goo blog サービス終了のお知らせ 

奥山文弥のフィッシングカレッジ

魚の生態、水辺自然環境。釣りを介した人との出会い。家族・親子の釣りが楽しい。東京海洋大学フィッシング・カレッジの情報も。

スティールヘッド賛歌

2009-01-30 | フライフィッシング
 フライが最もチャレンジだからだ。という人も言う。フライで釣れる魚をフライで釣るのは究極である、という人も。
 カナダのバビーンリバーで出会ったバブルヘッドというドライフライの達人、ヴィックランポー爺がこんなことを言っていた。
「昔はスティールヘッドがフライで釣れるなんて誰も思っていなかった。だからみんなスピニングやベイトキャスティングで釣ったのだ。」と。

で、フライで釣れるとわかってからはフライに変わったそうだ。
なぜならフライが最も面白いからだと言っていた。

ドライフライの話になるともっとそのルーツは簡単である。

みんなシンキングラインで釣っていたあるとき、新しいウエットフライを結んだ人の一投目、フライは乾いているので浮いているでしょう。そのフライにスティールヘッドが突然ガバッと出たそうだ。
それからスティールもドライで釣れることがわかり、そして今ではデカイスティールを釣るにはドライがいいと言う人もいるほどである。

 事実、私は107cmという私のレコードはバブルヘッドで釣っているし、私の友人の何人かも、自己最大の魚はドライだという人もいる。

 いずれにせよスティールヘッドはミステリアスだから面白い。

 フライの達人の友人と2時間フライを投げまくってアタリがなかった時、その場所を去る前にスプーンを投げたら3連発でヒットした。

 私たちのフライはゴミだったか?

 スプーンはガキの遊びだぜとも思うほどスティールヘッドが簡単に釣れてしまったことに、ショックを受けたことも事実である。

 簡単なことを難しくして釣る効率の悪さ。

そうではない。フライはキャスティングが楽しいのだ。

釣り方が楽しいのだ。

今ではステージが身近なフォレストスプリングスに変わった。

今でもフライが大好きだ。

ルアーも面白いけど、サケ科魚類を釣る限りはフライが面白い。

フライロッドで釣るから面白いというソルトのフライとは違う。

このあたり、マニアックな話になるのでもう止めよう。

写真はカナダ友人から送ってきたケーラムリバーのデカスティール。

40,5インチ(約107cm)あるというから私が以前釣ったものと同じサイズだ。

ケーラムリバーはバビーンリバーが流れ込むスキーナリバーのずっと下流、テラスの町の下流で流れ込んでいる川。

私は90年の春、初めてこの川でスティールヘッドをゲットした。

懐かしい川である。