チェイルチョアハヌン韓国ドラマ&韓国旅日記

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創作「赤と黒」~新たなるラストシーンPart16~

2012-12-23 23:42:45 | 創作「赤と黒」


お越しいただきありがとうございます。(^-^)

創作でラストを考えてみました。
妄想の世界を
お楽しみ下さい。

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タクシーに乗り 運転手にメモの
住所を告げた。

市街地を抜け 少し山の方へ
登っていく。小一時間ほど走っただろうか。
風景はすっかり田舎の田園風景だ。

住所はこの近くだが 家は特定できないと言って
運転手は車を止めた。ジェインは車を
降りると車一台がやっと通れるくらいの
細い道をさらに登り始めた。
秋の午後の穏やかな風景が
広がっている。家はまばらで 
道から少し入ったところに
ぽつんぽつんとある。

田畑のわきでススキが秋風に
揺れている。小鳥たちが何か
話しかけるかのようにさえづっている。

ここで ゴヌクは育ったのね。
ホン・テラが昨日の電話で
そう言っていたのを思い出す。

「密陽には ゴヌクが育った
 養父の家があるの。
 キム室長から住所を聞いたの。
 今メモしてもらったのが
 その家の住所。」
「テラさん…」
「ジェインさん。お願い。
 生きてていてくれさえすればいい。
 他には 何も望まないから…
 勝手なお願いだけど あなたにしか
 頼めないの。」

生きててくれさえすればいい…。
私の願いでもあるの。
ゴヌク どこにいるの?

そう思いながら歩いていると
道の向こうから かごと鍬を持った
男の人がやってくるのが見えた。
「すみません。」
近づいて声を掛ける。
「この住所に行きたいんですけど…」
男はメモを手に取り ジェインの顔と
交互に眺めながら言った。
「ああ 息子が20年ぶりに
 戻ってきた家だな。
 あんたも ソウルの人かい?
 だけど 今はいるかどうか
 わからんよ。よく留守にしているからな。
 でも まあ 行ってみてごらん。
 ここから 見える あの 垣根の
 向こうの家だよ。」

教えてもらった家は 確かに
最近誰かが住み始めた様子が
見てとれた。
窓や縁側はかなり痛んでいるが
戸口のところだけ妙に新しい
木が打ち付け修繕してある。

「ごめんください。
 誰か いませんか?」
声を掛けてみるが 辺りは
しんと静まりかえり 家の中には
人の気配がなかった。

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 勝手気ままに妄想していますが
できるだけ ドラマのラストシーンを
生かして行こうと考えています。

次回をお楽しみに~(^_^)

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