絵 こみね ゆら
帯には{夜中に大またで歩きまわる“やしきぼうず”
桜の下で舞い踊る、おひな様たち・・・
少女と、古い屋敷に住むふしぎなものたちとの出会い。} と あります
本の表紙では 可愛いお雛様が踊っています 開けば なんとも素直そうな少女の絵があります
更に頁をめくれば 物語の舞台となるお家が優しくのびやかに描かれ ほのぼのとした書体の目次が
これだけでもう どんなお話が始まるのか ワクワクしてしまいます 最初のお話は「やしきぼうず」 特急電車に乗って 菜緒が おじいちゃんの家へ行くところから始まります 今度おじいちゃんの家が建て替えることになり 取り壊される前に もう一度見たかった お父さんも お母さんも都合がつかないので 菜緒が一人行くことになった
駅まではおじいちゃんが迎えに来てくれ
家では おばあちゃんと 菜緒にはひいおばあちゃんにあたる{さよばあちゃん}がいた さよばあちゃんは いろんなことを知っている
その晩 さよばあちゃんと菜緒が同じ部屋で寝ていると―
さ~何なのでしょう やしきぼうずって
「ひなおどり」お雛様が踊って歌って食べるなんて本当でしょうか?
「ほたる道」姿が見えない旅人さんとは一体?!
「みすず」三時になったら海からあがらなくてはいけないよ
そうでないと・・・
「庭ぼっこ」古い屋敷には 様々な{何か}が棲みついています
菜緒が出会う ふしぎ不思議の物語
さよばあちゃんが うんと うんと 長生きしますように
きっとね お化けも淋しいんですよ だから時々かまってほしくなるのでしょう
但し取り扱い(接し方)には 注意です