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チェイルチョアハヌン韓国ドラマ&韓国旅日記

韓国ドラマだ~いすき!
毎日韓国三昧な日々を過ごしています。
気ままな独り言におつきあいくださいませ。

創作「赤と黒」~新たなるラストシーンPart22~

2013-04-14 00:15:33 | 創作「赤と黒」
いつも見に来てくださってありがとうございます。
いよいよ創作「赤と黒」クライマックスへ
突入です。^0^

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ジェインは,ふうっとため息をついた。
久しぶりに仕事に全力投球し
今日が日程の最終日だ。
今回の展示は自分でも自信があった。
国内外の現代美術をそのテーマ性に沿って
展示したのだ。来場者数も上々で
クライアントも大満足だった。
その日程も後数時間で終わろうとしていた。
今回の美術館は,さほど広くはなかったが
中央に大きな吹き抜けがあり上部の天窓からは
日が差し込んで幻想的な空間になっている。
この期間中 ここがジェインのもっとも好きな場所に
なっていた。



雪のたくさん降った翌日
仕事から帰ってきたジェインを待ちわびていたように
ウォニンが部屋から飛び出してきた。
「お姉ちゃん!見つけたよ!」
突然のことでジェインは何のことか分からなかった。
「おじさんだよ。今日あたし,見たんだ。
 バスの停留所で…」
ジェインはかすかに震える体を支えるように
ドアノブをぎゅうっと握りしめた。
「急いで追いかけたんだけど…見失なっちゃって…
 でも,間違いなくおじさんだった…」
予期せず涙があふれ出した。
「…お…姉ちゃん…」
いつのまにかジェインはウォニンを抱きしめていた。
そして涙が溢れるのに任せた。
ゴヌクがいなくなってから
思い切り泣くのを我慢していたのだ。
(ゴヌク…生きててくれてありがとう。)

あの日からゴヌクを探すのを
いったんやめることにした。
生きているのが分かったのだ。
それにゴヌクはこのソウルにいる。
また,ふと訪ねてくるかもしれない。
そう,こんな日差しの暖かな場所。
きらいじゃなかったはず…
物思いにふけっていたジェインは
ふと視線を吹き抜けの先にある
2階の展示室のバルコニーにやった。
ひとつの人影が展示室から
出てきた。なつかしい影。
その影の主は吹き抜けの上部,
日差しの入ってくる天窓をまぶしそうに
見た。そして,日差しを追うように
視線を一階に落とした。
ジェインと目が合う。
ゴヌクだった。



 

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3 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
初めまして! (rosa)
2013-04-21 16:34:51
2011年9月「赤と黒」を見て、‐ゴヌク落ち‐しました。
最終回を見て、「ゴヌクが死ぬ」という事が全く受け入れられなくて、インターネットをあさり自分なりに、ゴヌクは死んでいないという結論に達し、今日に至っています。
でもそれは本当に少数派でほとんどの方はゴヌクは死んだと解釈されていますよね。
監督さんの話も確かゴヌクは死んだとの解釈だったと思います。
だた、ナムギルssiは「視聴者の判断にまかす」と述べているので心強い後押しだと考えています。

今回6月から衛星放送でノーカット版が放映、再度「ゴヌク生存説」の強化をしようと、ネットサーフィンをして、このブログを見つけました!!!
感激です!!!
それに続編!!!!!
今まで発見できなかったのはブログ開始が2012年12月だからなんですね。
今からゆっくりと読ませて頂きますね!
ワクワクです!
返信する
スミマセン! (rosa)
2013-04-21 20:40:08
バックナンバーのカーソル移動をしないで見てしまいました。

ブログは2007年から開始されて、「赤と黒」に関しては、2011年9月から書いていらしたのですね。

早とちりでごめんなさい!

赤黒の解説から創作へとゆっくり読み進んでいきますね。

読みながらコメント入れるかもしれませんがその時は宜しくお願い致します。

まずはお詫びまで。
返信する
ありがとうございます (yumin)
2013-05-05 14:30:18
コメントありがとうございます。
「赤と黒」がBSプレミアムで放送された当初から
キム・ナムギルssiに落ちています。
芸名イ・ハンだったときから気にはなっていましたが
本名に戻してからは個性的なキャラクターを
演じ評判ですね。(「善徳女王」とか)

私もラストシーンが不満で
とうとうこんなところまでやってきてしまいました。
なかなか更新できませんが
きちんと最後まで創作しますので
長い目でよろしくお願いします。(^0^)V
返信する

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