真を撮りたいのです、写していただけませんか」とスマホを取り出されました。

何気なく写真を拝見すると、そこには二人の男性の姿が写っています。お一人は高齢の男性で車椅子に、もうお一人は車椅子を押す青年。あっと思って「お二人とも?」と聞いてしまいました。

そのご婦人は「はい、二人とも。主人と孫です。主人は八十だから良いのですけど。孫が…」「優しい子だったから生きられなかったのだと思います」「自死したのです」

こんなことは誰にも言えないけど話せば気持ちが安らぐからと、見ず知らずの私に話されたのです。「若い孫が亡くなって、私がこんなに生きていて」とも。

差し出された写真に手を合わせて受け取って拝見しました。祖父の車椅子を押すお孫さん。優しい青年ということは一目で分かりました。このときは穏やかな時間であったでしょうに。

その写真を胸に抱かれた女性にスマホを向けましたが、私の手が震えてしまって。二回写して確認していただいたら「大丈夫、きれいに写っています」と仰っていただけてホッとしました。

「歩けるだけ良いですよね」と明るく仰って、また歩いていかれました。

此処に書くことを躊躇いましたが、一人で心に仕舞うのも悲しくて書いてしまいました。見ず知らずの私に話されて、昨夜は何時もより穏やかに眠りにつかれただろうか。

少しだけでも、ほんの一時でも安らぎを感じられただろうか。

暑い紫陽花畑の出会いでした。昨日、行こうと思ったのには意味があるのか、この出会いは偶然だったのか、私に何かを教えてくれているのかも。昔々、一瞬の出会いを粗末にしてしまったことがあり、これからは出会いを大切にしようと思っています。

あのご婦人は、今頃、スマホを見つめておられるだろうか。

 

                   

 

 

                   

 

 

                   

 

 

                   

                          ブルーに見えますが、白っぽい水色です。

                          この公園では昨年まで、紫陽花は「ユキノシタ科」と表記されていましたが

                          今年は「アジサイ科 旧ユキノシタ科」と書かれています。

                          

・・・以下転載・・・

「アジサイ」は、アジサイ科に属する植物です。以前は花の構造などからユキノシタ科アジサイ属に分類されていましたが、DNA構造の解析技術が進んで進化の過程が明らかになるにつれて、アジサイ科として独立させるようになりました12アジサイは落葉低木で、高さ1~1.5メートルの株立ちになります。葉は対生し、広楕円形または倒卵形で長さ8~15センチメートル、先はとがり、縁に三角状の鋭い鋸歯があります3また、アジサイは変異種の多い植物で、園芸種を生み出しやすい要因となっています1日本産の変異品種や園芸品種は主にエゾアジサイ、ヤマアジサイ、ガクアジサイの3種が母種となることが多く、これらの分布と性質を把握することが日本のアジサイの理解につながります

                                        ・・・ここまで・・・

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4 コメント

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Unknown (ぬかった)
2024-06-12 06:33:20
おはようございます。

悲しいお話ですね。子や孫に先立たれるのは残念なことですが、自ら死を選んだとなればさらに、残された家族のやるせなさは、たとえようもないかと思います。なぜ止められなかったかと、後悔が尾を引くでしょうし。

紫陽花畑でつれづれさんに遇われて、お話ができてよかった。見知らぬ他人であっても、悼んでくださる方に出会えて、悲しみがわずかなりとも慰められたのではないでしょうか。

やさしい星空の咲き広がる中で、共感してくださる人を本能的に見つけて、撮影を頼まれたのでしょう。安らぎに出会えた、と思います。

あじさゐや 死後の涙は 誰が流す (鈴木真砂女)
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ぬかったさん (つれづれ)
2024-06-12 07:29:09
おはようございます。

孫は無条件に可愛いと言いますね。ましてや祖父母思いのお孫さん。

十年前は楽しく見ていた紫陽花を、今は深い悲しみの中から見ている祖母。擦れ違っていたなら、ただお花の好きな方だろうと私は思っていますよね。
共感してくださって、ありがとうございます。
私も、救われます。

多分ご自身の葬儀では、お孫さんが泣いてくれるだろうと思ってらしたはず。
まさか、孫のために涙を流すことになるなんて。

紫陽花の色がやがて薄れていくように、あの方の涙も薄れるときが訪れますように。
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Unknown (mituba)
2024-06-12 22:39:09
こんばんは
紫陽花の花の出会い  その方にとって思い出の場所で
思わず、吐露したくなってしまった日だったのですね。
つれづれさんに出会われて良かったですね とここで書いてもどうにもならんけど、そんな気持ちになりました。紫陽花という花が運んでくれたご縁なんだと思います。他の花ではいけなかったし、あの日その場所でなければ出会うこともなかったえにしではないでしょうか。
名前も知らず、じかにお会いしたこともなく、ましてや人物そのものをブログというアイテムを通じてしかそのお人柄はわかりません。
少なくとも私は、たぶんAさんロス のあまり、ネットの海をさまよい歩き、つれづれさんに出会うことができ、つれづれさんを知るにつけ、私も誰にも話してないことをずいぶん書き連ねてきてますよ。
つれづれさんがブログを続けてこられたゆえの  えにしです。意味もそこにあるのではないかしらと思います。それはつれづれさんの徳であり、ひかれるなにかがあるから、通い続けてこられるのだと思います。

紫陽花の方、きっとスマホの写真をプリントになさいますよ。お孫さんのことはまだまだお辛い日々だと思いますが、このえにしはその方のちからになると思います。






 
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mitubaさん (つれづれ)
2024-06-13 06:02:52
おはようございます。

紫陽花だったからこそ、他の花だったら…出会いは無かったですね。
そう、紫陽花が運んでくれた「えにし」。

実は、あの方のことを書きつつ、拙ブログにコメントを下さるmitubaさんとぬかったさんのことを心に浮かべていました。
実際にはお会いしたことないのに、私は助けていただいているのですよね。

「縁」不思議です。
私の徳と仰ってくださって、でも私には徳は無いんですよ。昔々の行いを思い出しては、徳のなさを思う日々が続いていたのですが
mitubaさんのお陰で、少し救われます。巡り巡るえにし。
これからボケるまでの十年は、縁を大切にしていきたいです。
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