堪忍旦那 為後勘八郎
下手人に対して寛容な姿勢をみせるゆえか「堪忍旦那」と呼ばれる北町奉行所同心 為後 「堪忍」の名の由来には 本人には苦い思い出もあるのだが
そうと知らぬ若い同心は やり方が生温い と批判する者もいる
その一人 岡部主馬を 娘の小夜が慕っているのも 困ったことだと思っている
どちらも一人っ子
まとまる話ではないのだ
「その角を曲がって」父を思う娘の気持ちがいじらしい
「犬嫌い」主馬の諦めた恋の相手の娘が注意をひこうとしたことは・・・
少し辛さが分かる主馬
「魚捨てる女」 干物売りの酔いどれ浪人には秘密があった
彼に武士の意気地を取り戻してほしい娘
蜆売りの少年は なんとかできねぇんだろうか と思う
「松風」主馬の父は遊女に溺れ あろうことか自宅内に妾を住まわす場所を建てようとする
その費用捻出に 法を犯していた
事は露顕し 主馬の父は切腹
家も改易となる 切腹しようとする彼を必死で止める小夜に
醜女の深情けか
吐き捨てた主馬の言葉は 小夜の胸に深い傷を残した
「銀の雨」 為後の家へ養子にきた主馬
だが小夜の心は かたくなになっていた
押し込み盗賊一味もからみ
離れた女心に必死になる主馬
最後は 優しい銀の雨
ご賞味下さいませ