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奥山文弥のフィッシングカレッジ

魚の生態、水辺自然環境。釣りを介した人との出会い。家族・親子の釣りが楽しい。東京海洋大学フィッシング・カレッジの情報も。

懐かしいポーズ

2009-01-09 | フライフィッシング
 魚を取り込むとき、浅瀬に誘導してしっぽをつかんで動きを封じる。そしてそのあと魚を眺めながら「デ、デカイ!」と喜び、ほっぺたの赤を見て感動したものである。
 遥かなるバビーンの思い出だ。
 
それを奥多摩でやってきた。今回は結構真面目に。

 ラインは4番。ロッドはオービスのタイトループという4ピースロッド。リールはアルトモアの100番。

 ここは冬季ニジマス釣り場というキャッチ&リリース区間だ。入漁料は800円。女性中学生は400円という格安。

 で、正月放流でもあったかのように、ニジマスがうじゃうじゃいる。
 しかしサイズが小さい。

 さらに

この日は貸し切り。

 だから、小物を狙わないで、大型を探した。

見つけたら何回も流す。言い方は悪いが口にファールフックさせるようにしつこく
やれと、バス・バーグマンという凄腕のスティールヘッダーでもあり、フロリダのフラッツのガイドが言っていたのを思い出した。

 で、

「パクッ」

私のフライに食いついた。バシッと合わせて、、、、、。

ロッドが究極まで曲がる。

半円を描いて、ティップがグリップより下になるほどだ。

ティペットは2ポンド。リールも使っていなす。

ゆっくり浅瀬に誘導して、、、、、。

養殖ものとはいえ、自宅から1時間強で行ける場所でこのポーズ。

本当に寒くて手がかじかんでいたが水に手を突っ込んでも冷たく感じなかった。

 そろそろST病か?

57cm。

 リリース。ゆっくり泳ぎだす。周りにも小型がたくさんいた。リリースしたこの魚も丸見え。
 3月1日まではここにいるだろう。なぜって?解禁したらここは普通の区間だから、その日にエサで釣られて殺されてしまうからだ。
 ヤマメ狙いではなく、ニジマス狙いの人はここにやってくる。昨年も解禁一週間後に来てみたら、魚はほとんどいなかった。
 ここは日本だ。しかも都市近郊の川。
冬季エリアがあるだけ素晴らしいと思うべきである。

 2度といけないかも知れない遥かなる川に思いをはせながら、現実を見つめて納得する私だった。